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1回目のワクチン接種しました [■日々のこと]

1回目のワクチン接種から1週間が経ちました。
心配していた副反応は、接種した腕が痛くて上げられない状態が40時間程度
続いた程度で済みました。

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モデルナです。
浜松市が行なうファイザー製は予約が殺到して、いつになるか分からない様子
だったため、商工会議所が行なう職域接種を予約しました。


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いっぱしに花粉症で免疫反応があるため、副反応があることを前提に準備だけ
しておきました。
初回でもしっかり副反応がありましたから、2回目は高熱が出そうな気がします。


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ワクチン接種に不安を覚える妻や学校が始まる娘達のために、ウィルスと細菌の
違い、ウィルスに感染するメカニズム、免疫には2種類あること、mRNAワクチン
の作用機序、サイトカインストームの怖さをレクチャーしました。

今回初めて使用された、mRNAワクチンがどのようにして重症化を防ぐのか?
如何に画期的なワクチンかを知って、打たないリスクから判断して貰いたいと思い
ました。

家族の健康を預かる立場として熱弁を奮った結果、妻も覚悟を決めてくれました(笑)

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【音響対策】仕事に集中できるオフィスの提案 [ ・ビオトープのある研究所]

2005年10月から4年半ほど、ヤマハの音響技術者と協働させていただいたお陰で、
建築音響の基礎知識を身につけることができました。

「意匠設計者で建築音響を知る人間は殆どいないから」

著名な建築設計事務所と八ヶ岳高原音楽堂や東京国際フォーラムなど、国内有数の
音楽ホールを多数手掛けたヤマハ音響研OBで静岡大学客員教授の川上先生からも
多くの手ほどきを受けました。

1期工事設計の際、施主社長が楽器を演奏し「音の響き方」にも関心のある技術者
だった事から、防音だけでなく音の響き方を制御することでより働きやすい執務室を
提案したところ、全面的に採用いただき今回もスタッフの執務空間は天上吸音による
残響時間の低減が求められました。

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価格優先ならジプトーンなどの化粧石膏ボード一択になりますが、今回は
吸音材としてGWを天井裏に仕込み、スクエアトーンDプラスを採用しました。

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石膏ボードだけの空間だと2秒近い残響時間がありますが、吸音天井のこの部屋では
0.5〜0.7秒程度で残響がスッと消えました。

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石膏ボード表面に四角の穴が多数空けられていて、背面の空気層で吸音する
仕組みですが、グリッドパターンの天井は機能性を主張してくれますし、意匠面
でも気に入っています。

他にもソーラトーン(ロックウール吸音板)を使用している室もありますが、
吸音域は高域だけなのでこちらの方が仕事がしやすい印象です。

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設備の施工図から学ぶ [ ・学んだこと]

工事は建築確認を経て着手するわけですが、着工後でも様々な理由で設計を変更
せざるを得ないことが多々あります。
来月末の前に指定確認検査機関と変更内定の打合せを行い、軽微変更手続きのための
図面修正をしています。
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この図面は機械換気設備図ですが、原設計では施工できないことが判明したため
施工図で大幅な修正をしてもらいました。

設備は意匠設計担当者が携わらない事が多いですが、分からないままでいるのが嫌な
性分なので施工図を参考に自分で図面の修正作業をしました。


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優秀な監督が描いた図面は見やすい上、考えが明確ですからトレースするだけでも
とても参考になります。


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今回の施工図では、問題も上手く処理されているので現地現物と照らし合わせることで
今後の業務で設計品質を管理する上で大いに参考になります♪

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【ソニー再生】待ち望んでいた一冊! [ ・本]

トリニトロン、プロフィール(プロ)、ウォークマン、ハンディカム、VAIO、
プレイステーション
と言えば誰もが憧れたソニーを代表するプロダクトブランド。

そもそもこのブログサービスも元々はソニーによるソネット(so-net)でしたし、
ソネットブロガーにはVAIOユーザーが多く、ブログ仲間の影響でダイナブックから
VAIOに乗り換えたほどです。

そんなソニーも、デジタル時代の到来に乗り遅れ2001年にiPodが発売されると
2003年4月24日には「ソニーショック」と呼ばれる2営業日連続ストップ安となり、
連鎖的に日本株が売られてしまい日経平均株価がバブル後で最安値に至りました。


その後も業績は低迷し続け、高性能チップ「Cell」を搭載した「プレステ3」の発売
により売れば売るほど赤字を積み上げる事態となり、SCE(ソニーコンピュータ
エンタテイメント)単体で2300億円の赤字となり、ソニー本体の屋台骨を揺るがす
緊急事態となりました。

