ルーフテラスの家 基礎の生コン打設 [ ・ルーフテラスの家(増築)]
報告が遅れましたが、14畳もの広さの屋根上テラスがウリのルーフテラスの家(増築工事)
が着工から14日目を迎えました。
(工務店さんのブログでも紹介していますので、参考までどうぞ)
■朝8:30の現場 職人さんはスタンバイ済みで生コンの到着を待っています
生コンクリートと言うだけあって、コンクリートは生ものです。
(英語では、まだ固まらないコンクリートを『フレッシュ・コンクリート』と言います)
特に夏場のコンクリートは、硬化が早まるため打設(だせつ)にはとても気を使います。
コンクリート工場が基礎屋さんの注文に合わせて製造した生コンは、加水して練り混ぜた
時点から反応が始まりますから、現場の型枠に投入するまでまさに時間との戦いなのです。
一方、この現場は前面の道路幅が狭いため、2t積みの小さなミキサー車で搬入します。
現場へ搬入するまでを生コン工場が担うため、コンクリートの品質管理に重要なミキサー車は
生コン工場が保有しています。
この現場で必要な生コンは2t積みのミキサー車で5台分ですが、生コン工場が保有している
2t車は2台のみのため、1台が3往復、もう1台が2往復して生コンを現場へ届けます。
現場から生コン工場までは往復で50分。
1台分の生コンを打設するのにポンプ打設で約15~30分ですから、現場の手待ち時間が
20~30分近くあり、その間に生コンはどんどん硬化を始めます。
打ち継ぎ部分が一体となるよう、打設の順番やコンクリートの配合仕様を考えて発注している
そうです。
(知らなかった~!)
さて、ここからはコンクリート基礎工事の基礎知識をプチ解説。
■ベタ基礎底盤(スラブ)部分
透明のシートは生コン中の水分が逃げないように。
鉄筋の下に置いてあるのはコンクリートのサイコロで鉄筋がスラブの中央部に入れるための
スペーサーの役割を果たします。
基礎と同じコンクリート製ですから、固まれば一体化してしまいます。
鉄筋は裸のままでは錆びてしまいますが、アルカリ性のコンクリートに覆われることで錆びる
ことなく保護される替わりに、引張り力に弱いコンクリートの内部で引張り力を負担します。
いわゆる『イソギンチャクとクマノミ』のような、共生関係なのですね~!
こちらはアンカーボルト。
布基礎の中央部にセットされるよう、専用の支持金具で支えられていますね!
布基礎の中央部でなく、端に大きくずれていたりすると、コンクリートとの付着が弱くなり
基礎にヒビが入ったり、地震時に引っ張られて抜けてしまうこともあります。
それじゃ、意味ないですよね~(ーー;)
たかが基礎、されど基礎!
建築と地面をつなぐ重要な部分なだけに、目立たないけど重要な役割ですよね。
なかなか準備が整いませんが、基礎屋のベース・ワイさんにご協力いただき、
コンクリート基礎の勉強会を予定しています。
(最初の予定では6月末でした・・・。)
コンクリートサンプルを幾つか用意し、現場での画像を見ながら解説したいと思いますので、
気長にお待ちいただければと思います~<(_ _)>
その分、かなり面白いものになると思いますよ~!
ほほう~、なるほど~。
こういう現場、好きですっ。
こちら、大きな橋の工事が、同時進行4か所ぐらいあるんですよ。
このご時世に^_^;仕分けもされず。。。
橋の建設現場、どうやってどうなっていくのか、面白いです。
by 夢空 (2010-07-09 08:43)
●夢空さん
こういうハードな現場もお好きなんですか?(笑)
型枠をバラした後のソリッドなコンクリートが僕は好きですけど。
地方にあっては道路、橋は足りないところもありますから、
一概に事業仕分けすれば良いとは思っていませんけどね。
by 浜松自宅カフェ (2010-07-09 23:23)
基礎という言葉は伊達じゃないですね!!
たかが基礎、されど基礎。
深いな~
by plusgate (2010-07-10 23:29)
●カフェオランジュさん
nice、ありがとうございます。
●plusgateさん
昨日の土曜日はこの現場の型枠バラシでした。
幸い立ち会うことができましたので、後日記事にしたいと思います。
リフォームの現場ですから、お施主さんも見学していただけて
良かったですね~♪
by 浜松自宅カフェ (2010-07-11 00:22)
●Kojiさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2010-07-13 20:58)