ランチ営業終了とチェリー材のダイニングテーブル入荷 [ ・オリジナル家具]
2013年12月28日土曜日をもって、5年間続けたひなたCAFEのランチ営業は
一旦終了させていただきました。
今後ひなたCAFEは季節のジャムとお菓子を製造販売するための、店舗兼作業場
として生まれ変わり、店舗外のイベントもに積極的に参加していくことにしました。
そのため、カフェの店内を一部模様替えするため、9月にダイニングテーブルを
発注しておいたものが、カフェ営業終了の翌日、やっと納品されてきました。
■チェリー材のダイニングテーブル
材料は無垢材のアメリカン・ブラックチェリーで、サイズは幅1,800mm×奥行850mm。
昨年8月に納品させていただいたダイニングテーブルがとても良い出来だったため、
うちで実物を見ていただけるよう、一台注文してみましたがやはり良いです♪
今はまだ白っぽいですが、この後、良い色に焼けてくれます。
ジャムやお菓子はイベントでの出張販売だけでなく、ひなたCAFEの店舗でも販売を
続けますから、もっと居心地の良い空間にさせて行こうと考えていて、今回の
ダイニングテーブルはその第二弾。
(第一弾は昨年10月に行なった「バーチカル・ブラインド」の張り替えでした)
7月に入荷したハンス・J・ウェグナーの名作椅子「CH36」とも良く調和してくれて
いたようですね♪
出費は痛いですが、ダイニングテーブルは毎日使う場であり、休日、思索にふける
場でもあるため奮発したわけですが、想像していた通りとても良いです(^_^;)
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■5年前を思い出して記念撮影
ランチ営業終了後、嫁さんと。
5年前の12月3日、ひなたCAFEオープンを記念して撮影してもらいましたが、
今回はセルフタイマーを使って。
寂しい反面、時間を創出できるようになりましたから、新たな旅立ちを考えると
ワクワクしてきますね~(^^)v
ウェグナーの名作椅子「CH36」オークが来た! [ ・オリジナル家具]
いつもオリジナル家具の製作をお願いしている、藤枝の隠れた名家具職人である
HWF(ハンド・ワークス・ファクトリー)の久留さんより、4月12日に一本のメールをいただき
ました。
「もうすぐ中古のCH36を6脚手に入れることが可能ですが1脚いかが?」
「アメリカのシェーカー教の椅子をリデザインした中で、最も完成度の高いのが
モーエンセンのJ39、ウェグナーのCH36になります。
J39が曲木を用いた2次曲面の背もたれに対し、CH36は薄い板を重ねて接着する
3次曲面の成形合板の背もたれになっています。
J39の曲げ木、CH36の成形合板と、適切な技術の導入でどちらも座り心地が良く、
シンプルな部材の構成、簡素なデザイン、基本的な技術を用い、椅子として完成度の
高い商品です。
真っ直ぐな丸棒を用いた椅子のデザインでは、モーエンセンのJ39、ウェグナーの
CH36を超えることは殆どあり得ないのではないかと、私は感じています。
ストレートの丸棒を使うJ39、緩やかに中央で太くなる丸棒を使うCH36、シンプルで
ありながら適切な部材の構成は、このデザインでしかありえない雰囲気があります。
(中略)
よろしかったらご検討下さい。
長いメールになってしまいましたが、よろしくお願い致します。
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・・・・・
「2脚、買います!
座面をブラックのペーパーコード編み直しで、オイル塗装でお願いします!」
それから待つこと約3ヶ月。
ようやくリペアが終わったとのことで、家族で藤枝の工房へ受け取りに行って参りました♪
■CH36/座面前端のアップ
脚トップの丸い形状がウェグナーらしいディティールですね!
