浜松市津波対策委員会(第3回)での津波浸水解析報告 [ ・耐震強度、地震対策]
浜松市では、東日本大震災から1ヶ月経過した昨年4月28日に
浜松市津波対策プロジェクトがスタートしました。
その後、平成23年10月25日よりプロジェクトの下位部会として、
第1回浜松市津波対策委員会が開催され、平成24年3月18日開催の
第3回浜松市津波対策委員会において、政府中央防災会議2003モデルを使用した
津波浸水の簡易解析結果が報告されました。
■2012年3月17日付け静岡新聞朝刊
【参考】⇒http://www.at-s.com/news/detail/100107810.html
要約すると、これまでは安政の東海地震をベースにM8.7での被害想定をしてきたが、
3.11を機にM8.9(M8.7の2倍)、M9.0(M8.7の2.8倍)の地震エネルギーが解放された場合の
津波浸水域想定をこれまでの解析モデルを使用して簡易に行なったところ、
東海、東南海、南海の3連動を想定したM9.0の地震のケースで、浜松市沿岸部から
2km内陸まで高さ2mの津波が到達するというもの。
この記事だけでは詳しいことがわからないため、公開されている同会議の報告書を
チェックしてみました。
■主な解析条件
①地震エネルギー(マグニチュード)
現行モデルのプレートすべり量の最大値0.73mを、それぞれ1.47m、2.12m
②海面の潮位 T.P.+0.73m (中央防災会議2003と同じ)※TP:東京湾中等潮位(東京湾の平均海面)
③地盤の変化 地震による地盤の「沈降」は考慮し、地盤の「隆起」は考慮しない
④堤防の有無 堤防による波高低減は考慮しないが、砂丘は考慮する
つまり、すべてのリスクを悪い側にとることで、最大リスクを想定するという考え方になります。
■検討断面(遠州灘から陸への南北断面)
A-A断面 JR舞阪駅~付近
B-B断面 JR高塚駅~小沢渡付近 ※私の家はココに入ります
C-C断面 中田島町~卸本町付近
D-D断面 遠州浜付近
これによると、
M9.0の場合、地震発生15~19分後に最大の津波が到来し、
2m程度の浸水が想定される。
水深2m以上では木造家屋の場合、全面破壊になる確率が高まる・・・。
「ふ~む・・・」
もちろん全部タラレバであり、M8.6相当であればこれまでの想定内になりますし、
「そうかなー?」
と思うところも一部あります。
遠州灘沿いに築堤されている防潮堤が津波を低減させる効果があることは、
東日本の震災でわかっていますから、現状考えうる最大リスクとして今後の防災対策を
考えていきたいと思います。
なお、今後も検討は行われていきますから、都度チェックしていきこの場で報告をさせて
いただこうと思います。
●jun-arさん、chihoさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2012-03-29 19:19)
知らない土地ではないので、今後の報告にも注目させて頂きます。
by plusgate (2012-03-29 21:50)
●kuniさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2012-03-30 17:52)
●plusgateさん
東南海地震もセットですしね~。
基本的なメカニズムや被害検討は同じですから静岡県や浜松の動きは
参考になると思いますよ。
●カフェオランジュさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2012-03-30 17:54)
●夢空さん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2012-04-02 02:00)