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4世代が住む『ルーフテラスの家』完成! [ ・ルーフテラスの家(増築)]

第3回第4回建築基礎講座がご縁でご実家の増築計画を相談されたのが昨年11月。
祖母からひ孫までの4世代が同居するための住まいに改造する大掛かりな増築工事でした。

初回面談でお話を伺い、「分割工事にしましょう!」と提案し、Ⅰ期工事で浴室の入替えを
行ない、設計と法的手続きに時間の掛かる増築工事をⅡ期工事とすることになったわけですが、
10月15日に無事、引渡しを済ませることができました\(^o^)/
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■増築によって祖母の部屋が暗くならないように設けたトップライト(天窓)

祖母の部屋南面に増築することを要望されたため、部屋が暗くならないように最も意識しました。
クライアントは孫夫婦とそのお母様ですが、それによってお婆様が我慢を強いられるようでは
同居は続かないと思うから。

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いよいよ仕上げ工事へ [ ・ルーフテラスの家(増築)]

ルーフテラスの家もいよいよ終盤に差し掛かり、仕上げの段階になってきました♪
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■ルーフテラスのパラペット兼、腰壁の羽目板を施工中の棟梁

パラペットとは、陸屋根(ろくやね)など勾配が緩い屋根の水上(みなかみ)側に設ける
防水を納める立ち上りのことですが、このパラペットを腰の高さまで上げることで隣家からの
視線をコントロールし、快適なルーフテラス空間となるよう考えました。

サイディングの上にビスで留めつけていきますから、防火上の配慮もなされているわけですが、
いつ見ても棟梁の丁寧な仕事には頭が下がります。

この大きなルーフテラスはご長男世帯のアウトドアリビングとして使用されるため、
ウッドデッキで仕上げて2階の腰窓を掃出し窓に交換しました。

 

 

一方、、、下では左官さんがモルタルで四阿(あずまや)の土間仕上げをしてくれています。

 

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■ひなたCAFEの漆喰を施工してくれた左官のお父さん

 

現場がひなたCAFEから近いこともあり、金曜日には職人さん4人でランチに来てくれました♪
職人さん達の素晴らしい仕事のお陰で、たくさんのメディアで紹介していただいたのですが、
まだご覧になっていなかったため、ランチを召し上がっていただきながら掲載誌を一通り
渡すと嬉しそうに読んでくれていたそうです。

 

ひなたCAFEは決して気を張って使っていただくようなお店ではありません。
小学生がちょっと背伸びしてパンを買いにくることもあれば、ご年配のご婦人がコーヒーを飲みに
立ち寄られることもあります。
おしゃれした女性グループと作業着姿の職人さん達が、ひなた席とひかげ席に分かれて
食事している光景って何か微笑ましくないですか?

もっとも、この日偶然いらしたのは他の工務店さんだったようです(笑)
他の建築屋さんがこのブログをどう思って読まれているのかとーーーても気になりますから、
是非コメントでも残してみて下さいね~♪


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四阿(あずまや)空間を作る [ ・ルーフテラスの家(増築)]

9月に入ったというのに毎日毎日、厳しい暑さが続きますね~(ーー;)

今月末に完成予定の『ルーフテラスの家』には、三畳ほどの四阿(あずまや)を提案しました。
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■四阿の小屋組み見上げ(屋根は切り妻です)

この日、現場を訪れたのは10時過ぎでしたが、この屋根の下で職人さん達が休憩中でした。
日差しを避けて風がス~と通ると意外に涼しいものですよ♪

 

一見無駄と思えるようなこの空間ですが、使い方によっては外部空間を快適に演出してくれます。
おばあちゃんが丹精している家庭菜園での作業の合間に休んだり、夏には直射日光を避けて
お子様がプールで水浴びができます。
梅雨時など空模様が怪しい時に外出する際でも、洗濯物を干す場所として重宝するでしょう。

このプランを提案したのはまだ寒い2月のことでしたが、要望とは別に勝手に提案した
この四阿に何の異を唱えることなく、一発承認してくれたお施主さんの判断力と決断力には
感謝するばかりです。
(僕が作りたいからではなく、お施主達にはあった方が良いだろうと思ったからですが・・・。)

