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水景観を楽しむための木道工事 [ ・ビオトープのある研究所]

先週末から外構の木道工事がはじまりました。
お施主さんがもっとも楽しみにしている施設の一つです。

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■西側出入口からの眺め
研究開発に従事する社員の他、来社されたお客様が楽しめるよう、雑木林に
囲まれた水辺景観の中を散策できるようにするのが要望でした。



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■南側
こちらは少し狭い水辺になるため、水たまりと言うより大きめの玉石を多めに
使って流路のような景観にしました。


木道はコンクリート基礎と天竜杉の主桁、天竜杉の床版と言う非常にシンプルな
部材で構成されています。
そのため、機能がそのまま意匠(デザイン)に反映されるのと、工事費に大きく
響くため、経済設計となるよう配慮しました。

木道とは言え構造計算もしています。
構造事務所に依頼しようか悩みましたが、単純梁であることと高低差が殆どなくて
落下の危険性がないため、自分で手計算をして構造検討をしたため主桁が架かる
までは心配が尽きませんでした。


しかし、山形県の公園で「丸太橋」の設計をした経験が多いに役立ちました。
安全率を大きく取れば設計者としての不安は解消されますが、お施主さんの要望は
親水性と経済性の両立ですから二重チェックをし、アンカーボルトはステンレス
を使用するなど必要十分条件を満たすように頑張りました。

木道では他にも天竜杉を使用するなど、中々チャレンジングな試みもしているため
完成写真でもう少し詳しい解説を致します。

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DEAN&DELUCAさんで初夏のジャム発売 [ ・手づくりジャム屋]

DEAN&DELUCAさんの春のジャムプロモーションが好評だったようで、
初夏のジャムも一般販売でお取り扱いいただく事になりました。

初夏のジャムは、あんず(杏)とプラム(李)ですが、今シーズン最後の
マーマレードとして、ルビーグレープフルーツのマーマレードを先に納品したため、
早速、DEAN&DELUCA名古屋ミッドランドスクエア店へ見学に行きました。

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■DEAN&DELUCA名古屋
WEBサイトによると、2007年3月6日のオープンとの事。
既に12年以上も営業しているんですね!

僕がDEAN&DELUCAさんを始めて知ったのは、DEAN&DELUCAカフェ丸の内。
東京の親しいインテリアコーディネーターさんから教えてもらったのが、
オープンしたばかりですから2003年の春でした。


ひなたCAFEを始めようと思ったのは、その年の秋ですが、まさか16年後に
ジャム屋として憧れのDEAN&DELUCAさんの店頭に商品が並ぶなど夢にも
思いませんでした。



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■DEAN&DELUCA名古屋店にて ※許可を得て撮影しています
行ってみるとジャムコーナーは出入口すぐの目立つ場所にあるだけでなく、
国産ジャムはアイレベルの一番良い棚を割り当てていただいていて、とても
感激しました。

今回は妻と一緒だったため、ランチとしてキッシュセットをいただき、
娘達へのお土産を買ったりとたっぷり寛いでから、ジャムコーナーの品出しを
していたスタッフにお声がけをすると、色々と教えていただけました。

やはり、どんなことでも現地現物ですね。

お客様の反応はもちろん、スタッフさんの知識、サービスレベルなど
色々な事がわかり、今後の参考になりました。


ラベルデザインを褒めていただいたので、デザインコンセプトを説明すると
「なるほど~♪」とご納得いただけた様子。
その他にも、仕事の邪魔にならない程度に想いをお伝えすることができ
わざわざ行った甲斐があったと言うもの。


今回のルビーグレープフルーツのマーマレードは、品川、横浜、名古屋、
博多、福岡の5店舗でのお取り扱いとなりましたが、「来年はぜひ、博多と
福岡を訪問できるよう頑張ろう」と心に誓いました!

