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iPadのノートアプリ「Good Notes5」が便利 [ ・建築設計]

2020年モデルiPad Proが届いてちょうど1週間。
1日1時間だけ触り、YouTubeで便利な使い方を調べて、自分に良さそうなアプリを
一つつづインストールしています。(時間がかかって面倒ですが・・・)

そんな中で建築設計の仕事に使えそうなアプリを試してみたところ、1時間ほど
触っただけで「ナルホド、これは良さそうだ♪」と思い、アップルペンシルも購入し、
この週末あれこれトライしてみました。


GoodNotes5とPencil.jpg
■ノートアプリ「GoodNotes5」
先週ちょうど発行されたばかりの、日経アーキテクチュアでも「コロナと
向き合う仕事術」のコラムで紹介されていました。


では、どんな風に便利かと言うとこんな感じです。
実際に今、実際に取り組んでいる物件で紹介してみたいと思います。

建具表.jpg
■建具表
言わずと知れた建具を一覧にした意匠図面の一つで、建具の主要寸法と仕様が記載
されています。

この物件は、鉄骨造3階建て、延べ面積4,400平米の事務所兼工場。
使用する図面枚数は意匠図、構造図、設備図合わせて200〜300枚になりますが、
それが薄いタブレット一枚に格納されるわけでまず持ち運びが楽になります。


PDFデータを見るだけならノートPCと何ら変わりませんが、ノートアプリの凄い
ところは、ペンで自由に書き込みができるところにあります。



色決め.jpg
■例えば色決め
工事が始まると毎週現場定例会が開催され、進捗報告と課題の共有がなされる
わけですが、色や仕上げが未定だったものを一つ一つ決めて行きます。

現場では製品のサンプル帳が用意され、気になる色柄の原寸サンプルを用意して
もらい、色を確定させていきます。

その際、紙の図面に記録として書いて行くわけですが、大人数の会議であれば
プロジェクターで投影して確認しながら記録していけます。



仕様決め.jpg
■玄関のインターホン検討
セキュリティ管理のためのインターフェイスもどのメーカーのどの製品を使用
するのか、クライアント交えた会議で決定していきます。



構造図.jpg
■構造図
構造図でも設計段階で未確定部分がある場合は、着手前に寸法決めをします。
通常、意匠図、構造図、機械設備、電気設備、外構図は別ファイルで使用しますが、
画面上部のタブですぐに表示でき、アーカイブ表示から目的の図面にたどり着く
のもとても簡単です。


さらに便利なのは、必要な図面だけを出力できるため、メールやSNS経由で関係者に
送って議事録の資料作りも早いです。

これらだけでも十分便利なのですが、PDFデータ中のテキストも検索できるそうで
大量の図面や書類から検索することも可能だとか。(まだ試していません)
その他にも、スケッチアプリで手描きのスタディも描けるし、保存データとの
やりとりもしやすくなり、かなりPCに近い使い方ができるようになりましたから、
現場が始まるまでにサクサク使えるように練習しておこうと思います。

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ブログ作成をPCからiPad Pro環境へ移行する [ ・浜自カフェBLOGについて]

このブログは2006年4月1日に始めて以降、14年以上パソコンで作成してきました。

当初はノートPCだったものが、メーカーを早期退職した2017年7月からタワーPCに
変わったものの、パソコン環境は変わらずでした。

一方、3年前にプレゼンとネット検索のためにiPadを使い始めたところ、立ち上がりの
早さもさることながら、ネットワークオーディオやHDDレコーダー、デジタルカメラ、
ルームエアコンと繋がるようになると、ますます便利さが増してきました。


そんなおり、偶然見たiPadProのTVCMに何故か感じるものがあり、色々と調べる内に
「今持っているMacBook Proの変わりになるのでは?」と思い至り、MacBookと
iPadを下取りに出し、思い切ってiPad Proを使ってみることにしました。

Photo_0.jpg
■iPadPro11インチ 2020年モデル
実は今回のブログはこのシステムで作成しています。

何故、今までPCで行ってきたかと言うと、写真データをリサイズする無料ソフトが
Windowsにしか無かったから(笑)
それとマウスが使えなかったことと、SDカードから写真データを読み込むための
変換アダプターが無かったからで、ハード側の制約が大きかったからです。


しかし、iPadProで採用されているUSB-Cコネクタの拡張性が驚異的で、

「これは次世代の通信ケーブル規格だ!」

と感じ、これなら今やっている程度の作業であれば、iPadProでほぼ完結出来そう
だと確信したわけです。


この機会に、思い切ってiPad用写真データソフトを購入し、写真データリサイズ
の問題も何とかクリアできました。(サブスクではなく買取りで1.2k円)

