SSブログ

残暑厳しい天竜の山で現地調査 [ ・公共施設の耐震補強計画]

事前の耐震診断で「耐震補強が必要」と判定された、市民、県民の生活を支える
非常に重要なインフラ施設の耐震補強計画の仕事。

残暑厳しいですが、今回は構造設計担当者と一緒に2ヶ所の施設を調査してきました。

DSCN3956.jpg
■濃い緑の天竜の山と夏の青空
中央に伸びる砂利道は施設管理用の道路で、一般の方が立ち入る場所では
ありませんし、そうでなくてあまり人が来ない場所だと思います。
浜松市の中心市街地から1時間もかからない距離にあるものの、知りませんでした。


深く濃い杉桧の天竜美林に夏の終わりの澄んだ青空が美しいと思いました。


DSCN3950.jpg
■鉄骨仕口の部材寸法と溶接調査
現在の建物の健全度を確認すると同時に、建設された建物の実際の状況を
現地現物で確認し、保有する耐力を算定します。

保有している耐力が、地震に耐えるための性能を超えるように設計するのが
耐震補強計画です。
公共施設では、設計した耐震補強計画のお墨付きを得るための耐震評定を行い、
その後で耐震改修促進法に基づく認定を得なくてはいけません。


聞きなれない言葉ばかりですが、要はとっても大変な仕事だと言うことで、
設計事務所と言うと華やかな世界をイメージするかもしれませんが仕事の殆どは
地味で目立たない、建築の設計「事務」をする所なので、パソコンに向かって、
ひたすら図面や書類を作成する感じです。



DSCN3974.jpg
■RC造の柱の垂直状況を調査
こちらは天竜の山とは逆に浜名湖に近い場所にある施設です。
地味で目立たない施設ですが、地域のインフラを支えるとても重要な役割を担って
いるため、地震に耐えられるように補強をする必要があります。

建物の健全度をチェックするために、デジタル傾斜計で柱や屋根の垂直、水平状況を
チェックするわけですが、レベル測量とは違って便利で手軽になっただけでなく、
精度も飛躍的に向上しました。



DSCN3944.jpg
■クレーンの調査
映画「カ●ラを止めるな!」を鑑賞された方は「おやっ?」と思われるかも
しれません。
規模は小さいですがこちらも同じ役割の施設です。

地震でクレーンが落下し、施設の必要な機能を失わないように落下対策をする
ための調査です。


酷暑のピークは過ぎたとは言え、建屋の中は蒸し暑く、汗が噴き出してきます。
脱水症状にならないよう、水分補給をしながら予定通り調査を終えました。

事務所に戻ってもしばらくは何もやる気が起きません・・・(@_@)

nice!(7)  コメント(3) 
共通テーマ:住宅