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工事中でも整然とした美しさ [ ・ビオトープのある研究所]

非住宅において建築中の写真を公開するブロガーは少ないと思いますが、
僕自身、経験の無さから設計中、多いに悩んだため、見習い建築技術者の
参考になればと思い、記録として残しておきたいと思います(笑)
(住宅の場合、施主が施工状況を公開しているケースが多いです)

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■換気ダクト工事
屋根工事、外壁工事も終盤に差し掛かると、建屋内部では電気の先行配線と
換気・空調工事が始まりました。

中でも、換気の給排気用スパイラルダクトが整然と吊られている様子が美しい
と思ったので、カメラを向けてみました。

美しい現場と言うのは、機能的で無駄が無いからでしょう。
機能優先の設備において、これはとても重要だと思います。
無駄が無いから給排気損失が少ない、つまり効率的に換気が行われるわけで、
長期間で積上げた時のエネルギー使用量が減ることを意味しますし、故障が
少なく、故障の際にも特定しやすく修理もしやすくなります。


設計監理の打合せでは、機械設備屋さんが描いてくれた施工図を見ながら、
チェックさせてもらい、設計者として承認するように心掛けています。


非住宅の本質は、働く建築ですから機能性、効率性をまず考え、その上で
実際に働く方が気持ち良く働けて、来客の方にも良い気分になってもらえ
たらと思って取組んでいます。


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■上部庇工事
資材搬入口(左側)上部の上部庇は「折板」を鉄骨梁で吊っています。
知っていただきたいのは、こう言うモノも機械ではなく、職人さんが身体を
張って造っていると言うことです。

一見安全そうに見えます、実際に乗ってみるとグラグラして中々怖いです。

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DEAN&DELUCA 春のジャムセレクション [ ・手づくりジャム屋]

少し前に事前告知致しました、DEAN&DELUCAさんでのジャム販売が開始され
ましたのでお知らせ致します。
つくり手の個性で選ぶ、ジャムセレクション_2019春.jpg
■つくり手の個性で選ぶ、ジャムセレクション
上の段の右から2番目と3番目がひなたCAFEのジャムになります。
この写真はDEAN&DELUCAさんのWEBサイトからお借りしたものですが、
さすがに写真が綺麗ですね♪

今回のイベント企画は、「つくり手の個性で選ぶ、ジャムセレクション」
ひなたCAFEの「太陽のマーマレード」シリーズから、レモンのマーマレード
スルガ甘夏のマーマレードを採用いただきました。

https://www.deandeluca.co.jp/contents/detail.php?product_id=3563

イベント会期は3/15(金)~4/19(金)の約1ヶ月間。
全国のマーケットストアで開催されていますが、ひなたCAFEのマーマレードは
全店舗分の商品を用意出来なかったため、六本木、有楽町、品川、名古屋、大阪、
福岡の6店舗だけのお取扱いとなります。


妻は六本木店でバイヤーさんとお会いすることになったため、僕は名古屋店に
行ってみました。

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■DEAN&DELUCA名古屋店
名古屋駅前の名古屋ミッドランドスクエア地下1階にあり、2ヶ所ある
エントランス左側の入ってすぐの場所にジャムセレクションコーナーが
ありました。



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■ジャムセレクションコーナー
今回選ばれたのは国内3ブランド、国外3ブランドの計6ブランドですが
既存の定番商品と合わせて売り場が作られていました。

国内では静岡県のひなたCAFE他、仙台、茨城のつくり手さんで、国外では
カリフォルニア、パリ、ロンドンの世界中にファンがいる小さいながらも人気
のあるジャムブランドでした(@_@)


DEAN&DELUCAと言えば、セレブ御用達の「食のセレクトショップ」で、
インテリア、雑貨のコンランショップと同じコンセプトのお店。


DEAN&DELUCAさんからは2回目のオファーでしたが、サンプル品の提供と
電話インタビューだけで採用を決める目利き力には感服致しました。



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■ひなたCAFEの商品棚
右手前のカゴに盛られているのが、ひなたCAFEの太陽のマーマレードです。
POPも決して過剰ではなく、一見すると大量の商品に埋もれてしまいがちですが、
DEAN&DELUCAさんのお客様はちゃんと選んで購入されているようです。



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妻の名前とひなたCAFEの名称が印字された自社商品が、一等地の商業ビルで
販売されているのが何とも嬉しいです。
ムラマツさんの奥さんでも娘達のお母さんでもなく、一人の職業人として認めて
貰っているのと同義ですからね!