 

高気密高断熱といった高性能住宅を否定するつもりはありませんが、空調が効いた人工的な
環境だけでなく、上手く自然と付き合える住宅が僕は好きなのです。

そんな建築に携わることができたら嬉しいですね~(^^)v


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7/23上棟しました♪ [ ・ルーフテラスの家(増築)]

ルーフテラスの家の増築工事ですが大安の7/23(金)、無事上棟致しました。
ゆめ工房さん、暑い中、本当にお疲れ様でした<(_ _)>
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■上棟日当日、朝8時半頃の状況

道幅が狭く曲がってクレーンが入れれないため、柱梁はすべて手起しで行なうことに。
それゆえ、延べ面積11坪程度の増築ですが新築並にお手伝いの大工さんが入っています。

 

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■翌、7/24(土)朝8時過ぎの状況

大きな『ルーフテラス』と『切り妻屋根』の垂木(たるき)が架かり、建物の形状が何となく
お分かりいただけると思います。

この日の朝、鈴木棟梁(ひなたカフェ他を建ててくれた大工さん)に話し掛けたところ、


「2日間、暑くてよれた・・・。
 今日、防水工事をやるって言うから、追い立てられた」


と非常に疲れた顔をしていました。
『よれた』と言うのは、「ヨレヨレになった」と言うような意味だと思いますが、 各地で最高気温を
記録した連日の炎天下での作業は大変だったことがよくわかりました。

 

 

さて、日曜日午後にも現場に立ち寄ったところ、防水工事が終わったばかりだったようです。
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■ルーフバルコニーのFRP防水

勾配が小さいバルコニーには、ガラス繊維を敷き詰め、樹脂で固めて防水層を施します。
いわゆるユニットバスやプールで行なわれている防水工事と同じようなものですよ。

 

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■切り妻屋根の防水工事

十分な勾配がとれる屋根には、ご覧のようにシートで防水を行ないます。

 

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■小屋組(こやぐみ)のアップ

小屋組と言うのは屋根形状を支える構造部材の組合せ方のこと。
垂木(たるき)は通常45×60㍉程度の細い材料ですが、登り梁(のぼりばり)にすることで
力強い印象になるし、細かい作業が減らせます。

 

防水工事が終わったことで監督もまずは一安心。

この後、耐力壁工事やサッシ取り付けなど外装工事に入っていきます。

 

ルーフテラスの家のプレゼン模型は、

http://todays-cafe-pre.blog.so-net.ne.jp/2010-02-21

こちらをご覧下さい。

 


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コンクリート基礎の仕上げ [ ・ルーフテラスの家(増築)]

先週土曜日はルーフテラスの家コンクリート基礎を仕上げる工事でした。
現場には自転車で3分ほどの距離ですから、朝から作業に立ち会わせていただきました。
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■出来立てホヤホヤのコンクリート基礎(しばらくすれば色が落ち着いてきますよ)

底盤(基礎の平らな部分)と立上り(低い壁のようになっている部分)は、
継ぎ目が無く一体的に施工されている上、密実で締まったコンクリートですから、雨水の浸入し難くく
鉄筋コンクリートの中性化が進み難くなります。


コンクリートは自身がアルカリ性を有することで、内蔵している鉄筋をサビから守っていますが、
二酸化炭素を含んだ酸性の水がコンクリートに染み込むと内蔵された鉄筋を錆びてしまい、
錆びた鉄筋が膨らんで表面のコンクリートを剥離させると鉄筋コンクリート本来の強度が
得られなくなってしまいます。

 

そのような強度と耐久性を備えたコンクリートを作るには、硬化の過程で適量の水と温度が
維持されることが必要ですが、今回は生コンの打設後に適度な降雨があり、打ち水をすることなく
コンクリートの養生が進んだようです。

 

 

さて、能書きはコレくらいにして、型枠をばらした後の仕上げ作業を見てみましょう。

 

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■ディスクサンダーでバリ取りをしているところ

ご覧の様にホコリが舞うため、洗濯物を一旦取り込んでいただくようお願いしました。

 

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■基礎天端のレベル(高さ)を図っているところ

すべての角を測ったところ、高低差は2mm以内だったそうです。

 

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対角線の距離を測っているところ

対角線の距離が一緒であれば、四隅の角が直角になっていることが判りますよね?

