個人で「カフェ」を始めようと考えている方へ(その3) [ ・開業準備]
理屈としてはわかっていましたが、実際にカフェを営業してみて実感したのが、
仕事量(売上げ)は、ボトルネックで決まる
ということ。
これはカフェ営業に限らず、仕事しているすべての人、経営者、幹部には参考になる
と思います。
例えば、ひなたCAFEを例にとって説明すると、まず一日の売上げ目標があるとします。
そのために、「客単価」と「入れ込み客数」を設定し、次の計算式ができますね。
日売上げ(目標)=「客単価」×「入れ込み客数」
ここから、計画の客単価を実行するためにメニューが決まりますが、「入れ込み客数」だけでも
色々な要素に分解できます。
①車一台あたりの同乗率
②満席時の客席数
③1組あたりの利用時間
となりますが、そのために建築(店舗)側はそのための器を用意する必要があります。
A.同時駐車可能台数
B.空席(未稼働席)とサービス動線を見込んだ客席面積
C.満席時に対応できる厨房の出品能力(厨房設備とマンパワー)
D.食材、包装資材を必要な時に必要なだけ提供できるバックヤード(倉庫)
その他、細かくあげればキリがありませんが、仮に行列を作るほどのお店になったとしても、
売上げはそれらのボトルネックで決まるということですね。
営業畑出身の人の場合、売ることや集客にばかり集中してしまいがちですし、
逆に生産系出身の方の場合はバックヤード重視で、客席の満足度に意識が届かないことが
多いと思います。
ですから、自分の強みを認識した上で、お客様が情報を得る時点までさかのぼってイメージを
膨らませ、来店からお会計、お帰りになられるまでのお客様の行動がスムーズに運ぶよう
店舗レイアウト、スタッフィングを考える必要があるわけです。
前回記事では、「立地選定をする際は用途地域のチェックをまずしてね!」と申し上げましたが、
「立地」と「業態選定」でほぼ最大売上げ決まってしまうことになりますから、カフェと言う業態ありき
なのであれば、現実的な売り上げ予測を元に建築を考えれば、過大な投資が防げます。
というか、これを必ず考えておかないと開業した後、とても大変な思いをすることになります。
いくら、僕らがカフェ経営をはじめてと言っていても、これらのシミュレーションを何パターンか
行ない、店舗面積を決めています。
それでも、やはり思ったこととは食い違いが出てきます。
ですが、最初に考えてあったために、どこで食い違いがあったのかは明確ですから、
どこを補正すべきか、どこに意識を集中すれば良いかがハッキリしてきます。
・・・かと言って、的確な手段があるかというとそういうわけではありませんけどね(ーー;)
これはどの経営にもあてはまりそうですし、
最後の一文が経営の難しさを表してますね^^
by plusgate (2012-06-07 09:13)
●plusgateさん
何をするにもあてはまりますよー!
ですから、ボトルネックになりそうなところ、ボトルネックになっている
ところを見つけ、対策を立てれば全体最適化するわけですね。
●夢空さん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2012-06-10 11:22)