これまでiPadのOSはiOSでしたが、今回からiPadOSになったことでマジックマウス
やトラックパッドにも対応となりました。


Photo_1.jpg
■iPad新旧比較
環境の移行もさすがアップルコンピュータでした。
初期設定の際に隣に並べておくだけで、全く同じデスクトップになるわけで、
これを体験してしまうと、WindowsやAndroid端末には戻れないと思いました。

11インチと画面が小さいのですが、HDMIケーブルで2Kや4K出力も可能だし、2画面
にも対応しています。

iPadOSとマジックキーボードのリリースで、本格的にノートPCマーケットに参入しよう
としているのかもしれないですね。

自由の効かない建築設計業務でブログの更新頻度が減ってしまいましたが、作業の
負担を減らして、細々でも続けていきたいと思っています。



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【小さなニュース】太陽のマーマレード[レジスタードトレードマーク] [ ・手づくりジャム屋]

今回は手作りジャム工房としての小さなニュースです。

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■特許庁による商標登録証
話しは今から4年前にさかのぼりますが、ジャム商品の商標登録を得ようと
考えました。

色々と考えましたが、経営責任者である妻が「太陽のマーマレード」と言う
ネーミングを考え、商標登録の道を模索していました。


また、2008年12月のカフェ開業当時から屋号を「ひなたCAFE」として営業
し続けてきましたが、未だに喫茶店と勘違いされている方も多いため、この四月
から屋号を「ひなた曜日」と変更することにしました。



COVID-19のお陰でイベントが中止になり、店舗の休業により注文が激減し
ましたが、その分、商標登録にリソースを割くことができました。

商標登録は経験もなく中々困難でしたが、特許庁より正式に認めれたことで
「太陽のマーマレード[レジスタードトレードマーク]」は晴れてオンリーワンになりました。


太陽の恵みを得て育った柑橘類が太陽のようであるのは勿論ですが、
嫁さんの名前から一文字取り、そしてひなたCAFEからスタートしたことから
「太陽のマーマレード[レジスタードトレードマーク]」にしたかったので、僕達にとってとても嬉しい
お知らせでした。

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図面で散らかった施主の頭の中を整理する [ ・ドラッグストア移転計画]

GWのご相談から2度の面会打合せと、数回のLINEでのやり取りで、
クライアント側の要望が整理されました。

DSCF4646.jpg
■基本計画図
掛けられる予算が予算ですから、僕も最小限の手間と作業でまとまるため、
ご夫婦で議論しやすいよう、具体的なお題を提供しました。

最初の打合せで現況図を作成するための実測をし、現況平面図と室内展開図を
送りました。


そこで、どんなお客様が来店し、どの様に接客をして、何をどれだけ購入
いただくのか?を話し合って貰いました。


つまり、それを実現するための手段が新しいお店になるからです。

今回の移転計画では、客数と売上げを減らすことを許容した計画なだけに、
利用していただきたいお客様には変わらずに来てもらわなければいけません。

そのためには、そのお客様が何を求めているのか分かっていなくてはいけない
のと、期待している価値を提供できなくてはいけない。


僕自身が、ひなたCAFEで考えてやってきたことを具体例として説明し
経営者としての二人に徹底的に議論してもらいました。


その結果、実に1ヶ月弱で経営としての意思決定が出来、基本計画図でその
確認が出来たため、いよいよ工務店さんにお見積りを依頼することに
なります。

見積書が出てきたところで、やるやらないの判断をするのが次のステップ。
それさえ乗り切れば、工事契約をし、余裕を持って移転計画を実行に
移すことができます。

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長女、二度目の巣立ち&仕送りのルール [ ・家族のこと]

この春、進学のため都内の女子寮で独り暮らしをする予定だった長女ですが
3月末に引越しを済ませたものの、COVID-19のため休講となり、そのまま
浜松へ戻って2ヶ月間引き続き一緒に暮らしていました。

しかし、6月より学校再開となったため、先週末二度目の巣立ちとなりました。

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■浜松駅までの見送り
土曜日は僕が仕事だったため、妻が駅まで送ってあげた時の写真です。
寂しげに見えるのは、娘ではなく僕の感情が投影されたのかもしれない。

僕が大学生だった時は超貧乏学生で、風呂なしトイレ共同の木造1K。
30年以上前とは言え、当時1.7万円の家賃は破格でした(笑)

電話などなく、単発で受けていたアルバイトの派遣会社からの緊急要請
の際は「至急、電話くれ」と言う電報が送られてきました。


その点、今は良い時代です。

Wi-Fiに繋がっていれば無料でTV電話が出来るわけで、顔を見ることが
できますから安心できます。ステレオでCDが聴けないという相談にも、
画面を見ながら指示ができました。


