設計プランが決まる瞬間 [■設計コンサルティング]
1億を超えるような公共事業にせよ、ローコストな個人住宅にせよ、プランを提示して、ものの
10分程度と殆ど即決のような感じで設計案が決まってしまうことが何度かあります。
最初の体験は、宮城県にある公園の基本計画を行なった時でした。
本社勤務の僕に上司から
「東北支店で受注した公園の計画が20案以上提示しても決まらないそうだから、
ちょっと手伝ってまとめてやってくれ」
と言われた物件でのことでした。
過去に提案された資料一式が送られてきたため、参考までにザッと目を通したのですが、
どれも似たり寄ったりで何をしたいのかが良くわからないものばかり。
プレゼンテーション自体もクォリティが低く、正直「これでは無理ないなぁ・・・」と思うものばかりで、
「これを承認しない役所担当者がまともだよ」と思った次第です。
そんな状態でしたから、それまでの案は参考にせず、タラタラと案を考えながら2時間程度で
描き上げたプランを提示し、15分程説明したところで
「こっちのA案にしましょう!」
とほぼ即決状態でした。
「アレッ?」と思ったのは自分の方で、過去においてそんなに短時間でプランがまとまる
経験をしたことはなかったからです。
一方、埼玉県のある町役場から依頼された公園設計では、最初に提出した3案の一つを訂正し、
夕方役所へFAXした時のこと。
訂正と言ってもフリーハンドで描いたもので、着色もしていませんでしたが、
「ちょっと見て~!」と言う軽い気持ちで送ったFAXの図面を見た、担当の課長から
「村松さん。コレ良いよ!コレやろうよ!」
と興奮気味に直接電話をいただき、この時、僕の中に何かが芽生えた気がしました。
その後、個人的に住宅を手掛けさせていただいているわけですが、プランを描いたところで、
「あっ、これは今日決まるな!」
とわかるようになってきました。
これらはすべて共通して同じことを感じたわけですが、それは何かと言うと、
「あっ、これは現物を見てみたい!」
と思った瞬間なんです。
こう感じたプランはほぼ100%実現化しています。
しかも、僕自身が少し興奮状態になった場合は、訂正もほんの少しで済むことが多いのです。
(他の設計者の場合にどうかはわかりません。あくまでも僕の例です)
この理由がなぜなのかは想像の域を超えませんが、0の状態から何かを産み出す職業の方は
もしかしたら同じような経験をしたことがあるかもしれませんね。
僕が信頼するある経営コンサルタントが、「本当に上手く行くビジネスを考案すると
一週間くらい興奮状態で眠れなくなりますよ」と言っていましたが、確かにそうかも。
依頼された建築設計や公共事業でさえそうなのだから、大きな影響を与えるようなビジネスを
自分自身が産み出したのであれば、そうなるのもわかるような気がしませんか?
●今造ROWINGTEAMさん、ヒロさん、カフェオランジュさん、Kojiさん
nice、ありがとうございます。
●narup-4さん、夢空さん、dennさん、曽根和弘さん、JOHNさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2010-09-01 00:40)
とってもよくわかります!
そこまで辿りつくのに苦労すればする程興奮状態も続きますし、
ほぼ実現(成功)できるように思います。
by plusgate (2010-09-01 11:30)
●plusgateさん
残念ながら僕は興奮して眠れない状態は未体験領域ですけどね(笑)
でも、plusさんならわかっていただけると思っていました。
by 浜松自宅カフェ (2010-09-01 21:12)
>でも、plusさんならわかっていただけると思っていました。
嬉しいお言葉、ありがとうございます。
by plusgate (2010-09-02 01:57)
●prostさん
nice、ありがとうございます。
●plusgateさん
色々通じる部分がありますからね~(笑)
by 浜松自宅カフェ (2010-09-02 20:46)