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「あったら良いな♪」が実現する夢のデバイス [■おすすめ]

昔からよく物を無くしたり、落としたり、置き忘れることが多い自分にとって
夢のようなサービスを実現してくれそうなデバイスが発売されました。

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■アップルのAirTag
映画などではGPSを使ったもので描かれていましたが、仮にGPSで位置情報を
取得できたとしても、その情報を探しているユーザーに届けるには通信デバイスが
必要でしたから大掛かりで高額なものになりがちでした。

しかし、このAirTagは自身の位置情報を届ける手段を自分が持つのではなく、
近くにいるiPhoneユーザーに委ねることで小型化と実用に耐えるバッテリー寿命を
兼ね備えることが可能となりました。


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■専用のレザーケースでキーホルダーにする
これなら日常的に携帯できますし、バッグの片隅に入れておいても邪魔に
なりません。

バッテリーの設計寿命は1年間のようですが、水銀電池のCR2032ですから、
コンビニでも手に入るし、バッテリーの状況は常にモニターされるため
使いたい時にバッテリー切れで使えなかったと言う事態になり難い仕様に
まとめられているようです。


試しに家の中で使ってみたところ、Bluetoothの通信圏内に近づくとiPhoneの
モニター上におおよその距離と方角が示される上、最後は「音」を鳴らす
ことでソファーの下に隠れていたとしても見つけることができます。


身体から離すことが多いカメラバッグや日常持ち歩くバッグに忍ばせておいたり
認知症で放浪癖のあるお年寄り、幼児に持たせることでお守り代わりに
使えそうです。

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男子ロードレース決勝をライブ配信で応援 [■自転車のこと]

コロナ禍でのオリンピック強行開催には異論反論あるのは承知していますが、
主催者が「やる!」と決めたのであれば、与えられた制約条件の中で楽しみ応援する
ことが今の自分にできることだと思い、自転車ロードレースのライブ配信を
iPadで観ました。

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■男子ロードレース決勝ゴール
東京、神奈川、山梨、静岡県の234kmをぶっ通しで走り、6時間5分26秒でゴール
する瞬間を画面キャプチャーしたものです。


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■金メダルはエクアドルのリシャルド・カラパス選手
自転車歴だけは長いものの自分を追い込むヘビーサイクリストでは無いため、
尊敬しかないです。こんな過酷なスポーツで勝つ選手ってどんな感じでしょう?


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人の良さそうなお兄さんで一発で好きになりましたね♪
ゴール後は競い合った仲間が祝福に来て、とっても感動的でした。



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■空撮の様子
ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなどのレース中継では良く見るシーンが
日本国内の同じ静岡県内で開催されていたことに何だかジーンと来ました。


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■追走する車載カメラからのライブ映像
ロードのサイクリストで同じ体験をされている方ならこの走行感覚はすぐに
お分かりになると思います。
速度領域がまったく異なるとは言え、F1やモータースポーツほどの差はなく、
ダウンヒルであれば時速60km程度なら一般の人でも出せてしまうので、
(レース時の話です)擬似体験をしているようでとても楽しめました♪


とは言え、炎天下を200km以上の距離を走り、他選手との駆け引きをしながら
ですから、やはりトップアスリートと言うのはまったく異次元の人間だと
心底思いました。

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見えない部分こそ重要です [ ・ビオトープのある研究所]

建築に限ったことではありませんが、長期的な価値を図るには外から見えない部分
こそ重要だと思います。

と言うのも完成直後の真新しい状態では、表面に貼られ彩られたものしか見えない
からです。しかし、建築物は1年365日、暑さ寒さの温湿度変化で伸びたり縮んだりし、
地震や台風で揺らされて歪みます。

すると、動きに耐えられなかった表面材は剥がれ、ひび割れて完成時の美しかった
建物が1年後には見るに耐えない姿になったり、雨漏りやカビに悩まされる事態に
なってしまうことも少なくありません。

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これは何の工事写真かわかりますか?


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■土間コンクリートの打設作業の様子
土間コンクリートとは、地盤で支持された鉄筋コンクリートの床下地のことで、
表面に仕上げ材を貼られると張り替え以外では見ることはありません。

工事の様子を目にする機会も少ないですから、意図的に手を抜くことや品質を
落とすことも可能な部分です。


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総勢20人以上の職人さん達が昼食もとらずに黙々と各自の仕事をします。

「コンクリートなんてドロッと流して固める簡単な仕事でしょ!」

と思っていませんか?

