コンクリート基礎の仕上げ [ ・ルーフテラスの家(増築)]
先週土曜日はルーフテラスの家のコンクリート基礎を仕上げる工事でした。
現場には自転車で3分ほどの距離ですから、朝から作業に立ち会わせていただきました。
■出来立てホヤホヤのコンクリート基礎(しばらくすれば色が落ち着いてきますよ)
底盤(基礎の平らな部分)と立上り(低い壁のようになっている部分)は、
継ぎ目が無く一体的に施工されている上、密実で締まったコンクリートですから、雨水の浸入し難くく
鉄筋コンクリートの中性化が進み難くなります。
コンクリートは自身がアルカリ性を有することで、内蔵している鉄筋をサビから守っていますが、
二酸化炭素を含んだ酸性の水がコンクリートに染み込むと内蔵された鉄筋を錆びてしまい、
錆びた鉄筋が膨らんで表面のコンクリートを剥離させると鉄筋コンクリート本来の強度が
得られなくなってしまいます。
そのような強度と耐久性を備えたコンクリートを作るには、硬化の過程で適量の水と温度が
維持されることが必要ですが、今回は生コンの打設後に適度な降雨があり、打ち水をすることなく
コンクリートの養生が進んだようです。
さて、能書きはコレくらいにして、型枠をばらした後の仕上げ作業を見てみましょう。
■ディスクサンダーでバリ取りをしているところ
ご覧の様にホコリが舞うため、洗濯物を一旦取り込んでいただくようお願いしました。
■基礎天端のレベル(高さ)を図っているところ
すべての角を測ったところ、高低差は2mm以内だったそうです。
■対角線の距離を測っているところ
対角線の距離が一緒であれば、四隅の角が直角になっていることが判りますよね?
水平と直角が出た精度の高い基礎が出来ると、これから始まる躯体工事も精度が上がり、
ビシッと芯のある建物ができます。
コレ、言うのは簡単ですけど、実際作るとなると難しいですよ~。
例えば、、、
長方形の紙から紙を折らずに正方形を切り出すことをイメージしてみてください。
紙を折って三角形を作れば比較的容易に出来ますが、それでも4辺がまったく同じ長さで
四隅が直角の正方形はなかなか作れないですよね。
現場で正方形(長方形)を作るということは、定規と分度器だけで正方形(長方形)を作るのと
同じですから、例えば建坪20坪の基礎であれば長辺は9.1m(五間)にもなり、ちょっと角度を
間違えただけでも大きく振れてしまいます。
それだけに、建築の基準となる基礎がビシッと仕上がっていると言うことは後工程に
良い効果をもたらすわけで、この基礎屋さんはこのような品質管理をしているわけですね。
いよいよ来週から土台を据え、上棟すると平面から空間が出現しますよ。
僕が頭の中で空想した空間が実態化する瞬間は、何度経験してもドキドキワクワクします。
今から、来週が楽しみです♪
●カフェオランジュさん、Kojiさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2010-07-15 23:49)
●夢空さん、plusgateさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2010-07-16 22:59)