3.11以降で変わった地域の地震防災意識 [ ・耐震強度、地震対策]
2/18(土)9時半~12時 地域の防災シンポジウムが開催されたため参加しました。
■篠原地区 津波シンポジウム
「津波対策の問題を行政と共に考えよう」
今回のテーマは、東海地震ではなくズバリ「津波」
主催者は地区の自治会で、浜松市危機管理課の職員も5名出席されていました。
これまでは東海地震を想定した地域防災訓練が主体だったのですが、今回のような勉強会や
行政の職員との意見交換会が行なわれたのは、明らかに3.11があったからでしょう。
その証拠が今回のシンポジウムの参加者数。
公民館大ホールの定員を大幅に上回る申込みがあったそうで、
①1家庭1人の参加に限定
②自治会役員の参加は見合わせ
にも関わらず、215名の参加者で会場は定刻前に満席の状況。
しかも、、、出席者の殆どが年配の方と言うのが驚きでした。
50歳後半~60歳後半が多数で、平均年齢は60歳と言ったところでしょうか?
シンポジウム会場の写真を撮ったのですが、誤って消去してしまいました・・・(;_;)
で、肝心のシンポジウムの内容ですが、2時間半が「あっ!」と言う間に感じるほど
熱く濃い内容でした。
僕自身も地震セミナーの講師を何度かさせていただきましたが、浜松地域限定の史実について
取材された映像も用意されていてとても勉強になりました。
静岡県地震防災アドバイザー 小澤邦雄氏の解説も非常に熱のこもったものでしたし、
1)遠州灘海岸に押し寄せる直撃型の津波
2)舞阪港など浜名湖湾内における津波のタイプ
をYouTubeの動画を使って解説していただけたのはとても良かったと思います。
全体的に高齢の方が多かったこともあり、津波に対する認識はまだ十分とは言えない
状況でしたが、今回のシンポジウムを参加された方はかなり理解が深まったように思いますし、
多少なりとも参加者の行動も変わったと思いたいですね。
「私たちは東日本大震災を教訓にしなくてはいけません」
地震防災アドバイザーの小澤氏、自治会の会長が強く言っていたことは、
行政に頼らない。自分達で行動すること。
そして、「生きる!」と言う強い意志を持つこと。
まったくもってその通りだと思います。
今後、東海地震被害想定が見直され、公表されるのは今年6月平成25年6月※の予定。
※平成24年1月23 川勝知事 定例記者会見
第4次被害想定では、東海地震単発だけでなく、東南海、南海地震との3連動を前提にした
最大リスクを想定したものになると言われています。
過去500年間の東海地震の歴史では、
1498年(明応7年)9月20日の明応地震 ※津波により浜名湖が「今切口」で海と繋がったことで有名
1707年(宝永4年)10月28日の宝永地震
1854年(安政元年)12月23日の安政東海地震
とほぼ100~150年周期で、マグニチュード8~8.4、6mの津波が舞阪に押し寄せた史実が
35年前の東海地震説につながったわけです。
地球誕生から46億年。
真っ赤な火の玉が46億年かけて冷えている最中なのが今の地球。
地球の内部には数千度のマントルが対流をしているため、マントルに浮いている地表プレートが
動くという地球にとっては単なる自然の営みなんですよね。
当然、人間の力でどうこうなるものではありませんから、地球に住まわせていただいているという
謙虚な気持ちで、自分達が何をすべきか考えなくてはいけないと言うことなんでしょうね~。
この一年で地震だけでなく、「津波」「液状化」など、
検討しておかなければいけないことも再認識されましたし、
新たな土地での生活をはじめるにあたり、
調べたことも多かった一年です。
まず何より、人間が準備や心構えしておくことが大事ですよね。
by plusgate (2012-02-20 15:51)
●jun-arさん、カフェオランジュさん
nice、ありがとうございます。
●plusgateさん
僕も「地耐力」だけでなく「液状化」と「津波」の検討はしましたけど、
3連動まではさすがに想定外。
静岡県第3次地震被害想定までですよ~(笑)
第4次がどんな結果にせよ、「起こりうるリスク」として冷静に受け止め、
対策を考えるようにします。
by 浜松自宅カフェ (2012-02-20 20:12)
●e-g-gさん、今造ROWINGTEAMさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2012-02-22 19:32)
静岡県の第4次地震防災被害想定はH25.6月です。
by コメ (2012-03-04 06:56)
●コメさん
ご指摘ありがとうございます。
川勝知事の定例記者会見コメントとして、
「2013年6月までに策定、公表」と静岡新聞(アットエス)で
報じていますね。
早速、訂正いたします。
●夢空さん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2012-03-04 11:33)