黒のペーパーコードと言ってもまっ黒ではありません。
■ブランドタグ
製造メーカー:カールハンセン&サン
デザイナー:ハンス・J・ウェグナー
生産国:デンマーク
久留さんによると、本国のデンマークで使用されていたものとのこと。
遠いデンマークの見知らぬ家族が、一世代以上使用されていたものなんでしょうねー。
■CH36/全体プロポーション
1962年に米シェーカー教徒の椅子をモチーフにして、ハンス・J・ウェグナーがリデザイン
したダイニングチェアだそうです。
オーク材は年月を経ると、このように深みのある色合いに変化するそうです。
■CH36/側面
必要最小限の部材でシンプルに美しくデザインされながら、量産化に適した構成になるよう
考え尽くされているところが凄いのだそうです。
家具を作る側ならではの視点でとても参考になります。
■CH36/正面
ウェグナーの最も有名な椅子、Yチェアーも同じだそうですが、カールハンセン社による
オリジナル製品ではないリプロダクト版の場合は故障が多いそうです。
フォルムは真似できても耐久性までは真似できないし、材料も悪いため木目も
美しくないのだそうです。
この椅子は、ひなたCAFEのダイニング用に購入したのですが、思っていたよりも座面が低く、
座面がペーパーコードで飲食店で使用するには向いていないことと、現在のインテリアには
合わないと思い、展示に留めさせていただくことにしました。
キッチンの脇に展示してありますので、興味のある方はぜひ座ってみてください。
新品も2脚からお取り寄せ可能ですから、お気に召した方はひなたCAFEスタッフまでどうぞ。
シンプルなパソコン用ワーキングデスク [ ・オリジナル家具]
一緒に使用する予定のプリンター用キャビネットがまだ納まっていませんが、
今回はシンプルなパソコン用ワーキングデスクのご紹介です。
オーナーのKは、ノートパソコンを常に使用する仕事をしているのですが、
設計作業を進めて打合せを重ねて「さぁ、製作開始!」という段階になって、、、
「立ってパソコンを使用できるよう、カウンタータイプのデスクが欲しい!」
と言う新しい要望が出てきました。
「え~!、立ってパソコンを使うの?なぜ?」
「社会人になって最初についた仕事がサービス業で、立ってパソコンを
チェックする期間が長かったため、この方が集中して作業できるから♪」
「ふ~ん、そうなんだ?」
と思ったワケですが、自分自身では気付かないような要望が見えてくるのも
家具オーダーの良い点だと思います。
既製品から選択する場合は、既製品に自分を合わせざるを得ないのですが、
本当にしたかった事や、ありたい姿が見つかればばそれに家具(建築も)を
合わせることが可能だからです。
そんなクライアント自身でも気付いていない真の要望を引き出すには、
クライアントと設計者とで、行ったり来たりのキャッチボールをする時間が必要です。
設計プロセスとは、ラジオのチューニングのようなもの
と、常に言っているのはこのような理由からです。
今回も3月末の業務依頼からヒアリングと作図、図面を元にした打合せ・・・
と言った作業を繰り返して設計を詰めてきたことで、このワーキングテーブルの
コンセプトが確定し、デザインが確定できたわけです。
そうして完成したパソコン用ワーキングカウンターがコレです♪
■パソコン用ワーキングデスク
ダイニングテーブルとは逆で、天板にウォールナット、脚にはアメリカン・ブラックチェリー
を使用しています。
ダイニングテーブルやTVラックと同じ部屋に置いてあるのですが、
同じ材を使用しているため、インテリアテイストは一体感があります。
ノートパソコンでの利用ですから、立ってパソコンを使う時はワーキングデスクで、
座ってパソコンを使用する時はダイニングテーブルで、
或いはベッドにもたれ掛けながらブラウジングをしたりと、その時の気分で場所や
体勢を変えながらパソコンで仕事をしているとのこと(*^。^*)
■シンプルでベーシックなフォルム
基本的には作業台ですから、コスト優先で余計なものは一切ありません。
そのかわり、一緒に使用するプリンターや印刷紙、インクタンク、CD、DVDなどの
備品を収納できるプリンター用キャビネットを別に製作しています。
■全体
サイズは、H900×W900×D550
このカウンターの下に、プリンター用キャビネットが納まるわけですが、
ダイニングテーブルの下にも納まるよう、高さを決定しました。
また、天板両側から使用できるよう、脚下部の補強桟は、長手側には
入れない設計にしています。
近いうちにプリンター用キャビネットが完成する予定ですから、
納入されましたら、またご紹介したいと思いますので楽しみにして下さいね♪
ウォールナットとチェリーのダイニングテーブル [ ・オリジナル家具]
ありきたりな賃貸アパートのインテリアを、トータルコーディネートされたオーダー家具で
グレードアップするプロジェクト。
今回は、YSP-2200専用ラックに続いて納入された、ダイニングテーブルのご紹介です。
■ダイニングテーブル
オーダー家具と言っても、特別奇抜なデザインを追ったものではなく、ごくごくオーソドックスな
機能優先で設計したものです。
その分、8種類の木材の中からクライアントの好きな材料を自由に選んでもらいました。
今回、友人Kがダイニングテーブルに選んだ材は、
・天板にアメリカン・ブラックチェリー
・脚と枠にウォールナット
でした。
反対側から見ると材の違いが良くわかりますねぇ~♪
僕の中では、天板と脚を違う材で作るという発想がなかったため、なぜ材を変えたのか
聞いてみました。
私 「ところで何故、天板と脚で違う材にしたの?」
K 「自由に家具を作ることができるのだから、自分を出したかったからかな~」
■天板と脚の見上げ
こういうところを見ると職人さんの腕がわかりますね。
材の稜線が「ビシッ!」と出ていて、接合部に隙間がなく吸い付くように接しています。
デザインの神様は、ディティール(細部)に宿る!