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初めてのクリーンルーム [ ・ビオトープのある研究所]

建築工事もいよいよ終盤に入り、各部屋が形になってきました。
「非住宅」とは言わば「働く建築」のこと。
人が仕事をし、社会に価値を提供するための建築ですから、各室にはそれぞれ
要求された機能があります。

この研究所は、世界中のゲストを迎える来客ゾーンと研究開発ゾーンに分かれて
いて、研究開発ゾーンはスタッフが技術開発に専念できるように配慮しました。

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■クリーンルーム
この研究所では、クライアントの要望により40㎡強のクリーンルームを設けて
います。
見た目は「まぁ、クリーンルームってこんな感じだよね!」と思われるはず。
しかし、ここに新製品がインストールされると、今までにないクリーンルームが
完成するとのこと。


コンセプト通りの性能が出れば、モノづくりの現場が飛躍的に変わる可能性を秘めて
いるため、設計者、施工者ともに期待を実現できるよう努めています。

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【後編】ワークショップの様子 [ ・「森のたまご」イベント]

後編は木曜日にアップする予定でしたが、緊急対応が発生してしまい報告が
遅れました。申し訳ありません・・・。

では、気を取り直して「第11回 森のたまご」開催日当日の報告後編です。

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■夏草採取の様子
基本的な手順を説明した後、両親や祖父母とお子様がOMスタッフの後に続いて
「地球のたまご」の敷地を散策しながら、キャンドルとワックスバーに入れる
草花を採取しました。



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■草花の乾燥とレイアウト
採取した草花をドライフラワーにするため、乾燥剤のシリカゲルを入れたタッパーに
入れます。
他にもスタッフが事前に作っておいた素材を使って、レイアウトを決めて行きます。



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■ワークショップの様子
10組25名にスタッフ5名が加わり、会場のカフェテリアスペースは大賑わい。
3つの作品を制作するため、時間いっぱい創作作業に夢中になっていました。



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■参加者の作品
ワックスバー2つ。
草花を乾燥させて型紙に入れ、溶けたワックス(蝋)を流し込んで固まるのを
待ちます。



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■参加者さんの作品
完成した作品を階段に並べて撮影会。
ワックスバー2つとキャンドル1つを1セットとして制作しました。



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■全員で記念撮影
「楽しかった人~?」と聞くと、皆さん元気に「は~い♪」と手を挙げて
くれました。
運営スタッフは、この笑顔を見たくて企画運営しております。

先日、過去に参加した柑橘農家の方から「森のたまごに参加して自然のこと、
植物のことを知り、考えるようになりました!」と言うコメントをいただき
ました。


毎回冒頭に、森のたまごの運営意図の他、少しだけ時間をいただいて自然の
事を考えるきっかけとなるお話しをさせていただいているものの、どう受け止め
られているのかいつも不安だっただけに嬉しい一言でした。

次回第12回の開催は、12月上旬~中旬の日曜日を予定しています。
初夏とは違う自然体験学習で楽しんで学んでいただけるよう、頑張りたいと
思います。

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【前編】今回も盛況で終了しました♪ [ ・「森のたまご」イベント]

「ドングリから森に育てよう」と言う想いを込めてスタートした自然体験型
イベント「森のたまご」第11回目が無事終了しました。

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■夏草キャンドルの作例


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■ワックスバー(参加者の作品)
OMソーラー「地球のたまご」の敷地を散策して摘んだ夏草を乾燥させ、
キャンドルを作ったり、エッセンシャルオイルの芳香を放つワックスバーを
作りました。


1時半の開始時にイベント開催の趣旨を説明した後、梅雨明け後には暑い夏が
訪れるため、地球温暖化についてできるだけ分かりやすく解説しました。
せっかくの楽しいイベントの前に、事実を知って気分が滅入ってしまっても
いけないですが、やはり知っておいてもらいたいと思い、いつもより時間を延長
して解説させてもらいました。



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■予め作っておいた自然の夏草
皆さん、自然の草の色にとても喜んでくれて、楽しんで取り組んでくれました。
今回は3つの作品を作るため作業量が多い上、僕のヨタ話もあり16時半に
エンディングとなりました。