 

水平直角が出た精度の高い基礎が出来ると、これから始まる躯体工事も精度が上がり、
ビシッと芯のある建物ができます。
コレ、言うのは簡単ですけど、実際作るとなると難しいですよ~。

例えば、、、


長方形の紙から紙を折らずに正方形を切り出すことをイメージしてみてください。

紙を折って三角形を作れば比較的容易に出来ますが、それでも4辺がまったく同じ長さで
四隅が直角の正方形はなかなか作れないですよね。

現場で正方形(長方形)を作るということは、定規と分度器だけで正方形(長方形)を作るのと
同じですから、例えば建坪20坪の基礎であれば長辺は9.1m(五間)にもなり、ちょっと角度を
間違えただけでも大きく振れてしまいます。


それだけに、建築の基準となる基礎がビシッと仕上がっていると言うことは後工程に
良い効果をもたらすわけで、この基礎屋さんはこのような品質管理をしているわけですね。

 

いよいよ来週から土台を据え、上棟すると平面から空間が出現しますよ。

僕が頭の中で空想した空間が実態化する瞬間は、何度経験してもドキドキワクワクします。
今から、来週が楽しみです♪

 


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ルーフテラスの家 基礎の生コン打設 [ ・ルーフテラスの家(増築)]

報告が遅れましたが、14畳もの広さの屋根上テラスがウリのルーフテラスの家(増築工事)
が着工から14日目を迎えました。
工務店さんのブログでも紹介していますので、参考までどうぞ)
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■朝8:30の現場 職人さんはスタンバイ済みで生コンの到着を待っています

生コンクリートと言うだけあって、コンクリートは生ものです。
(英語では、まだ固まらないコンクリートを『フレッシュ・コンクリート』と言います)
特に夏場のコンクリートは、硬化が早まるため打設(だせつ)にはとても気を使います

コンクリート工場が基礎屋さんの注文に合わせて製造した生コンは、加水して練り混ぜた
時点から反応が始まりますから、現場の型枠に投入するまでまさに時間との戦いなのです。

 

一方、この現場は前面の道路幅が狭いため、2t積みの小さなミキサー車で搬入します。
現場へ搬入するまでを生コン工場が担うため、コンクリートの品質管理に重要なミキサー車は
生コン工場が保有しています。

この現場で必要な生コンは2t積みのミキサー車で5台分ですが、生コン工場が保有している
2t車は2台のみのため、1台が3往復、もう1台が2往復して生コンを現場へ届けます。
現場から生コン工場までは往復で50分。
1台分の生コンを打設するのにポンプ打設で約15~30分ですから、現場の手待ち時間が
20~30分近くあり、その間に生コンはどんどん硬化を始めます。
打ち継ぎ部分が一体となるよう、打設の順番やコンクリートの配合仕様を考えて発注している
そうです。
(知らなかった~!)


 

さて、ここからはコンクリー基礎工事の基礎知識をプチ解説。
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■ベタ基礎底盤(スラブ)部分

透明のシートは生コン中の水分が逃げないように。
鉄筋の下に置いてあるのはコンクリートのサイコロで鉄筋がスラブの中央部に入れるための
スペーサーの役割を果たします。
基礎と同じコンクリート製ですから、固まれば一体化してしまいます。

鉄筋は裸のままでは錆びてしまいますが、アルカリ性のコンクリートに覆われることで錆びる
ことなく保護される替わりに、引張り力に弱いコンクリートの内部で引張り力を負担します。
いわゆる『イソギンチャクとクマノミ』のような、共生関係なのですね~!

 

 

こちらはアンカーボルト
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布基礎の中央部にセットされるよう、専用の支持金具で支えられていますね!