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【お勧め】キッシュセットのランチ
丁度お昼時だったこともあり、せっかくなのでランチをいただきプチセレブ感
を味わってきました。
「食のセレクトショップ」として、DEAN&DELUCAさんが提供している価値を
知らなくてはいけないと思ったからですが、正直、キッシュってあまり得意では
なかったのですが、これは美味しいと思いました。

ボリュームも良い具合で売れているワケが良く分かりました。

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前職時代の後輩から住宅取得相談 [ ・後輩M君の住宅リフォーム]

一昨年5月末まで勤務していた前職時代の後輩M君から、住宅取得に関する相談
メールをいただきました。

当時、僕は商品企画担当でM君は生産管理系のお仕事。
新商品の企画は、技術開発、営業、情報システム、品質保証、コールセンターの他、
生産管理とも密接に関係するため、毎週の定例会議で顔を合わせていました。

僕が会社を去ると言う情報をキャッチしたM君から

「家を建てる際は頼みますね~♪」

と2年前に言われていたものの2年近く音沙汰ありませんでしたが、お子さんが
小学校に上がるタイミングでようやく奥様と具体的な話が出来るようになったのと、
購入を検討できる物件が出たとのことでした。


今回は全面的なリノベーションと言うより、内装の模様替えや断熱改修に主眼を
置いていますが、昭和56年以前の建築のため耐震性能が不足していることが
最も懸念されるところです。


いつもお願いしている工務店の監督にも同行いただき、2時間程度で床下から基礎
周り、間取りのチェックをしました。

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■1階南側の和室
近くに住む元オーナーの息子さんが窓を開けて換気してくれたお陰でカビ臭さ
もなく、すぐに住める状態でした。

元々は大手建築会社による建売り住宅だったそうで、内装仕上げは建築当時
に主流だった仕様ですが、元の設計があまり褒められない。

と言うのも2階と1階の耐力壁線が合っていないため、2階部分の地震力が
1階の耐力壁からコンクリート基礎、地盤へ上手く伝達してくれないんです。


それらをすべて解消するとなると、結構な大工事になってしまうため、
施主にとっては大きな判断が迫られるところです。

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折板屋根工事が中々面白い [ ・ビオトープのある研究所]

今週から屋根葺き工事が始まりました。

折板(せっぱん)屋根と言って、山谷に折り曲げたガルバリウム鋼板を横に
つなげてふいていく、ごくごく一般的な屋根工法ですが長さ23mもある屋根の
工事をどうやるのか興味がありました。

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■屋根工事の途中
手前上側は葺き終わった箇所です。
鉄骨構造では一般的な工法ですが、実はこれまで工事の様子を見たことが
ありませんでした。



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■折板を作る様子
長くて車で運搬できない場合、工場でプレカットされて納品された鋼板の
コイルを現場で一枚一枚成型していくのだそうです。



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■反対側から
一枚の鋼板が成型されて「ニュ~」と出てくる様子は、パスタやうどんの
製麺の様子に似ていました。



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■成型完了
山ー谷ー山で1本。隣の山と山を噛ませてつなげて止水します。
雨水は谷の部分を水上から水下に流れていき、横樋で受けます。


見てしまえば何てことはありませんが、考えてみればこの方が合理的ですね。
工場や倉庫など、できるだけ安く床面積を作りたい建築で多用されるわけです。

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娘をスキーに連れてって! [ ・家族のこと]

この週末、実に8年ぶりにスキーに行きました。
最初は一泊の予定で宿を予約したのですが、僕も妻もちょっとお疲れ気味
だったこともあり、「今年、高校受験に入る娘にスキー体験をさせよう!」
と目的を一点に絞り、無理なく日帰りで行くことにしました。

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■妻(右)が次女に教える
写真でも分かるようにゲレンデ外には雪がまったくありません。
8時半のゴンドラ運転直後ですが、春の雪は重くて重くて中々大変でした。

次女にとっては幼稚園以来のスキーですから、殆ど初体験みたいなもの。
スキー板の付け方からストックの持ち方から教えなくてはいけません。
ちなみに、次女の装備は上から下までレンタルでしたが、とても綺麗で
しばらくはこれで十分だと思いました。