さらに、主力商品であった薄型テレビの「ブラビア」も販売不振に陥り、2011年
には4期連続赤字の上、グループ連結の赤字額は過去最高の4550億円でまさに
瀕死の状況であったそうです。


そんな中、火中の栗を拾ったのが新卒でCBSソニーに入社し、プレステの北米販売
の応援をきっかけに、ソニーコンピュータエンタテイメント・アメリカ(SCEA)の
組織立て直しを行い、プレステ3立ち上げの失敗で瀕死状態のSCM本体の再建をし、
最悪の状況でソニーグループ全体の再建を託されたのが、ソニーグループの辺境を
渡り歩き、出世競争にまったく興味がなかった著者の平井さんだったそうです。


そんな最悪の時期の製品はというと買って使ってみるとソニーと言うブランドに
期待したものではなく、むしろ早く買い替えたいものばかりでした。

それが、社員のやる気マインドに火をつけ、ユーザーに感動を与える製品づくりが
できる組織になってくると、産み出される製品は当然のように魅力が増してきました。

オリンピックの報道用カメラと言えばニコンキャノンの2社による争いだったのが、
今回の2020東京オリンピックでは、ソニーのフルサイズミラーレスを使用する
カメラマンが増えました。

ソニーは、フルサイズセンサーのミラーレスカメラのため、ミラーアップの音が
競技の邪魔にならず、また、高精度の瞳フォーカス機能によりカメラマンは
フォーカシングを意識する必要がなくなったため、シャッターチャンスに全神経を
集中させる事ができたためです。


全世界で16万2700人もの社員数とその家族を抱える大組織を一体どの様にして
蘇らせることに成功したのか?
その謎を知りたくてこの夏の課題図書に選びました。
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■ソニー再生/日経BP社  平井一夫著
3度の組織再生は驚くような奇策ではなく、人として当たり前のことを当たり前
に行ったと言うもので、やはり近道はないのだと改めて確信しました。

僕は常々「会社は単なるプラットフォームでしかなく、働く社員こそがコンテンツ
ホルダーであり、彼らが生き生きと働くことでしか会社は価値を提供できない」
と言っていました。

これは出先の営業マンに同行したり、地域の販売店や特約店の方と会って話を
聞いたり、現場に出向いた経験から感じていたからです。

ここ2年ほど前から、同級生や元同僚から経営的な相談を受ける事が増えてきた
ため、基本的なフレームワークだけでなく働く人、利用するお客様、地域の住人
や行政などの視点を加えてアドバイスをしてきましたが、人が働き、人が利用する
限りは組織の規模に限らず同じだと確信を得ることができました。

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建設現場をモノクロ写真で撮る [■カメラ、写真のこと]

2014年3月に購入した、富士フィルムのミラーレス一眼レフ「X-T1」
今年2月に突然故障してウンともスンとも言わなくなり、悩んだ末に4代目の
後継機種である「X-T4」を購入しました。

正直「X-T1」でも日常使用では十分でしたから、修理も考えましたが
かなり高額な修理費になりましたし、色々な点が改善されていることも
分かっていたのでへそくりから捻り出して購入を決意しました。


その後、5ヶ月で今までの様に撮影していましたがふと思って、今工事中の
現場写真をモノクロモードで撮影してみました。
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■天井下地の作業風景


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■壁下地の作業風景


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鉄骨構造やRC(鉄筋コンクリート)構造では、内装仕上げを行う前の現場には
元々殆ど「色」がありません。

むしろ、軽鉄下地(LGS)のコントラストが強調されて、美しく感じられました。
富士フィルムのデジタルカメラと言えば、何と言っても正確な色表現レンズの
解像度がウリです。
中でも、フィルムシミュレーションと言う機能は、フジを代表する銀塩フィルムの
開発コンセプトを踏襲したもので、X-T4ではモノクロフィルムの「ACROS」
搭載されています。試してみたところ光が階調の高い黒白情報だけに分解され
たことで主張がはっきりとすることが分かりました。

俳優の佐野史郎さんは富士フィルムのX-Proシリーズの歴代ユーザーだそうで、
モノクロで東京の町を撮り続けていると聞きましたが、何となく分かった気が
します。


銀塩フィルムだとフィルム1本を使い切らないといけませんでしたが、デジカメ
だと1カットごとにフィルムを交換して表現を変えることができるわけで、
富士フィルムが自社の強みを見出してフィルムシミュレーションとしたのは
流石だと思いました。

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