布基礎の中央部でなく、端に大きくずれていたりすると、コンクリートとの付着が弱くなり
基礎にヒビが入ったり、地震時に引っ張られて抜けてしまうこともあります。
それじゃ、意味ないですよね~(ーー;)

たかが基礎、されど基礎!

 

建築と地面をつなぐ重要な部分なだけに、目立たないけど重要な役割ですよね。

 

なかなか準備が整いませんが、基礎屋のベース・ワイさんにご協力いただき、
コンクリート基礎の勉強会を予定しています。
(最初の予定では6月末でした・・・。)

コンクリートサンプルを幾つか用意し、現場での画像を見ながら解説したいと思いますので、
気長にお待ちいただければと思います~<(_ _)>

その分、かなり面白いものになると思いますよ~!

 


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いよいよ動き出します! [ ・ルーフテラスの家(増築)]

ルーフテラスの家が、いよいよ着工に向けて動き出します♪
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設計最終段階のDR(デザインレビュー)をひなたCAFEで行なっているところ。撮影:あすか

デザインレビュー(DR:ディーアールと呼ぶこともあります)とは、図面や計算書などを元に
複数の目でチェックして不具合を発見したり、より良いモノにするために改善策を見出すために
行なう、設計品質向上を目的としたミーティングのこと。

 

モノづくりとはは思いを形にする一連の行為ですから、各担当者が責任をもって取り組むのは
当然のことですが、一方で思い込みだったり自分の価値観だけで判断してしまうことがあります。

その様な場合でも、他人の客観的な目が入ることで担当者が考えてもみなかった解決策や
改善策が見出されることがあります。

僕らがプロジェクトを担当する場合、設計段階の要所要所でDRを行ない、必要であれば
お施主さんと打合せを行なうことで設計の精度を高め、施工段階のドタバタを無くすように
しています。

 

ルーフテラスの家は10㎡以上の増床を伴う増築工事ですから、建築確認による法的な
手続きが必要となります。

既存部分は築20年を経過しているため、現行法の基準に照らし合わせると幾つか
満たしていない部分が出てきます。
このような建築物を既存不適格建築物と呼び、違法ではないため使用が差し止められるような
ことはありませんが従来の建築基準法では、大掛かりな増改築工事を行なう場合、
既存部分も現行法に合わせることが義務付けられています。

しかし、それでは工事が大掛かりになってしまうため、既存の住宅が利活用されずに放置されるか
壊して建替えるしかなくなってしまいます。
そのため、一定の条件のもと色々な対応策が認められるように法が緩和されましたが、
ルーフテラスの家では既存部分の構造耐力を証明する資料が無く、また緩和条件についても
詳細については確定していないこともあり、役所側と意見調整を図ってやっと合意を
得たのがこの日だったのです。

これでやっと、プラン以外建築が成立するための条件である、


1.法的な解決策(=公的なこと)


2.お施主さんの予算に応じた工事費(=建築主のこと)


3.実際の施工性(=施工者のこと)


に目処がついたため、設計図書を仕上げて最終DRを行ない、工事費を確定するための
積算に入ることになります。
今回は工務店さんにも早めに入ってもらい、施工性だけでなく、概算工事費による予算の
裏付けも確認済み。
工務店さんの職人さん手配にも目処がついています。

ですから、法的な解決策が見出されたことで、やっと大きく前に進めることになったわけです。

 

あとは工事金額を算出し、金額に同意をいただけたら工事契約をし、
これでいよいよご主人がもっとも要望していた、大きなルーフテラスのある家に向けて
現場が動き出します!

