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O川さんの「田舎暮らしの家」その3 [ ・田舎暮らしの現代民家]

今回は外部の写真を中心にお見せして、文章は少なめに。

下記の写真は、引渡し前日の検査の時のファサード(正面)全景です。
(この時点では、外構はまだ出来ていません) 
屋根材は、ガルバリウム鋼板縦ハゼ葺き。屋根換気と棟換気を装備しています。
1階の外壁材は、ガルスパンt25竪貼り、2階はジョリパット(塗り壁)です。
配色は、模型製作の段階でほぼ決めていましたが、O川さんの決断もあり、とても
ストイックに仕上がりました。

 

 
O川さんご夫妻は当初から、リビングダイニングを2階に持って行くことを強く望んでおり、
大きなバルコニーと一体的に使用することをイメージしていました。

 

「最も多くの時間を過ごす、リビングの生活を中心に考えたい

 

と再三要望されました。
これまでの、工務店は何故か?この要望を無視していたようです。

 

妻側に設けた三角形のハイサイドライトが、ファサードのアクセントになっています。
基本設計段階で盛り込んだアイディアの一つですが、上手くはまりました


8畳もの大きさのバルコニーが、O川邸の特徴を決定的なものにしていますね。
左上の小さなバルコニーは、サービスバルコニーです。


下屋(げや)部分の大屋根は日本の民家の伝統的なデザインであり、0川さんご夫妻が
大喜びされた車寄せの機能を併せ持ちます。
1階正面の外壁材は、杉(竹炭のタール塗り)の下見板張りです。

 

下見板の色出しには苦労をおかけしました。。。
が、張り終わった時、近所の年配の方から「懐かしい!」と声を掛けられたそうです。

黒が渋くて良い色でしょうイメージしていたとは言え僕らが、超感激した程です。

天竜杉の山に植えられていた、「境界木」のクスで作った玄関のベンチです。
脚付きなので自由に持ち運びができます。
境界木と言うのは、山の中の境界に植えるスギやヒノキとは違う種類の木のこと。

要は雑木なのだそうで、スギの伐り出しの際に「ついでに切っといて!」と山主さんから
言われて伐ったものなのだそうです。
いわゆる流通商品ではなく、製材所へカウンター材を選びに行った際に、特別に見せて
もらい譲ってもらいました。
(浜自カフェでも使用)


1階のデッキに渡してある竹棒は、布団干し用のもの。
Y工房の代表K田さんが、探してきてくれました。 

次回は、室内の一部(2階LDK)をご紹介致します。

 


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コメント 14

玄関のベンチ、お洒落ですね。
我が家にもひとつ欲しいです。問題は置くところ・・。
by (2006-08-14 00:51) 

gottu329

1階と2階のツートンがいい感じにマッチしてますね。
大きなバルコニーも開放的だし。次回の更新が楽しみです。
by gottu329 (2006-08-14 08:46) 

JOHN

色がステキです!渋い!
年月が経てば経つほどよりいい色になりそうですね。
1年経った今はどんな感じになっているのでしょうか?
by JOHN (2006-08-14 08:51) 

つーたん

ベンチがいいですね。
うちも店内のディスプレイ用にこんな一枚板が欲しいです。
by つーたん (2006-08-14 13:36) 

浜松自宅カフェ

●eddieさん
 是非、お一つどうぞ!玄関じゃなくてリビングに!(笑)
●hgchさん
 ツートンが良いでしょう?屋根も同色にしたので、外部に現われる色は、木部を
 入れて3色だけ。縦雨どいも途中で色を変えているんですよー!
 自然過ぎて気が付かないですよね?
●JOHNさん
 実際、渋いです。6月に見に行った時点では、下見板の雨掛かり部分が多少
 剥げ、木部の黄色味が落ち着いていました。
●つーたんさん
 ベンチの板も、O川夫妻がわざわざクセのある部分を選んだんですよ。
 なので、とても味わいのあるベンチになりました。
 このベンチが、玄関の空間をとても引き立てています。
by 浜松自宅カフェ (2006-08-15 01:47) 

kankan

木の質感、デザインもいいですね。
デザインのみならず、生活スタイルにあわせた設計、布団干し用の竹棒を用意するなど、快適な生活ができそうですね。
by kankan (2006-08-15 22:30) 

勿忘草

黒が・・・良いです。凄く良い・・・♪
感動ものです。
2階にリビング、素敵ですね。
発想も素晴らしいけれど、それを実現されたことが素晴らしいと思います。
by 勿忘草 (2006-08-16 00:37) 

浜松自宅カフェ

●kankanさん
 お褒めいただきありがとうございます。内観も木が豊富で和めますよぉ。
●勿忘草さん
 2階リビングは、冬とても暖かく、気持ち良いです。夏は暑いですけど・・・w
 発想と言っても、O川さんご夫妻の要望を形にしただけなんです。
 これまでに相談した工務店が、相手にしなかったのが不思議です。
by 浜松自宅カフェ (2006-08-17 17:41) 

鰯母

遅くなってしまった…すみません。
住めば住むほど人になじんできそうなおうちですね~。
これからが楽しみに思えて、素敵です。
by 鰯母 (2006-08-17 23:23) 

浜松自宅カフェ

●鰯母さん
 いえいえ、お気楽にどうぞ~。O川さんは、田舎暮らしを満喫しているようですよ。
 「人になじむ家」って良い表現ですね!計画時から、人が家に合わせのではなく、
 家を人に合わせることを目標にしてきましたから。。。嬉しいです♪
by 浜松自宅カフェ (2006-08-17 23:34) 

ゆつき

この味わい深さというか、うまく表現できませんがいいですよ!!
デザインだけでなく布団干しなど実用面が兼ね備えてるってのが
いい感じです♪
by ゆつき (2006-08-18 15:42) 

浜松自宅カフェ

●ゆつきさん
 O川さんの奥さんは、いわゆる普通の物干し台(コンクリート基礎の)が大嫌いで、
 当初から議論していました。最後の最後にこういう形に落ち着きました。
by 浜松自宅カフェ (2006-08-18 20:09) 

hidenosuke

下見板をタール塗りすることで、耐久性が上がるのでしょうか?
それにしてもいい色ですね(^^)
深みがあります。
建物は蔵のようにも見えますね。
by hidenosuke (2006-08-19 12:54) 

浜松自宅カフェ

●hidenosukeさん
 タールと言っても石油系のものではありません。耐久性と言うより、着色が主な
 目的です。「おじいちゃんの家」は、防腐剤も何もしていませんが、色が変わる
 だけでまったく問題なかったですね。(彼これ丸4年経過)
 黒い渋い色は、竹炭の炭素分(つまりカーボン)が主成分だと思います。
 概観は第一印象で、僕らも「蔵」だと思いました。
by 浜松自宅カフェ (2006-08-19 13:09) 

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