と言いますが、こういう仕事の家具であれば飽きることなく一生大事にできますね~♪
■ダイニングテーブル全体
サイズはW1,500×D800×H720の一般的な4人用で、両側を使えば、最大6人で
使用できる大きさです。
今回の部屋にはやや大きいと感じるかもしれませんが、①仕事に使用すること、
②いずれ実家に戻ること、③何より部屋の印象を変えることを考えてこの大きさを薦めました。
無垢材の家具は、周囲の温度や湿度の変化に反応して、伸びたり縮んだりするため、
木の収縮を上手く吸収できるように作らないと天板が反ったり、材と材の継ぎ目に透き間が
出来てしまいます。
そういう意味では、この家具の正しい評価が下されるのは1年経ってからになるわけですが、
そうならないための工夫がキチンとなされているため、心配はしていません(*^_^*)
YSP-2200専用ビルトインラック完成 [ ・オリジナル家具]
今年の4月から新しい人生を歩むことになった同級生が、新居から心機一転を図るため、
大型家具のトータルコーディネートを依頼されました。
3月頃から部屋の全体図面を元に打合せを重ね、重要な家具4点を製作することに。
4点の家具の基本設計が終了したところで、4月末に工房を訪問して樹種決めをし、
図面を仕上げて5月中旬に発注。
届いた材料の状況から最後の打合せを行ない、7月よりいよいよ製作に着手し、今回まず、
YSP-2200専用のビルトインラックが完成しました。
■YSP-2200専用ビルトインラック
今回TVラックに選んだ材料は、高級家具材料のウォールナットの中でも節(ふし)が少ない
Aグレードのもの。
外側の枠は、厚さ32mmに仕上げたウォールナットの無垢材ですから、
ビシッとした剛性感と何とも表現できない品格を漂わせてくれます。
前回記事でも触れたように、ホームシアター用サウンドシステムのヤマハYSP-2200は、
薄型テレビの脚をまたいで設置するタイプ。
■ヤマハYSP-2200 ※製品画像はスペシャルサイトからお借りしました。
本来はこんな感じTVの前面に設置するものですが、今回クライアントのKはシンプルで
洗練されたデザインのTVを選んだことから、YSP-2200をビルトインするラックを提案したところ
一発でOK (^^)v
細かな工夫もところどころにありますが、ハンドワークスファクトリーの久留さんが最高の技術を
発揮して素晴らしい仕事をしてくれました\(^o^)/
友人のためにダイニングテーブル企画中 [ ・オリジナル家具]
先日、友人と会った際に、
「二人とも小学生になったから、子供達に勉強机を作ってあげたんだよ~♪」
と何気なく言ったところ、、、
「良いなぁ~、うちはダイニングテーブル欲しいんだよね?
