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【音響対策】仕事に集中できるオフィスの提案 [ ・ビオトープのある研究所]

2005年10月から4年半ほど、ヤマハの音響技術者と協働させていただいたお陰で、
建築音響の基礎知識を身につけることができました。

「意匠設計者で建築音響を知る人間は殆どいないから」

著名な建築設計事務所と八ヶ岳高原音楽堂や東京国際フォーラムなど、国内有数の
音楽ホールを多数手掛けたヤマハ音響研OBで静岡大学客員教授の川上先生からも
多くの手ほどきを受けました。

1期工事設計の際、施主社長が楽器を演奏し「音の響き方」にも関心のある技術者
だった事から、防音だけでなく音の響き方を制御することでより働きやすい執務室を
提案したところ、全面的に採用いただき今回もスタッフの執務空間は天上吸音による
残響時間の低減が求められました。

Photo_5.jpg
価格優先ならジプトーンなどの化粧石膏ボード一択になりますが、今回は
吸音材としてGWを天井裏に仕込み、スクエアトーンDプラスを採用しました。

Photo_0.jpg

石膏ボードだけの空間だと2秒近い残響時間がありますが、吸音天井のこの部屋では
0.5〜0.7秒程度で残響がスッと消えました。

Photo_6.jpg

石膏ボード表面に四角の穴が多数空けられていて、背面の空気層で吸音する
仕組みですが、グリッドパターンの天井は機能性を主張してくれますし、意匠面
でも気に入っています。

他にもソーラトーン(ロックウール吸音板)を使用している室もありますが、
吸音域は高域だけなのでこちらの方が仕事がしやすい印象です。

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