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【祝上棟!】研究所棟の鉄骨建て方 [ ・ビオトープのある研究所]

基礎工事が終了したため、鉄骨が搬入されクレーンで揚重し柱梁をボルトで留める
鉄骨建て方が始まりました。

DSCF1844.jpg
■高力ボルトによる本締め
現場の指揮は現場監督がすべて行ってくれるため、設計者は監理業務として
施主に代わって各工事の品質確認を行ないます。

鉄骨の梁を現場で接合部はH型鋼同士を鋼製のプレートで挟み、ボルトとナット
で接合するわけですが、日本では高力ボルトを使用する事が多いです。

高力ボルト接合は力の伝え方が、普通ボルト接合と根本的に異なります。
普通ボルト接合の場合は、ボルトのせん断力で力を伝えるのに対し、高力ボルト
の場合は、プレートとH型鋼間の表面摩擦力で力を伝達させるため、ボルト自体
特殊な形状をしています。(何が違うかわかりましたか?)



DSCF1837.jpg
■建て方作業の様子
の現場では工区を2つに分けて行ないました。
言わずと知れた事ですが、建築の基本は「垂直」と「水平」が精度良く仕上る
こと。しかし、こんな大きく重たい構造物に垂直・水平が出る訳ではありません。
仮ボルトで留めたあと、倒れを補正をしたところで高力ボルトに付け替えて
本締めをします。



DSCF1835.jpg
■エントランスの庇梁
柱と梁がシルバーなのは、亜鉛メッキを施してあるからです。
錆び易い鉄を建物の顔となる部分に見えるように使っているため、
溶けた亜鉛に鉄骨を潜らせて亜鉛を付着させた仕様としました。



DSCF1801.jpg
■初日A工区の完了時
定点観測地点の道路交差点から撮影した状況です。
平屋建て延べ面積984㎡の2/3が組み上がりましたが、改めて「大きいなぁ」
と思ったところです。

公園などのランドスケープデザインでは、1ha(1万㎡)とか10ha(10万㎡)
でピンと来ますが、このスケール感は初めてなのでまだ慣れていませんが、
この現場を終えるまでにはしっかりと身につけたいと思っています。

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浜松自宅カフェ

●jun-arさん、@ミックさん、鉄腕原子さん、soramoyouさん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2019-02-26 14:15) 

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