SSブログ

土木工事も佳境に! [ ・ビオトープのある研究所]

農地を転用して事業用に開発する事を「開発行為」と言って都道府県知事の許可が
必要になります。

許可の条件は事業目的や事業の継続性など様々ありますが、土地の利用が変わる
事から土木的な要求が多く、最も大きな要素が大雨の雨水流出抑制機能です。

農地は基本的に畑で土ですから、降った雨の4割が土中に浸透するものとして
扱われますが、建物を建てたり駐車場などに舗装することで9割が敷地外へ
排出されることになり、農地を闇雲に開発していくと自然災害を誘発しないよう
雨水を少しづつ場外へ排出する施設として「調整池」の設置が必要になります。

DSCF0640.jpg
■工事中の地下調整池
通常、地下調整池と言うと上部を駐車場などに利用するのが殆どですが、この
物件のクライアントさんは景観整備の邪魔になるため、地下に埋めて芝生広場
にします。

当然、工事費も高くなりますしメンテナンスもしにくくなりますが、製造ではなく
研究目的のため景観への配慮を優先しましたが、この経営判断は中々できるもの
ではありません。


この日は、既存の水路にボックスカルバート橋を敷設するための打合せでしたが、
土木工事が終わると建設会社が入れ替わるため、作業に携わっている皆さんに話の
ネタにしてもらおうと完成イメージを現場事務所に貼らせてもらいました。
DSCF0642.jpg
パース3点とビオトープのスケッチ
せっかく携わっていただくわけですから、この後、どんなものが完成するのか
楽しみにしてもらおうと思った次第です。


nice!(6)  コメント(2) 
共通テーマ:住宅