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台風後の点検 [ ・ビオトープのある研究所]

今回の台風19号は、予想通り甚大な被害をもたらしました。

進路が当初の予報よりも東ルートを通ったため、浜松方面への直撃は免れたお陰で
静岡県中西部では大きな被害の報告は聞いていません。

中心気圧と大きさから防風を懸念していましたが、実際は進路の先で大雨を降らせる
形となり、沿岸部よりも内陸部での豪雨により大河川の流下能力を超えました。


今回は偶然、東よりのコースを通った結果であり、昨年のように西よりのコース
であれば、天竜川が千曲川と同じ惨事になっていたかもしれないのでとても
他人事とは思えません。


温暖化は気温上昇と言うイメージが強いですが、実際は海水に太陽エネルギーが
蓄えられることで起きるわけですから、台風のエネルギー源が温かい海水温である
以上、台風の大型化や雨季の大雨は常に起こりうると言う認識を持つべきでしょう。


さて、、、

台風で心配していたのは自宅だけではなく、これまでに設計させていただいた
住宅や建築もやはり心配が付きまといます。

今回は、今年7月末に完成したばかりの「ビオトープのある研究所」の雑木の庭が
風で倒れていないか?建物に損傷を与えていないか?ビオトープ池の魚は無事か?
と気になっていたため、台風一過の朝、応急処置の準備をして自主点検に向かい
ました。

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■台風一過 ※2019年10月13日 9時半
雑木も建物もビオトープ池も大丈夫で一先ず「ホッ」としました。

一巡してみたところ放流した魚もほぼ無事でした。


せっかく来たので魚の様子などを細かく見ていると、クライアント社長より
声を掛けられました。



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案内をしてくれるオーナー社長

「実は樹が4本倒れていたんだけど、ゼネコンのY監督と造園屋の大将が
 見に来てくれて、応急処置をしてくれたんだよ♪」

この対応にも正直「ホッ」としました。


言われて対応するのではなく、自ら対応してくれればより信頼につながります。
施主にとっては大きな買い物ですから、建設業ではこうしたアフター対応が後々
大きく返ってくるんです。

問題は逃げずに誠心誠意対応することでしか解決できません。
設計担当者として最も心配していた事が杞憂で終わって良かったです。


被災された方々も何とか乗り切っていただけたらと思います。

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