それと長女の女子寮は世田谷区にあるわけですが、妻の実家が近いのも
選んだ理由です。妻の母も孫娘に会えるし、何かあった時にも頼りになる
ため、妻も安心しています。


さて、そんな長女に僕から一つ、ある約束をさせています。

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■長女の進学予算書
「進学して都内で独り暮らしをしたい!」と自分の進路を決めたのは、
高校3年の夏休みでした。
AO入試で入学できると言う娘に「何があっても卒業できるように予算を組め」
と教えて、2年間の学費、生活費を試算し支払えることを確認しました。

家庭として、教育ローンを組まないことを決めていましたから、資金は手元の
現金と奨学金(娘の借金)、アルバイト、毎月の仕送りで賄う計画です。


僕が教えたかったことは、

仕送りが途絶えたり、アルバイト収入が減ったとしても、卒業できるよう
余裕のある予算計画を立てること。

学生時代にお金の使い方の勉強をすること。

社会に出て何かをやろうと思うなら、まず資金をどうするかを考えなければ
いけないと言うことを知って欲しかった。

この予算書はGoogleドライブで長女と共有し、月末に実績を入力しメンテ
しなければ翌月の仕送りはしないと言うルールです。
でも、これって社会に出れば当たり前のことですよね?


妻も「厳しいね~」と感じていたようですが、まさにこれからと言う矢先、
新型コロナ感染症で経済活動がここまで滞るとは予想していなかったですが、
万全の資金計画もあり進学を諦める必要は無くて済んだことから、妻も
意図を理解してくれました。
(と言っても今のところで来年はわかりませんが…。)

資本主義社会の基本ルールを若いうちに知っていれば、もう少しやりようが
あったのになぁと思った経験からです。

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高校の同級生からの突然の相談事 [ ・ドラッグストア移転計画]

大型連休2日目の月曜日早朝のこと。
枕元のスマホへのLINE着信音で目が覚めました。

友「ムラマツ君、ちょっと長い文章になるけど良いかな?」

私「良いよ~」(何だろう?ちょっと胸騒ぎ)

友「今営業しているドラッグストアを移転しようと思うんだけど、どこか良い
  工務店さん紹介してくれない?」

私「良いけど。どんな工事で予算は?」

友「お金は殆ど掛けられないの。
  本当はムラマツ君に頼みたいところだけどね。」
私「心当りは3社程あるけど、この情報量じゃ絞り切れないし頼まれた方も
  困るだろうね!」

しばしLINEメッセージでのやり取りをした後、電話に切り替えて詳しく話を
聞かせてもらった。


私「あのさぁ、建設と医療って結構似ているんだけど、今の要望を聞く限りじゃ
 『お腹が痛いから、どこか安く手術してくれる外科医を紹介して!』って
  言っているようなものだよ!」

友「・・・。」

私「実は明日、そっち方面にサイクリングに行く事になっているんだよ。
  工務店の社長とね(笑)
  だから、サイクリングが終わったら帰りに立ち寄るよ。」

友「え~、本当に?助かる~!じゃあお願いします」


サイクリングの相手は、工務店の社長とは言え高校の後輩にあたる人。
あるイベントで偶然一緒になり、意気投合して何かと情報交換する関係になり
昨年春にロードバイクを購入したことから、浜名湖サイクリングを楽しみ、
今年も1年ぶりにサイクリングを楽しむ事にしていた。

1年ぶりに会ってサイクリングを楽しみながら、コロナの影響や今後の
社会変化の予測など深い話を数時間会話し、別れた後で友人が夫とで経営
するドラッグストアに向かって事情を伺いました。


経営上の相談のため、まだ詳しいお話しは差し控えますが、僕は小さいながらも
自宅カフェを起業し、手作りジャム屋として妻をプロデュースし、メーカーで
19年間、新規事業開発に携わってきた経験があるため、様々な切り口で質問を
したところ、とてもまだ企画書を書ける状況ではありませんでした。


そこで、まずは移転先の現場を見せてもらうため、同級生の夫と移転候補地
へ向かいました。

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■エステルームになる予定
工事の予算は100万。
話を聞いている限りだと最低でも200~300万は掛かる内容ですから、
このままではまず相手をしてくれる工務店は無いと言うことを伝えました。


「戦略的にやりたい!」と言っているものの、世の中で言われる『戦略』
殆どは『方針』か『要望』止まりで、良くても『戦術』を超えない。

PRとアピールを混同している人も多いし、マーケティングとセールスを
きちんと定義している人も少ない。


僕の提案は、「まずは100万の予算で目的を達成できるよう、情報の整理
をしないといけない。これが出来ないといつまでも移転先の準備ができないか
大幅な予算オーバーになるか、目的を達成できない工事になってしまうかの
どれかになるだろう」と伝えました。


長年、経営者としてお客様に接してきたお二人ですから、すぐに理解され
僕の提案を受け入れてくれました。

計画地と工事の内容から、サイクリングで一緒だった工務店さんに依頼
することも決めたので、工務店さんが見積りをできるように情報を整理する
お手伝いが始まりました。

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