SNBH夕景(その1) [ ・サーファーズ・ニアビーチ・ハウス]
秋晴れのさわやかな日曜午後、1年目と2年目スタッフを4人連れて、入居後はじめて
SNBH内部を見学させていただきました。
スタッフには施工時、2~3週毎に見学させていましたが、工事終盤から
「次は完成後を楽しみにしたい!」と敢えて見学を我慢し、『見学可』の承認が出るのを
今か今かと心待ちにしていました。
今回、片付け途中ながらようやく承認をいただき、じっくり3時間近くお茶を楽しみながら、
建築見学を兼ねてオーナーご夫妻との歓談を致しました。
(Oさん、本当にありがとうございました。楽しく、皆とても参考になったようです)
さて、今回から約3回に分けて、SNBHの主要箇所をご紹介させていただこうと思います。
■南側外部からの吹き抜け見上げ
前回ご紹介したのは、階段上部からの吹き抜け部分でしたね。
http://todays-cafe-pre.blog.so-net.ne.jp/2009-07-23
鉄骨桁のストリップ階段が軽やかで良い感じです!
オーナーが最後の最後までこだわっただけあります。
ちょっと退いて見るとこんな感じです。全景は次回かなー?(笑)
プランを考えている際、最も楽しみにしているのは、完成後の建築に明かりが灯った瞬間です。
それが住まいに求められる、最も本質的な要求を満たしている状態だからだと思います。
この気持ちをとても上手く代弁してくれていた大先輩の建築家がいます。
2005年11月~12月に東京藝術大学で開催された、吉村順三建築展
~建築家吉村順三の作品とその世界~
でこの言葉に触れた時、「そう、これなんだ!」と思いました。
僕は建築家と言えるような大それた存在ではありませんが、走り書きのメモを頼りにご紹介
させていただきたいと思います。
建築家として、もっともうれしい時は、建築ができ、そこへ人が入って、そこで良い生活が
行なわれているのを見ることである。
日暮れ時、一軒の家の前を通ったとき、家に明るい灯がついて、一家の楽しそうな生活が
感じられるとしたら、それが建築家にとっては、もっとも嬉しい時なのではあるまいか。
吉村順三さんはその他にも数々の名言を残されています。
それらを氏の100の言葉としてまとめた書籍があるようですから、ご興味がある方は是非。
- 作者 : 永橋 爲成
出版社 : 彰国社 - 発売日 : 2005/10
- 価格 : 1,680円(税込)
☆おぉ!写真に写ってらっしゃるのが、
オーナー様でいらっしゃいますか♪
このおうちに似合う、素敵な奥様ですね♪
(小物とか(コップとか)も家スケールで、似合う
似合わないという考えをもっています・・・)
by ijimari (2009-09-14 12:16)
良い言葉ですね。
2階のテラスサッシ。やっぱり手摺つけたんですね。
変な所、気付いちゃってすみません(笑)
by plusgate (2009-09-14 12:33)
●JOHNさん、カフェオランジュさん、eddieさん
nice、ありがとうございます。
●ijimariさん
さすが、女性はまず人間に目が行きますね!
お察しの通り、奥様は美人で素敵ですよ!
置いてある物も含めて、外から見るとお洒落な雑貨屋さんがインテリアの
ショールームみたいです。
これからが楽しみな空間です♪
●plusgateさん
吉村順三氏は数々の名言を残されていますが、それが数々の弟子を
育て、施主を作って来たのではないかと思います。
吉村順三建築展をご覧になっていた方に一般の方が多かったのが
ビックリでしたけど、こういう言葉を聞くと納得できますね。
●しゃくとりむしさん、たいせいさん、tskさん、dennさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2009-09-15 13:30)
ん~、なるほど!含蓄のあるお言葉!
建物として本当の意味で息を吹き込む瞬間ですね!
確かにこれがないと、建築家としては独りよがりになってしまいますもんね(^^;
by hidenosuke (2009-09-15 18:00)
●hidenosukeさん
僕らは作品を作りたいんではないんですね!
作品なら自分のお金で作るべきだと思っていますから。
今回お邪魔した際、オーナーのOさんが後輩達に言ったのですが、
「ある建築家は、『素人には判らないので、意見は聞かない』と言う人が
いたけど、浜自カフェさん達は僕ら施主の意向を尊重してくれた」
と、確かこんな風におっしゃってくれました。
はからずも後輩達に僕らの姿勢を語ってもらえたことは、まだ若い
彼らに仕事をする意味が少しでも伝わったのではないかと思います。
by 浜松自宅カフェ (2009-09-16 00:56)