 

いよいよで楽しみですが、リフォームは壊してみないと判らないところがありますから、
最後まで気を引き締めて参りたいと思います。

 


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初公開!設計スタッフミーティング [ ・ルーフテラスの家(増築)]

ルーフテラスの家の基本計画が確定し、より踏み込んだ検討を行なうため
実施設計や法的手続き、設計監理を担当する山岡一級建築設計室所長の山岡君と
打合せをしました。
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初登場!山岡所長(やや固くなっているようですね~w)

打合せは、19時から炭焼きハンバーグレストランさわやかにて夕食をとりながら始まり、
僕が事務所をあとにしたのは深夜2時。

と言ってもいつものことですけどね(笑)

 

プロジェクトの打合せ自体は常に情報共有を行なっているため、顔を合わせての打合せは
模型を見ながら検討項目を洗出したり業務量の把握、段取り決めなどで1時間程度ですが、
最近、周囲で起きたことなどを報告したりビジョンについてディスカッションしているうちに
こんな時刻になってしまいます。。。

 

大工さんを確保し、今後は基本設計、予算調整、建築確認、詳細設計のアップに向けて、
いよいよ進んでいきますよぉ。

 

■感謝の言葉
 毎日ご訪問いただき、私の拙い文章をお読みいただき本当にありがとうございます。
 お陰様で昨日、累計60万PVを超えましたー\(^o^)/
 ソネブロを始めて早3年11ヶ月弱。
 毎日300~400人のがお越しになり、600~1000PVものアクセスをしていただいて
 おります。
 今後もお読みいただけるよう、僕なりの視点でガンガン好きに書かせていただきます。

 


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新プロジェクト!『ルーフテラスの家』 [ ・ルーフテラスの家(増築)]

昨年11月、家作りのご相談依頼をされた、jazznekoことNさんの家改修計画。
(通称、『ルーフテラスの家』としました!)

 

メールをいただき早速打合せを行ない、浴室と洗面室の改修工事Ⅰ期工事とし、
計画の策定と法的処理が絡む増築部分Ⅱ期工事に分けることで決定しました。

Ⅰ期工事は2月の節分明けに着手し、7日間の工事工期で無事完了。

 

その間、計画案を詰める作業を進め、2回目のプラン提示を行なった本日の打合せで
基本計画が無事フィックスしました。
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■打合せ前に完成したばかりのプレゼン模型

初回打合せは1月末に行ないました。
最初の面談でいただいた要望を元に図面を作成し、要望の見える化を行ない、計画の方向性が
間違っていないか確認しました。
この時、いただいた要望とは別に2つの提案をさせていただきました。

 

1つは、外部倉庫と一体的になった四阿(あずまや)

 

2つめは、中庭に落葉広葉樹のコナラを植えると言うもの。

 

初めて提案する際は、「受け入れてもらえるだろうか?」と毎回ドキドキしてしまいます。
こればかりはお施主さん次第のところがありますが、計画意図と効果を説明し、意匠的な意味も
ご理解いただけると喜んでいただけることが多いように感じます。

 

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■アイレベルで見る中庭と大きなルーフバルコニー
(ルーフバルコニーの転落防止柵は表現されていません)

 

 

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■アイレベルで見る中庭越しの倉庫四阿(あずまや)

 

四阿は夏には日陰を作り、子供のプール遊びや庭仕事の休憩場所として利用したり、
雨に直接打たれたくないようなモノの仮置き場として。
もちろん、タマネギや洗濯物を干す場所としても利用できます。

 

コナラは住まいに季節感を提供するだけでなく、夏には緑陰を作り、冬は葉を落として日差しを
招き入れてくれるでしょう。

中庭の圧迫感を軽減するため、倉庫部分の屋根は勾配屋根とし、母屋と同じ勾配の切妻屋根に
合わせて増築後も全体が違和感なく一体となる計画としました。

 

 

Nさんご夫妻は僕が行なった建築基礎講座を受講され、施主がするべき仕事を良くご理解
いただいていたため、初回から非常にスムーズに打合せを行なうことができました。

打合せ時間は、毎回1時間から長くても1時間半程度。
「未決定の要素が少ないからでしょ?」と言えばそれまでですが、そこまで絞り込んだのは
Nさんのご家族が施主の仕事として必要な判断を行なってくれたからだと思います。

 

さーて、まだ計画の方向性が確定したばかりで、これからが本番です。
ここから詳細を詰めていく過程でより良いものになるよう頑張らなくては(^^)v

 


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