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土間コンクリートの打設工事 [ ・ビオトープのある研究所]

鉄骨工事、屋根工事が完了すると、次はコンクリートの「床」を造る工事です。

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■土間コンクリート打設工事
終日、雨の予報でしたが周囲をシートで囲って雨が降り込まない様にして、
土間コンクリートの打設を行いました。

ザッと見ても15〜16人の作業員が入っていますが、ここには2つの専門工事
会社の職人さんが来ています。

コンクリートの床には「土間床」と「スラブ床」の2種類があって、今回の
工事は土間床の方です。土間(ドマ)と言うのは地盤で支持された床のことで
スラブ床は梁で指示された構造体としての床。


要は、床の下側が中空にできるのがスラブで、中空に出来ないのが土間床。
スラブ床は、上載荷重を設定して構造計算し、設計された床です。


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■生コンの品質試験
生コンクリートは、現場が指定する強度になるようあらかじめ生コン工場で
配合し練ってきたものです。コンクリートの強度は、水とセメントが化学反応を
起こして、骨材である砂利や砂を巻き込みながら大きな結晶体を作りながら
硬化させていきます。

コンクリートの強度発現は時間と共に上がって行くため、1週間後、4週間後に
供試体(テストピース)を潰して品質を確認をします。
一方で、現場では生コンクリートが指示通りの固さであり、塩化物や空気量が
基準値以内であることを、設計監理者として確認します。


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■生コンの打設作業
土間コンクリートは地盤で支持すると言いましたが、直接地盤の上に流すわけでは
無く、地盤が沈下しないようしっかり締め固めた上で防水シート断熱材を敷いて、
鉄筋を組みます。

設計管理者として、鉄筋が正しく配筋されているか確認をして、ようやくコンクリート
打設に移れる訳です。


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■2つの専門工事会社とは?
建築工事全体を請け負って指揮するのはゼネコンですが、ゼネコンから生コン
プラントへ生コン材料の発注をすると、ミキサー車で現場まで配送します。
そして、荷渡しする際に上記の品質検査をします。

生コンは、コンクリートの圧送屋さんに渡され専用のポンプ車で所定の場所に圧送
します(1社目の仕事)。ホースの上に乗っている人、筒先を持っている職人さん
が圧送屋さんです。


もう1社は左官屋さんで、流し込んだ生コンをバイブレーターで液状化させて速やか
に均していきながら余分な水と空気を追い出して、密実な締まったコンクリート
構造体に仕上げていきます。


一口にコンクリートと言っても、ゼネコン、生コン会社、圧送屋さん、左官屋さん
が力を合わせないと良いモノは造れません。地味な仕事ですが、どれが欠けても
使い勝手に大きく影響する大切な仕事だと言うことを理解いただきたくて、熱弁を
奮ってしまいます。

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コメント 1

浜松自宅カフェ

●@ミックさん、鉄腕原子さん、jun-arさん、mayuさん
 nice、ありがとうございます。

●sarusanさん、ネオ・アッキーさん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2021-07-09 09:13) 

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