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鉄筋検査と木道の位置確認 [ ・ビオトープのある研究所]

久しぶりに「ビオトープのある研究所」の進捗報告です。

現場では年末から年明けにかけて「建築」の基礎工事中心に進めていたため
地味な動きでした。

DSCF1626.jpg
■柱脚金物設置
この現場は地盤が良好な三方原台地にあり、鉄骨平屋建てのため杭基礎は不要。
支持層が浅いためラップルコンクリートを施工し、基礎を載せました。

四角形状がラップルコンクリートで、細い幅のコンクリートは基礎梁の均しコン
クリートです。ラップルコンクリートの上に立っているのは、日本建築センター
による評定を取得した柱脚金物で、今回はジャストベースを採用しました。


鉄骨造は、あらかじめ鉄骨工場で精度よく加工されて現場搬入して組立てられる
ため、柱の位置や高さ、アンカーボルトのピッチが間違っていると躯体を建てる
事が困難であり、基礎にキチンと定着させないと期待した強度が得られません。

20年ぶりに非住宅の建築に携わりましたが、現場管理や建築生産の品質管理が
大きく向上していて軽くカルチャーショックを受けました(笑)



DSCF1639.jpg
■組み上がった鉄筋
こちらは正面エントランスの柱、袖壁(手前部分)部分。
どうです?無機質な「鉄筋」ですが美しいと思いませんか。

高度な構造計算に基づいて設計された通りに鉄筋が入ります。
現場監督は、施工に入る前に施工図で配筋に無理がないかチェックを行い、
課題があると設計担当者の僕に質問が入ります。

念のため構造設計者に確認し、回答を戻すという事を何度も行い設計者が
承認した方法で施工されます。


配筋が終了すると建設会社側で自主検査を行ない、その後で設計者として
検査をし、鉄筋がOKとなれば基礎型枠を作り、生コンを打設して基礎が
完成となります。



DSCF1601.jpg
■木道の位置確認
左下に見える1本の白いロープは、設計上の「木道」位置です。
縮尺500分の1の図面上で決めた木道位置を原寸で現場に落とし、景色の
見え方をお施主様に立ち会っていただき確認してもらいました。

植栽との位置関係や雑木林の奥行き、道路や隣地からの離れ具合を加味し
少しだけ延長を修正しましたが、当初のイメージ通りで木道のルートは
確定しました。


来週末には鉄骨検査を行ない、2月半ばにはいよいよ上棟となります。
2次元から3次元になり、「研究所」の形が姿を現します。

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浜松自宅カフェ

●@ミックさん、鉄腕原子さん、jun-arさん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2019-01-24 19:08) 

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