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西日が暑い理由&その対策 [ ・省エネ対策]

毎日、暑い日が続きますが皆さまいかがお過ごしですか?

本ブログでも検索上位には、気田川阿多古川川遊びに関する記事に
集中していますが、本文でも触れているようにくれぐれも子供から目を離さない
よう
十分にご注意下さい!


さて、この週末は西日対策としてよしずを設置したのですが、思った通り非常に
効果が高いことを実感しました。

そこで今回は「西日が暑い理由」と、効果的な対策例をあらためて
説明したいと思います。

夏の太陽の軌跡.jpg
■夏の西日が暑い理由
上の説明画像を見ていただければ一目瞭然だと思います。
写真はひなたCAFE1階の西側窓で、大きさは幅3.64m×高さ5.0mあり、
吹抜け上部には室内側にロールスクリーン、下部にはバーチカルブラインド
を取り付けています。

上部FIX窓にはオフホワイト色のロールスクリーンを下ろしてありますが、
容赦なく日差しが差し込んできています。
窓上部には一間(いっけん)幅の庇が出ていますが、西側では日差しを
カットすることができません。

そのため、夏期においては東西のガラス窓は巨大なパネルヒーターと
同じ役割りをして、大量の熱エネルギーを室内に供給することになります。

これは建築環境の超基礎知識ですから、知っていながら意匠重視で設計
したわけですが、実際に体験してみるとその意味がよーくわかります。


窓以外の壁面は、外壁表面が日射を反射し、断熱材が部屋への熱の侵入を
妨ぎますが、無防備に日射エネルギーを取り込んでくれるのが西側のガラス窓
なのです。


そこでこの夏は、ゴーヤを中心としたグリーンカーテンを試みましたが、
台風がもたらした塩害で葉が枯れてしまったため、替わりに1階部分によしず
施すことにしました。

IMG_2198.jpg
■1階部分によしずを設置
幅1.7m×高さ2.2mのよしずを、ガラスの外側に2枚ぶら下げました。

元々、計画になかったため設置方法にずいぶん悩みましたが、結論として、
透明な吸盤4枚を外壁に吸い付かせ、よしず上部に麻縄を取付けて引っ掛ける
ことで解決しました。

よしずグリーンカーテンが効果的な理由は下図の通りです。

日射熱取得率(日経A)2012.04.22.jpg
■よしずの働き
よしずの透過率や体感値から推定すると、日射取得率(日射侵入率とも言う)は、
η=0.2~0.3と言ったところでしょうか?

とすれば、従来よりも1/2~1/3程度に西日の熱エネルギー取得を抑えていることに
なります。
詳しくは「夏、冷房に頼らないで暮らすための工夫」2012-04-23記事をご覧下さい。

IMG_2195.jpg
■室内側からのアップ
よしずの目の隙間から、半分程度は日射を遮ってくれているわけですが、
ガラス面の外側に受熱面があることが効果としては大きいです。

今回、よしずを取り付けたことで、空調の効果がとても向上し、ひかげ席
にくらべてひなた席の暑さがかなり改善されたように思います。


ひなたCAFEの空調は、快適性と省エネのため抑え目に設定していますが、
空調効率もかなり改善したのではないでしょうか?

IMG_2196.jpg
■ブラインドを開けた状態
よしずを取り付けたことでもう一つ良いことがありました。
ひなたCAFEのインテリアは、天竜杉のやさしい木目を活かしたデザイン
のため、相性が良い上、バーチカルブラインドを全開にするができ、
非常に解放感が向上しました。
 

今回は吹抜け下部だけの対策でしたが、例えば吹抜け上部のガラス面には
遮熱フィルムなどを施せばさらに暑さの軽減が図れることを確信しました。


我が家はカフェと言う目的上、敢えて西側に大きなガラス面を採用
しましたが、東西面にガラス窓を計画される場合は、夏の暑さ対策を同時に
考えることを強くお薦め致します。


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人間は熱さに強く、寒さに弱い生き物 [ ・省エネ対策]

1月に入り寒さが厳しくなるに連れてインフルエンザが猛威を振るいだし、1月30日には
静岡県内の小中学校、幼稚園などでのインフルエンザ患者数が1万人を突破しました。

静岡県内でインフルエンザの発症患者数が1万人を超えたのは、新型が流行した
2009年度を除き過去10年間で初めてのことだそうです。


一方で、我が家の家族はインフルはもちろん、風邪もまだ引いていません。
特に僕は喉が弱く、ほぼ必ずと言っていいほど毎冬、インフルエンザか風邪にかかるのですが
ここ数年冬に風邪やインフルに罹患しなくなりました。


これらから考えられる理由をあげてみると、

①自然素材を使った家に住み始めた


②添加物を極力控えた食生活になった


③部屋を暖かくし、身体を冷やさないようにした


の3つが考えられます。
建築屋としては①、カフェオーナーとしては②と答えたいところですが、昨年の冬を乗り切った
あたりからほぼ確信に至りはじめたのが③です。

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カフェ開業前後の水道、光熱費を比較してみました [ ・省エネ対策]

突然ですが、入居1年目(2006年)と5年目(2010年)の水道、光熱費を比較してみました。
水道、光熱費比較.jpg
■2006年1月~12月期及び2010年1月~12月の月別推移

含まれているものは水道、ガス(プロパン)、電気代です。

単純平均で1ヶ月あたり9,200円の増額となり、
内訳は、ガス代3,800円増、水道代1,800円増、電気代3,600円の増でした。


この間、家族構成は変化ありませんが、長女が5歳→9歳、次女が2歳→6歳になり、
ガスの加入者割引が終了したこと。

一番の変化は、ひなたCAFEの開業だと思います。
コールドテーブルの冷蔵庫が1台増え、20kgタイプの製氷機が年間稼働していますし、
営業時間はIHヒーターが加温し、食洗機の稼働も増えますね。

 

ちなみに、それぞれの月平均は、、、

 ガス : 2006年  6,727円 ⇒ 2010年 10,528円

 水道 : 2006年  3,283円 ⇒ 2010年  5,063円

 電気 : 2006年  7,451円 ⇒ 2010年 11,092円
----------------------------------------------------------
 合計 : 2006年 17,641円 ⇒ 2010年 26,683円

 

オール電化でも、太陽光発電でもない。エコジョーズ(潜熱回収式ガス給湯器)でもない・・・。

強いて言えば、エアコンは再熱除湿タイプを採用していることと、
冬季は日中、日差しさえあれば暖房が不要のパッシブソーラーだと言うところでしょうか?

その上でこの金額がどうなのか、それぞれのご家庭と是非、比較してみてください。

 

我が家はアパートに入居していた時のことを考えると、ライフスタイル的に水道、光熱費使用は
一般家庭よりも少ない方だと思います。

それでも、今のカフェ売上げ額に対して9千円超の光熱費増はやはり痛い。。。
・・・というよりも、カフェの売上げがまだまだ足りないということですね~。

 

こうして集計するまでは、「実はそれほど増えていないだろう?」と思っていたのですが、
やはりカフェ部門はもっと頑張らないといけないことがわかりました(+_+)


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