そんなのも作れるの?」
と聞かれました。
もちろん可能だし、作りたいとも思っていたのですぐに図面を描き、見積りを依頼。
■設計中のダイニングテーブル(通称、ひなたテーブル)
ご要望は4人掛けでしたから、奥行き800×長さ1,500mmのサイズを作図。
7種類の樹種から選んで、16万8千円~21万円(税込み)
こちらもオーダーで製作する世界で一つだけのあなただけのダイニングテーブル♪
この品質でこの価格ですから、決まってくれると嬉しいんだけど・・・。
ひなたCAFEで販売予定ですから、興味がある方はご相談いただければと思います。
発売を記念して、先着3名様まで5%オフとしますね~♪
娘達の勉強机「あすみきデスク」のお披露目 [ ・オリジナル家具]
我が家の娘達のためにデザインした勉強机が完成しました。
■娘達自身が選んだ木材で作った世界に一つだけの勉強机
名付けて「あすみきデスク」
手前左側が長女のデスクでウォールナット(クルミ)材。
右側奥が次女のデスクでオーク(なら)材です。
世界で一つだけの勉強机が完成 [ ・オリジナル家具]
娘達のためにデザインし、娘達が選んだ木で作った世界で一つだけの勉強机が完成しました。
■無垢のウォールナット材で製作した、ごく普通の勉強机
家具工房でくるみオイルを含浸させてくれたのですが、より深い輝きを与えるため、
蜜蝋ワックスをかけて磨きました。
台風2号が近づく大雨の中、HWFの久留社長自らが搬入してくれました\(^o^)/
搬入の際、2人して目をつぶってセッティングするまで見るのを我慢(笑)
「見ても良いよ~」と言うと、飛び上がって喜んでいました♪
肝心の全体写真ですが、椅子とデスクライトがまだ無いため、全体が整ってからの
お披露目とさせていただきますね~(^_^)/~
完成間近!娘達の勉強机 [ ・オリジナル家具]
静岡おでんを食べに行った際、藤枝に立ち寄り製作中の勉強机の確認を致しました。
■勉強机の足(フレーム)と天板の接合部
実はこの勉強机、昨今の量産家具では当たり前に使われている金物に頼らず木組みだけで
作っています。
木組みというのは、部材端をホゾ(凸部)とホゾ穴(凹部)に加工し、組み合わせることで
家具を作る方法です。
木組みの場合、木と木の摩擦力で力を伝えます。
木材というのは一定方向の繊維が集まってできている材料ですから、小口などの材端部に
ビスを打った場合、せん断力が集中すると弱い方向に繊維が破壊されることがあります。
実は木造建築でもこの方法の方が木材本来の性能を引き出せるのですが、大断面の材料が
必要であることに加え、木材の性能が均一ではないこと、加工技術のバラつきにより安全性能を
担保することができないため金物使用が前提となっています。
ではなぜ、そんな手の込んだ方法にしているかと言うと、
丈夫にして長く使えることを目的としているため
・・なのですが、今回それを可能にする職人さんに出会えたため、常々考えていたことを
実現しようと考えました。
無垢の木材を使用し、耐久性を高め、用途を限定しないことで、子供達が成人しても使え、
結婚後も新しい家庭に持って行き、
彼女達の子供、つまり、僕の孫にも使ってもらいたいなぁ~(*^_^*)と思っています。
そのため、デザイン(意匠)は素っ気ないほどシンプルにしました。
勉強だけでなく作業や打合せ、簡単な食事にも使えるよう、家具職人の久留さんと話し合って
意匠と詳細を詰めていき、孫の代まで使用できる丈夫さを優先し、耐久性を犠牲にすることは
すべて排除しました。
そのため、当初予定していたノックダウン構造とすることも辞めました。
(※基本コンセプトに反するためです)←【参考】第六回建築基礎講座受講者の方へ
子供達には完成するまで見せるのを辞めようと思っていたのですが、まだ未完成でしたから
敢えて見せちゃいました♪
■フレームの全体 画像が小さくてごめんなさい<(_ _)>
塗装前ですが、高い質感が十分伝わってきます♪
子供達に見せたところ拍手が沸き起こりました(笑)
コレ見たらマジで僕が欲しくなってしまい、娘達に
「お父さんがもらって良い?」と聞いたところ、
長女「ゼッタイ、イヤ!」
次女「ダメ~!!!」
と一蹴されてしまいました・・・(;_;)
クッソー、娘達が寝ている間に黙って使ってやる!
樹種を選んでいよいよ製作開始♪ [ ・オリジナル家具]
前回のHWFさんとの打合せで、「3月末までは手が付けられないため4月から着手します」
と言われた通り、4月に入るとすぐに連絡をいただきましたので早速打合せをしてきました。
2回目の打合せ内容は、コンセプトの確認とディティールの打合せ。
それと使用する木材の樹種を選ぶこと。
■長女と次女が好きな樹種を選んでいます
長女は友達から花見(?)の誘いを受けていたようですが、
「勉強机を作ってくれる家具工房で木を選ぶよ!」
と言うと、
「えっ!木を選べるの?行く行く!」
と目の色を変えて喜んでくれたのが嬉しかったです♪