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リフトにも乗れるようになりました♪
天才型の妻ですが、8年前に比べて嫁さんの教え方も上手になっていました。
僕も娘と二人でリフトに乗れて幸せでした♪



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■頂上からの絶景
娘に体験させたかったのはスキーだけでなくこういう眺め。
本当は一面、銀世界を見せたかったのですが贅沢は言いますまい(笑)
こちらは上級者コースで次女はまだ滑れなかったため、降りる時は下りの
リフトに乗せてもらいました。
(無理に頼んだのではなく、初心者の安全のためにスキー場側の配慮です)



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■親子のツーショット
妻は「もうスキーはやらないかな?」って言っていましたが、娘を
スキーに連れて行くことで思いとどまってくれました。
嫁さんが楽しそうにスキーをする姿を娘に見せることができたのは
良かったです。

今回のスキーツアーの計画はすべて妻に委ねましたから、僕は安全に
車を運転することに努めました。


今日、3月11日は東日本大震災から丸8年。
自分には守るべき家族が居るだけで、幸せなことなんだと思います。

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土間コンクリートの鉄筋検査 [ ・ビオトープのある研究所]

土間コンの生コン打設が始まるため、土間配筋鉄筋検査立会いでした。

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■D13が200mmピッチで整然と配筋
土間配筋とは言え、1,000㎡弱の広さがあるため中々壮観ですね。
一部タイル仕上げだったり木製フローリングの部分は止め型枠を入れて、段差を
設けていますが、木造住宅と違って布基礎の立上りが無いため殆どフラットです。



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■超広角ズームの15mm(35mm換算)で試写
建物内部の隅から、建物内部全景を撮影してみました。
直角に開く外壁の内面が両方とも写し込める画角なのに、左手前の現場監督が
殆ど歪んでいないのが凄いです。

こう言う写真は通常の撮影技術ではカバーできず、通常は撮影後に2枚の写真を
つなげるかパノラマ撮影でデジタル合成するしかありませんが、光学技術の進歩で
従来の1/3以下の価格でこれほどの高性能レンズが当たり前に入手できるのは
本当にありがたいこと。


安くなったと言っても決して気軽に出せる金額ではありませんが、僕らの仕事
にとって次の仕事につなげるための重要な資産ですから必要な投資です。

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建築撮影用の超広角ズームレンズ購入 [■カメラ、写真のこと]

フィルム一眼レフを2014年春にミラーレスへ移行した際、所有していた18mmの
広角レンズを手放してからこれまでは24mm(35mm換算)が最も広角した。

18mmレンズは担当したランドスケープデザインの物件を撮影したくて購入した
ものの、扱いが難しくて精々住宅の内観撮影に使用する程度だったため、デジタルに
移行してからは標準レンズや望遠ズームレンズを揃えていました。

しかし、建築設計に携わるようになり、いよいよ室内撮影が必要になる段階に
なったこともあり「そろそろ超広角が欲しいなぁ~」と思うようになったところ、
カメラメーカーの冬のキャッシュバックキャンペーンで購入を決意しました。

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■富士フィルム XF10-24mmF4 R OIS
35mmフルサイズ換算で、15~36mmの超広角ズームレンズ。
末尾の「R」は絞りリング付き、「OIS」は手ぶれ補正機能のこと。
建築の屋内撮影では三脚やストロボを使わずに撮影したいため、EV5.0段分の
手ぶれ補正機能はありがたい。

また、スナップ撮影では「絞り」を使う事が多いため絞りリングも必須。

贅沢を言えば、上位機種の「防塵・防滴・耐低温」も魅力的ですが3倍以上の
価格と重さ、ズーム倍率を考えると常用レンズとしても便利と考えました。


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■自宅で試し取り
富士フィルムの出張イベントで試用した事があったため、想像した通りの使い
勝手ですぐに使えそうでした。
僕の写真は「作品撮影」ではなく、商品撮影や仕事の記録用ですから、携行性と
色再現性、操作性が最も重要な要素。


次女が選んでくれたインテリアをキチンと撮影しておきたいと思ったのも
大きいです。

カメラは「ボディよりも交換レンズ群に投資した方が得られる効果が大きい」
と自分に言い聞かせて購入しましたが、これからのブログ写真でも大いに
活躍してくれことでしょう\(^o^)/

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