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アクセス便利な砂丘「中田島砂丘」 [ ・浜松市内]

浜松市沿岸では、3.11の教訓から津波防潮堤計画が持ち上がり、寄付、市、県が
それぞれ100億を負担し、事業規模300億で津波防潮堤の造成が始まっています。

その是非は一旦置いておいて、今まさに工事まっただ中の「中田島砂丘」を歩いて
きました。

DSCF9584.jpg
■中田島砂丘エントランス
実に7年ぶりに訪れました。
鳥取砂丘を筆頭に、日本3大砂丘の一つに入ったり入らなかったりしますが、
新幹線が停車する駅からの距離や都市部からのアクセス性を考慮すると、最も
訪れやすい砂丘と言えると思います。


さて、ここで問題です。

日本の海岸は誰のものでしょう?
海(太平洋)は?波打ち際は?砂浜は?
その境界は?

今回、最初に聞きたかったのはコレでした。

ちょっと大雑把ですが、海は国、海岸は都道府県(ここでは静岡県)、その内陸部は
浜松市となります。

ところが、、、

砂丘(砂浜)と市の土地の間に、民有地があるそうで、この先にある津波防潮堤は
民有地を避けた県の土地に造成されているようです。
一方で、民有地でも寄付したり、貸し出したりすれば、公共施設としての防潮堤を
造成することもできますから、あくまで一般的な知識として知っていただければ
良いと思います。



DSCF9581.jpg
■中田島砂丘と津波防潮堤
不自然に水平なラインがある部分が津波防潮堤で、海岸としての砂浜はその向こう側、
手前のすり鉢の砂浜は民有地になるそうです。

これも知らなかったのですが、高度経済成長期は社会インフラを作るために大量の
コンクリートが必要となったため、ここの海砂(かいさ)が利用されたそうです。
海砂をコンクリートに使用すると塩分が鉄筋を腐食させるため、あまり好ましいとは
言えませんが、真水で十分に洗浄して塩分を除去すれば良い事になっています。


工事個所の写真は決して美しいとは言えないため、敢えて撮影はしていませんが、
部分的には美しい砂浜や砂丘を見ることができます。

DSCF9582.jpg
例えばこんなの!
中田島砂丘を代表する砂浜は、昭和40年~50年をピークに徐々に痩せて、海岸線が
後退していますが、浜松や遠州で育った人達には子供の頃からの原風景だと思います。

写真で見ると一見穏やかに感じられるかもしれませんが、初春とは言え、風が強く
それより風紋(ふうもん)と呼ばれる、砂の模様を見ることができます。



今回の訪問は、中田島砂丘の新たな使い方、接し方を模索するグループからのお誘いを
受けてのものでした。
お世辞にも快適と言える観光地ではありませんが、それ自体が砂丘が構成するに
至った自然環境として体験することが重要なんだと思いました。

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浜松自宅カフェ

●plusgateさん、soramoyouさん、@ミックさん、鉄腕原子さん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2018-02-20 08:52) 

浜松自宅カフェ

●jun-arさん、モリガメさん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2018-02-22 10:21) 

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