過去にも住宅建築の記事で、コンクリート基礎の素晴らしい施工技術を何度も
紹介していますが、コンクリート工事はとっても奥が深い高度な仕事です。


例えば、上の写真に参加している専門工事会社は何社あるか分かるでしょうか?

正解は、、、

①ゼネコン(元請け会社)の監督

②左官屋さん(生コンクリートを平らに均し締め固める職人集団)

③生コン工場(指定された強度、固さで工場で練った生コンを現場に納品します)

④圧送屋さん(荷下ろしされた生コンを指示された場所にポンプで圧送します)

⑤設計事務所(私です。荷下ろしされた生コンの品質確認をします)

これは上の作業に携わっている人(会社)の数であって、生コンを打つ前には
型枠屋さん、鉄筋屋さんも携わっていますし、今後作る壁の位置が分かるよう
墨出し(位置を出す)をする専門会社も入っています。


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■生コンの品質確認
コンクリート工事とは、セメントと水が水和反応と言う化学反応を起こさせて
砂や砂利と言う骨材を巻き込みながら、大きな結晶体を現場に造る工事です。

それゆえ、生コンクリートが指定された品質であるかどうかを受け入れ時に確認し、
記録に残してから、現場に打設することが許されます。

コンクリートの水和反応は4週間以上の長い時間が必要となるため、1週間後、
4週間後に3本のテストピースを潰して、強度が実際に発現されているかを確認します。


木造住宅ではここまで行われることは少ないですが、僕の住宅ではこれと同じ
ステップを踏ませていただきました。
設計事務所の仕事と言うと、きらびやかなイメージがあるかもしれませんが、
お施主さんの大切な資金を預かって目的物を造る上では、実際は見えない部分の
仕事の方が重要でそんな仕事にこそ費用を割くべきと言うことを知って
いただきたいと思っています。

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土間コンクリートの打設工事 [ ・ビオトープのある研究所]

鉄骨工事、屋根工事が完了すると、次はコンクリートの「床」を造る工事です。

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■土間コンクリート打設工事
終日、雨の予報でしたが周囲をシートで囲って雨が降り込まない様にして、
土間コンクリートの打設を行いました。

ザッと見ても15〜16人の作業員が入っていますが、ここには2つの専門工事
会社の職人さんが来ています。

コンクリートの床には「土間床」と「スラブ床」の2種類があって、今回の
工事は土間床の方です。土間(ドマ)と言うのは地盤で支持された床のことで
スラブ床は梁で指示された構造体としての床。


要は、床の下側が中空にできるのがスラブで、中空に出来ないのが土間床。
スラブ床は、上載荷重を設定して構造計算し、設計された床です。


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■生コンの品質試験
生コンクリートは、現場が指定する強度になるようあらかじめ生コン工場で
配合し練ってきたものです。コンクリートの強度は、水とセメントが化学反応を
起こして、骨材である砂利や砂を巻き込みながら大きな結晶体を作りながら
硬化させていきます。

コンクリートの強度発現は時間と共に上がって行くため、1週間後、4週間後に
供試体(テストピース)を潰して品質を確認をします。
一方で、現場では生コンクリートが指示通りの固さであり、塩化物や空気量が
基準値以内であることを、設計監理者として確認します。


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■生コンの打設作業
土間コンクリートは地盤で支持すると言いましたが、直接地盤の上に流すわけでは
無く、地盤が沈下しないようしっかり締め固めた上で防水シート断熱材を敷いて、
鉄筋を組みます。

設計管理者として、鉄筋が正しく配筋されているか確認をして、ようやくコンクリート
打設に移れる訳です。


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■2つの専門工事会社とは?
建築工事全体を請け負って指揮するのはゼネコンですが、ゼネコンから生コン
プラントへ生コン材料の発注をすると、ミキサー車で現場まで配送します。
そして、荷渡しする際に上記の品質検査をします。

生コンは、コンクリートの圧送屋さんに渡され専用のポンプ車で所定の場所に圧送
します(1社目の仕事)。ホースの上に乗っている人、筒先を持っている職人さん
が圧送屋さんです。


もう1社は左官屋さんで、流し込んだ生コンをバイブレーターで液状化させて速やか
に均していきながら余分な水と空気を追い出して、密実な締まったコンクリート
構造体に仕上げていきます。


一口にコンクリートと言っても、ゼネコン、生コン会社、圧送屋さん、左官屋さん
が力を合わせないと良いモノは造れません。地味な仕事ですが、どれが欠けても
使い勝手に大きく影響する大切な仕事だと言うことを理解いただきたくて、熱弁を
奮ってしまいます。

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