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庭にテントを張ってオープンな個室を作った♪ [ ・デザインと設計]

今春、高校生になった次女ですが、入学式後すぐに休校になりました。

中学時代の友達から「友達の家に集まろう~♪」と誘いがあるようですが、
「辞めておくよ!」と断わる娘を不憫に思った妻が、イベント出店用のテントを
立ててオープンな個室を作ってあげたそうです。DSCF4472s.jpg
■庭で勉強する次女
この時期の庭は、コナラの新緑が展開し、柔らかな緑に包まれてとても
気持ち良いんです♪

これまでも、キャンプ用のテントやタープを張って庭キャンプを楽しんだ
ことはありましたけど、テントにサイドスクリーンを付けた事で個室になり、
キャンプ用のテーブルと椅子を置いてオープンな個室になりました。

我が家にはお年頃の娘が二人いますが、いずれにも個室はありません。
ですが、親子関係は悪くなく、車で買い物に行くときも同行してくれます。


中学時代は部活動で勉強を疎かにしたせいで、高校受検に苦しんだ経験から
僕が言っていた意味をようやく理解し、勉強する意味に気付いたようです。



雑木の庭と自宅兼カフェと言うコンセプトは、自宅を作る際のモチベーション
になっていました。
自宅建築を企画した16年前は、東南海地震までは想定していましたが、
多くの人がそうであるように、今回のような世界的感染症まではイメージ
できませんでした。
(ドイツでは8年前に新型コロナウィルス感染症によるリスク想定をし、
 国会に提出して各州で対策を始めたそうです)


子供が大きくなったことで、家に込めた親の想いを感じ取ってくれたら
嬉しいですね。

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【巣ごもり映画】今、家族に観せたい2作品 [ ・映画]

都市部のデスクワーカーや大企業の社員は「在宅勤務」「リモートワーク」
推奨されていて、実行できている人も多いかもしれません。

しかし、地方都市は車通勤が主流と言うことと、仕事内容が実務と言うことが多い
ため、特に中小企業では話題にも出てきません。

そんな訳で、毎朝通常通り出社し、夜遅くに帰宅すると言うルーティンは変わって
いません。。。


一方、子供達の学校は、入学式とほぼ同時に5月6日まで休校としているため、
3月から自宅で巣ごもり生活しています。
幸いにも我が家の妻は、自宅が仕事場ですし子供達も大きくなっていますから
他の働くお母さんと比べるとマシですが、小さな子供のいるお母さんはかなり大変
だと思います。


この日曜日は僕もお休みでしたから、良い機会なので僕の趣味である映画鑑賞に
付き合わせることにしました。

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■今回選んだ2作品
1本目はウィル・スミス主演、2007年12月に日米で同時公開されたパンデミック
ミステリー「アイアム・レジェンド」
これまで何度観たか覚えていない程ですが、さすがにこの時期は地上波で放映
されることは無いでしょう。

【あらすじ】
女性科学者のアリス・クリピン博士が、はしかウイルスを元にガンの治療薬を
開発し、1万9人に試験投与したところ全員が治癒したものの5千人に狂犬病様の
症状が出始めた。
通称クリピン・ウィルス(K.V)に変異したことから世界的パンデミックが
始まり、NYがクリピンウィルスの感染源となったことから、アメリカ大統領が
NYを都市封鎖する。

もし、致死率90%のような殺人ウィルスだったらこうなっていたかもしれない
ですが、映画と違いCOVID-19(コロナウイルス感染症)は感染率が高くても
発症し難く、劇症化し難いため即座に対応を変える事が出来なかったのだと
ました。


2本目は、2016年7月公開、エヴァンゲリオンを世に出した庵野秀明監督
による「シン・ゴジラ」
僕のまわりでも怪獣映画と思って観ていない人が多い気がしますが、作品の
本質は「人類にとって未知の災厄に、日本政府がどの様に取り組むか」
言う視点で描かれた点が新しく、日本政府がどの様に意思決定をし、行動に
移しているかが良く分かります。

庵野監督は、製作にあたり東日本大震災時の対応を綿密に取材したそうで、
今、家族に見せようと思った理由は、法治国家としての日本の仕組みを
知って欲しかったからです。


実際、建築設計事務所で仕事をし、開発行為から携わっていると役所の
様々な部署と協議し、関連法規を一つづつクリアさせなければなりません。
特に、開発面積や延べ面積が大きく、3階建てを超えると建築基準法だけ
でも様々な規制がありますし、さらに県条例、市町村条例、条例細則が
立ち塞がろうとします。

これらをクリアしても、都市計画法、消防法は当然として、省エネ法、
CASBEE、景観法、土壌汚染対策法、工場立地法などが次々に待ち構える
わけです。

たかが工場1棟、倉庫1棟でこれですから、未知の生物(ゴジラ)には
どの法律を適応させるのが合法かを議論するシーンがとても面白かった
です。


例えば、自衛隊。
自衛隊法 第三条に(自衛隊の任務)が規定されています。
第三条  自衛隊は、我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つため、
直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、
必要に応じ、公共の秩序の維持に当たるものとする。

つまり、同法第1項では、直接間接を問わず侵略行為に対してのみ
自衛隊は武力を使えるわけで、ゴジラが他国からの侵略かどうか議論
されるわけです(笑)

