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森の赤ちゃん救出作戦&森たまの告知 [ ・植栽計画]

たまの休日で何も予定が入っていない日は、家事で一日が終わります。

浜松市内のソメイヨシノも終盤を迎える今頃は、庭の樹木が一斉に芽吹き始め、
庭に出るととても気持ち良い時間を過ごせます。
そんな体験を少しでも多くの人に知ってもらいたくて、OMソーラーのスタッフと
造園会社の有志5人で「森のたまご」イベントを年に2回開催しています。


新緑の芽吹きで薄黄緑色に染まったコナラの木に誘われて、庭に出てみると
落ち葉の間からコナラの赤ちゃんがところ所で昨年の冬に落ちたドングリが
芽生えて新芽をのぞかせていました♪


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■コナラの赤ちゃん♪
ドングリが森のたまごなので、これは森の赤ちゃんと言うことになります。

2006年の春に雑木の庭を作りましたから、今年で15年目の春を迎え、この間に
環境に適した樹種が根を張り、植生を変化させて落ち着いてきました。
こうなるとそれほど管理の手はあまりかかりません。

「森のたまご」イベントは落ちたドングリをビニールポットで芽出しさせて、
カフェのお客様やBlogで呼び掛けて呼応してくれた方にお渡しししたのが始まり。


ただ、このコナラの赤ちゃんはこのまま放っても大きく育ちにくいため、
掘り取って鉢に植え替えてあげることにしました。


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■庭の片隅にあったビニルポット
ポット底にプラスチックのネットを敷き、土が漏れないようキッチンペーパーを
敷いて培養土を入れます。



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■植え替え完了
土が乾燥しにくくなるよう、表面には落ち葉を敷きます。
生育環境に近いようにしてあげれば失敗が少ないですが、自ら移動できない植物に
とってとても合理的な理由が存在します。

「森のたまご」のイベントは親子で森の子育てをしながら、自然の摂理を考える
キッカケにしてもらいたいのです。
泣いたり怒ったりできないコナラの赤ちゃんは今何をして欲しがっているのか?
どうしたら健やかない育ってくれるのか?


この経験は実際の子育てにも大いに役立ちます。
子供のために良かれと思ってやっている事に本当に意味があるのか?
その時期の子供にとって必要とされていることは何なのか?
少なくとも僕は樹を育てている経験から多くのことを学ばせてもらいました。


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■窓辺でしばし養生
深根性のコナラはこの大きさでも、土壌のかなり深くまで根を伸ばしていますが
掘り採る際にどうしても切断してしまいます。

植物にとって口に相当するのが根っこですが、毛根が少なくなっている上、鉢が
小さいため水管理をきちんとしないと枯れてしまうため、樹勢が回復するまでは
日差しの弱い窓辺で様子を日々確認して育てます。


今回植え替えた内の1鉢は、設計事務所の職場に持っていき、他の設計スタッフに
落葉紅葉樹の魅力を知ってもらおうと思っています。


【告知】2021年初夏の森のたまごはリモートで開催します
第14回目を数える今年初夏の森のたまごは、5月23日(日)13時半からZoomによる
リモート開催としました。

森のたまごの植え替えの他、ワークショップは「初夏の草花で作る入浴剤作り」です。
リモートイベント言っても、PCやタブレット画面越しでのライブですから参加者の
進み具合を確認しながら進めていきますから、一体感、達成感、満足感はリアル
イベントと変わらないことは昨年で既に実証済みです。

材料の準備とZoomの管理上、15組までとさせていただきますので、参加希望の
方は予定を空けて待っていて下さい。
もちろん、事前予約も受け付けます。

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