おじいちゃんの「田舎暮らしの家」(前編) [ ・おじいちゃんの田舎暮らしの家]
長女が一番好きな住宅である、おじいちゃんの家。
僕が建築士資格を取得して、最初に設計(基本計画+α)した住宅です。
義父は、定年を機に長年の夢だった「田舎暮らし」をするため、世田谷から千葉県の
富山町(現、南房総市)に移住することにした。
義母は、世田谷と千葉を行ったり来たり。。。
当初は、僕に設計を依頼するつもりなど毛頭もなかったのだが、まったくの建築の
素人が、(設計を得意としない)職人さんである大工さんと建てる家の結果が
容易に想像できたため、無理にお願いして設計をさせてもらうことにした。
(設計を依頼しようと思わなかったのは、設計報酬を支払えないと思ったからのようです)
僕としてはとてもお世話になった両親が、大きな夢を見て田舎暮らしを始めるのに、
「こんなはずじゃなかった!」
と思って欲しくなった。
これから産まれてくるはずの孫を連れて行くのに、「(子供達が)行きたくない!」と
言われるのも困るから。
設計と言っても、やりようは色々あって、細々言わない施主であれば、基本計画
に毛が生えた程度の図面と必要最小限のチェックでも十分に満足が得られる
家にすることができると思っていた。
それ以前に、十分な施しを受けていたから、交通費などの実費だけいただいて、
「建築を楽しもう♪」と言う考えでやらせていただくつもりでした。
僕の強い押しに、義父は承諾を余儀なくされ、最初の現場調査に同行した。
義父は長年かけて暖めてきたコンセプトシートを僕に見せてくれました。
義父のライフスタイルは十分に判っていたし、僕も共感できるものだったので、
現場を見てから30分程で描いた最初のスケッチに、1つ2つの修正を加えただけで
プランは確定した。
ファサードのデザインは、大工さんの判断で変更が加えられたが、「まっ、良し!」とした。
コンセプトは、「田舎暮らしの小さな民家住宅」
玄関土間は2坪どーんとダイナミックに取り、農家の土間をイメージした。
玄関ホールから、12畳の居間、そして6畳の畳の部屋へと続く、
大きなワンルーム空間を提案した。
木製の玄関引き戸を開けた時に、お客さんが驚くようにとしたかった訳だけど、
この意図は義父も一発で理解してくれたようだ(笑)
・・・長くなるので、後編につづく
オシャレそうな住まいですね。
外見は田舎にマッチしてるし、
室内は今の流行りっぽくモダンだし。
続きがめっちゃ気になります!
後編に期待大です。
by gottu329 (2006-05-27 17:31)
ファサードのデザインは、大工さんの判断で変更が加えられた・・・
読んでいて、少し気になりました。
お客を迎えたり、家人も毎日出入りする玄関、2坪ドーンは共感します。
私はいつも、門は大きくゆったりと、玄関は広く落ち着きをもって、を提案しますがなかなか受け止めてくれる人は少なくて・・・
by アキラ (2006-05-29 10:08)
●hgchさん
モダンな部分とそうじゃない部分もありますよ。
後編では、リビングの内観写真も載せますね。
ご期待に添えるかどうかは判りませんが、後編は今夜アップ致します。
●アキラさん
使い勝手とデザインの基本方針だけ決めただけで、
すべての設計図書を用意し、それに対する見積りを出してもらい、両者合意
の上契約と言うステップではないのです。(基本計画+α)
だから、施工性、コストの面での提案(すでに上棟していたし…)と
考えた訳です。
by 浜松自宅カフェ (2006-05-29 11:31)
あっ、レガシィワゴンだw
定年迎えたら、こんな場所で時間忘れてのんびり
過ごしたい自分がいます。
by ゆつき (2006-05-30 11:03)
●ゆつきさん
レガシィは私の車です。前はインプレッサWRXでしたが、子供が産まれる前に
おとなしい車にしました。
田舎暮らしは、どちらかと言うと男性の夢みたいですね?
by 浜松自宅カフェ (2006-05-30 13:43)