ちなみに国連への平和維持活動は、同法第2項 第二号に規定されて
います。


この映画で知って欲しいことは、それぞれの法律には主管する省庁が
ぶら下っていて、その法律の範囲内でしか行動できないと言うこと。
そのため、新しい問題には既存の法律を改正するか、新法を成立させて
政令、省令、告示を整備しなければならないわけです。

こう言うことは法律に関する仕事をしたり、公務員でなければ中々
知ることは難しいですが、2時間の映画で楽しみながら知ることができ
るのです。



■最後まで読んで下さった方へのおまけコーナー
世界的なQ&Aウェブサイト、Quoraをご存知でしょうか?
「家族で観てはいけない映画タイトルは何ですか?」と言う質問に回答
した僕の答えに今日現在で4300回以上閲覧があり、Quoraダイジェストで
千人の方に配信されたそうです。

僕の回答はハリウッド版「ドラゴン・タトゥーの女」ですが、ネタバレ
になるので理由は述べていません。

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最初の春を迎えたビオトープの様子 [ ・ビオトープのある研究所]

庭のコナラが一斉に芽吹いたこの週末、我が家の庭は淡い緑に包まれていて、
一年で最も気持ち良い時間を過ごすことができる季節になりました。

久しぶりに何も予定が入っていない週末となったため、最初の春を迎える
「ビオトープのある研究所」の様子を確認に行ってきました。

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■4/11(土)15時頃の様子
昨年10月以来、半年ぶりの訪問ですが、心配していたのはビオトープ池に
放流した魚達のこと。
と言うのも、保護しておいた魚を放流したのは昨年7月末でしたから、魚達に
とって厳しい季節である冬を無事に越せるかでした。

結論から言うと、最初の懸念は杞憂で終わり一先ず「ホッ」としました。

天竜杉の木道を歩くと昨年秋に確認できた時と同じように無数の魚が泳ぎ
回っていました。

特に心配していたのは、泳ぎ回るため水槽では飼いにくいオイカワでしたが、
多くの群れを確認できたばかりではなく、明らかに昨年よりも大きく育って
いました。



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■ハクセキレイ
河原を訪れる野鳥として有名なセキレイの仲間です。
この野鳥はかなり頻繁に確認できます。



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■満開のコデマリ
我が家のコデマリはまだまったく咲いていないのですが、ここではほぼ
満開状態でした。



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■コナラの新緑はこれから
ヤマモミジは既に多くの葉を展開していましたが、コナラの芽吹きは
これからと言う状況でした。


さて、これまでの記事をお読みの方は当たり前のように読まれていたと
思いますが、これまで「ビオトープ」と言うと「ビオトープ=池、湿地」
と言う図式でした。

そのため、「ビオトープを造りたい」と言うと「池」や「湿地」と言う
モノをDIYや建設工事で造成して終了。モノが完成したら目的物を
引き渡し、あとの運用は施主自身で行なうと言う流れが主流だと思います。


しかし、このプロジェクトで僕が目指したのは、人為的に造成した自然
環境で野生動物が、人の手助けを必要とせずに再生産をし、さらに他の
種を引き寄せて生物多様性を実現することでした。

現在の日本では、設計事務所や建設コンサルタントの責務は、あくまでも
「モノ」を造るまでですから、今回もそれ最大の壁となりました。
幸いにもクライアント社長が僕を信頼して託してくれたため、95%は
当初の目的と達成できたと思います。

でも、実際にできると新しい課題が見えてきます。
次に作る機会のために解決策を考えておきたいと思います。

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便利になった奨学金手続き [■我が家の子育て]

この春から都内の学校に通うことになった長女ですが、都内での独り暮らし
にはまとまった費用がかかります。

長女とは何度も話し合い、意向を確認した上で学費は家庭で負担し、月の生活費は
奨学金とアルバイトだけで賄える範囲とすることで合意しました。
と言うのも、2020年は景気後退局面になることが想定されたため、仕送り出来なく
なることも想定したからです。


と言うのも、僕が大学に入学したのは、今から35年前ですがその時に大変だった
のは毎月の生活費だったからです。
その時の経験から、親権者(=私)に何かがあっても、学校を卒業できるように
しておきたいと思いました。


僕の学生時代は、奨学金の手続きは大学入学後に行なうため、実際に貸与金が
振り込まれたのは7月中旬でした。
大学が日本育英会(当時)の窓口をするため、記入した書類を大学に提出し、
書類審査が行われるというステップでした。

この問題を解消するため、今は高校時代に奨学金の予約ができるようになっていて、
長女はすでに奨学生候補者であることが決定していました。

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■奨学生採用候補者決定通知
この通知書には、どの種類の奨学金を受けることができるのか?幾ら貸与できる
のか?が明記されていて、つまり事前に審査が済んでいるわけです。

後は、入学後に学校が配布する書類に則って、(独)日本学生支援機構のWebサイト
にアクセスし、学生番号とパスワードを入力してログインすると、最終手続きを
利用者自身で行なうことができ、驚くことに最短の4月中に入金が確定します。


これで、僕に何があろうと寮費の確保が出来たことになります。


決して、新型コロナ問題を予見していたわけではありませんが、先が見えない
状況に対しても対応できそうです

これらのことは娘にすべて見せて教え、「学生時代の2年間でお金の使い方を
学んで欲しい」と伝えました。
そして、「何かをやろうと思ったら、まず資金を確保することを考えなさい」
と教えました。

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