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■自然の夏草達
緑色の葉でも色々な色や形がありますね。
通常は、雑草として一括りにされてしまいますが、こうして並べ見ると
それぞれに個性があり美しい形態をしている事がわかります。


小さなお子様が大人と一緒に楽しみながら手作りすることに意義がありますが、
毎回、大人も子供も真剣に取り組んでいただいているお陰で、クオリティを
下げずに11回目も続けてこれています。


次回は、作業の様子や全体の雰囲気をお伝えして報告と致します。

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内装仕上げ工事も終盤 [ ・ビオトープのある研究所]

依頼していた舗装用タイルのサンプルを受取りがてら、施主定例報告兼ねて
進捗状況の撮影をしました。

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■来客ゾーンの廊下
製品の品質向上のための悩みを抱えたゲストは、エントランスホールに入ると
この廊下を通ってゲストルームへ向かいます。

革新的な技術で顧客の問題解決を図る企業さんですから、華美でなく知性を感じ
させるインテリアが要求されましたが、イメージした通りの雰囲気になっていて、
一先ずホッとしたところです。



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■リスニングルーム
革新的な技術は、技術者の頭の中で生まれます。
ビオトープも研究室もそのためにあるわけですが、気分転換し思考を深く掘り下げる
ためのリスニングルームが用意されています。

リスニングルームと言うと一般に「遮音」や「防音」しか対策されないのが多いと思い
ますが、「良い音」で聴くには音響機器の性能が発揮できるよう部屋の音響特性を
コントロールしなくてはいけません。

ルームアコーティクスと言って、プロが使用する音楽ホールやスタジオ、録音スタジオ
では当たり前に行われていますが、義務教育の学校音楽教室はかなりが間違ったやり方
になっているのが実情です。


このあたりは「調音パネル」の開発や「ホームシアターの家」のプロデュース経験が
おおいに役立ちました。

丁度居合わせた、若い現場スタッフに「調音」された部屋の効果を感じさせてあげると
「本当、全然違うんですね!」と驚いていました。

本業とまったく異なる仕事でも、依頼に本気で応えていくと10数年後に自身の
差別化につながるわけですから人生はわからないものです(笑)

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雨を楽しむ庭 [ ・植栽計画]

6月に入り梅雨の時期が近づいてきました。
ジメジメして嫌な季節と思う方も多いかもしれませんが、田植えの後に梅雨が
あると意味を考えてみては如何でしょうか?

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■ヒツジ草の水鉢
ヒツジグサはスイレンの野生種のことで、夏になると白い華憐な花を咲かせて
くれます。
昨年は9月に2輪の見事な花を咲かせて楽しませてくれました。

冬枯れしますが宿根性のため春になると芽吹きはじめ、GW頃には多くの葉を
水に浮かべるようになります。

GWの休みを使って水鉢を掃除し、ヒツジグサを植えてある鉢に荒木田土を追加
してあげたところ例年以上に多くの葉を出してくれました。



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■抽水性植物を補植してみた
今年は、都田川で採取した抽水性の植物を補植したところ、元気に育って
くれて、雨の日にはしっとりと落ち着いた庭になりました。


さて、冒頭の問いになります。

主食となるお米の苗は、5月から6月に田植えをしますが、梅雨はその頃から
始まります。
気温が上がり成長するためには多くの水が必要なため、日本を始めアジアの
気候に適した作物として普及したのでしょう。

「恵みの雨」

と言う言葉があるように、雨はすべての生き物が生きる上で欠かせないもの。
そう考えると、梅雨もとても重要な自然の施しだと言う事がわかります。


屋根の下に雨水を受けるように水鉢を配置すると、四季の変化を楽しめる
涼しげな庭を演出することができます。
水換えなどは年に一度か二度で済みますから、時間を作って生活に潤いを
加えてみては如何でしょうか?

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