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ウェグナーの名作椅子「CH36」オークが来た! [ ・オリジナル家具]

いつもオリジナル家具の製作をお願いしている、藤枝の隠れた名家具職人である
HWF(ハンド・ワークス・ファクトリー)の久留さんより、4月12日に一本のメールをいただき
ました。


「もうすぐ中古のCH36を6脚手に入れることが可能ですが1脚いかが?」


「アメリカのシェーカー教の椅子をリデザインした中で、最も完成度の高いのが
モーエンセンのJ39、ウェグナーのCH36になります。
J39が曲木を用いた2次曲面の背もたれに対し、CH36は薄い板を重ねて接着する
3次曲面の成形合板の背もたれになっています。

J39の曲げ木、CH36の成形合板と、適切な技術の導入でどちらも座り心地が良く、
シンプルな部材の構成、簡素なデザイン、基本的な技術を用い、椅子として完成度の
高い商品です。

真っ直ぐな丸棒を用いた椅子のデザインでは、モーエンセンのJ39、ウェグナーの
CH36を超えることは殆どあり得ないのではないかと、私は感じています。

ストレートの丸棒を使うJ39、緩やかに中央で太くなる丸棒を使うCH36、シンプルで
ありながら適切な部材の構成は、このデザインでしかありえない雰囲気があります。

(中略)

よろしかったらご検討下さい。
長いメールになってしまいましたが、よろしくお願い致します。


・・・・・

   ・・・・・

       ・・・・・


「2脚、買います!
 座面をブラックのペーパーコード編み直しで、オイル塗装でお願いします!」


それから待つこと約3ヶ月
ようやくリペアが終わったとのことで、家族で藤枝の工房へ受け取りに行って参りました♪

 

 

IMG_2837.jpg
■CH36/座面前端のアップ
脚トップの丸い形状がウェグナーらしいディティールですね!
黒のペーパーコードと言ってもまっ黒ではありません。

 

IMG_2840.jpg
■ブランドタグ
製造メーカー:カールハンセン&サン
デザイナー:ハンス・J・ウェグナー
生産国:デンマーク

久留さんによると、本国のデンマークで使用されていたものとのこと。
遠いデンマークの見知らぬ家族が、一世代以上使用されていたものなんでしょうねー。

 

IMG_2843t.jpg
■CH36/全体プロポーション
1962年に米シェーカー教徒の椅子をモチーフにして、ハンス・J・ウェグナーがリデザイン
したダイニングチェアだそうです。

オーク材は年月を経ると、このように深みのある色合いに変化するそうです。

 

IMG_2841t.jpg
■CH36/側面
必要最小限の部材でシンプルに美しくデザインされながら、量産化に適した構成になるよう
考え尽くされているところが凄いのだそうです。
家具を作る側ならではの視点でとても参考になります。

 

IMG_2846t.jpg
■CH36/正面
ウェグナーの最も有名な椅子、Yチェアーも同じだそうですが、カールハンセン社による
オリジナル製品ではないリプロダクト版の場合は故障が多いそうです。

フォルムは真似できても耐久性までは真似できないし、材料も悪いため木目も
美しくないのだそうです。

 

この椅子は、ひなたCAFEのダイニング用に購入したのですが、思っていたよりも座面が低く、
座面がペーパーコードで飲食店で使用するには向いていないことと、現在のインテリアには
合わないと思い、展示に留めさせていただくことにしました。

キッチンの脇に展示してありますので、興味のある方はぜひ座ってみてください。

 

新品も2脚からお取り寄せ可能ですから、お気に召した方はひなたCAFEスタッフまでどうぞ。


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plusgate

展示用になったんですか~
これは座りに行かなくてはいけませんね^^
by plusgate (2013-07-18 11:00) 

浜松自宅カフェ

●jun-arさん
 nice、ありがとうございます。

●plusagateさん
 思っていた以上にオークが経年変化で良い色になっていた
 もので、白木だったら調和したと思うのですけどね~^^;
by 浜松自宅カフェ (2013-07-18 13:33) 

浜松自宅カフェ

●chihoさん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2013-07-19 18:55) 

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