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本年4月1日より相続登記申請義務化 [ ・学んだこと]

昨年末のお餅つき大会で「9.2ch本格リビングシアターの家」のオーナーさんから、
相続登記が義務化されることを教えてもらったので手続きについて調べてみました。

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■相続登記ハンドブック(法務局HPでダウンロードできます)
お亡くなりになった方が所有する土地、建物の名義変更することで
所有者不明の不動産を減らすことが法改正の目的です。


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相続登記の申請義務化の主旨
私の父親は2016年3月に他界し、その後も母親(父の妻)が住んでいますが、
名義変更をしなくてはいけないのだろうと思いながらも、行政書士等に
業務を委託するのをためらっていていたわけですが、法で義務化された
ことを切っ掛けに重い腰を上げることにしたわけです。


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不動産登記申請の必要書類とその入手先
手続きの基本的な進め方を調べ、まずは戸籍関係書類を取得するところから
スタートします。

現在の土地、建物の所有者を明確にするため、管轄する法務局で土地と建物の
登記事項証明書を発行(有料)してもらいます。

私の実家の場合は、父親1人だけだと言うことがハッキリしました。
次に、亡くなった父親の出生から死亡までがすべて繋がるよう、戸籍謄本、
除籍謄本、改製原戸籍を取得します。
まずは、死亡した時の本籍地のある市役所窓口でハンドブックの上記ページを
見せながら、目的を伝えるとその市役所が管理している戸籍すべてを出力
してくれます。

それを見ると、父親がどこの市町村から戸籍を移したのかが分かりますから、
その役所に出向いて上記と同じ手続きをして、書類を揃えていきます。


今回は母親(父親の妻)にも同行してもらい、謄本の申請者を母親に
担ってもらったわけですが、移動の車中で母親と父親がどこで出会って結婚し、
どこで新居を構え、僕がどこで生まれ、弟がどこで生まれたのを知る事が
できました。

また、父親の出生まで遡ることで会ったことがない、曾祖父母まで知る事が
できてとても面白かったです。


幸い、両親の必要書類は一日半で揃えることが出来たため、法務局HPから
登記申請書をダウンロードして必要事項を記入し、法定相続人の家族会議を
行なって遺産分割協議書を作成したら、管轄する法務局へ申請予約をし、
書類の過不足、記入間違いをチェックしてもらい、申請手続きへ進む
ことになります。


登記申請手続きの概要は以上の通りですから、出来ないと諦めないで
まずはハンドブックを入手し、ザっと目を通してみて下さい。
そして、市役所の窓口を行って相談してみると一つ一つ進んでいき、
要領が分かってきます。

費用を抑え、この機会に親との繋がりを再認識できる機会になりますから
ぜひトライしてみることをお勧め致します。


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設備の施工図から学ぶ [ ・学んだこと]

工事は建築確認を経て着手するわけですが、着工後でも様々な理由で設計を変更
せざるを得ないことが多々あります。
来月末の前に指定確認検査機関と変更内定の打合せを行い、軽微変更手続きのための
図面修正をしています。
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この図面は機械換気設備図ですが、原設計では施工できないことが判明したため
施工図で大幅な修正をしてもらいました。

設備は意匠設計担当者が携わらない事が多いですが、分からないままでいるのが嫌な
性分なので施工図を参考に自分で図面の修正作業をしました。


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優秀な監督が描いた図面は見やすい上、考えが明確ですからトレースするだけでも
とても参考になります。


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今回の施工図では、問題も上手く処理されているので現地現物と照らし合わせることで
今後の業務で設計品質を管理する上で大いに参考になります♪

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3年ぶりに建築士定期講習を受けて [ ・学んだこと]

先週は3年ぶりの建築士定期講習でした。

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■建築士定期講習テキスト
建築士定期講習は、建築士事務所に所属して建築設計や監理業務に従事する
建築士が3年度毎に受講を義務付けられている有料講習会です。

朝から丸一日講義を受けて、16時から1時間の終了考査を受けて合格点を
取らなくていけません。

考査中はテキストで確認することができますが、回答時間は1問あたり1分半しか
ありませんから、3年前に初めて受けた時は結構焦りました。


今回、講習会を受けて感じたのですが、DVD講習とは言え講義内容が実務に
密接に関係しているため、理解が進むだけでなく、いくつもある法律改正の
まとめ解説がとても参考になりました。

中でも、ハートビル法高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)
の解説では、今計画中のビジネスホテルが同法の「特別特定建築物」に該当し、
車椅子利用者用客室を総客室数の1%以上設けないといけないことが分かりました。

法改正には、緩和の場合と強化の場合がありますが、ハートビル法は強化の方。
2020年東京オリンピック開催決定により、国籍、性別、年齢を問わず多くの
人が移動するため、法律が見直されたそうです。


「建築士定期講習なんて時間とお金の無駄!」と言う人もいますが、建築設計
従事する者にとっては中々良い仕組みだと感じました。

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人間関係こそ大切な財産 [ ・学んだこと]

建築確認申請や都市計画法の申請関係で土地の所有者や地目、面積を記した
「公図の写し」を図面として添付するため、PDFデータをCADデータにする際、
JWWはPDFデータを直接読み込めないため、BMPデータに変換して画像データを
下敷きにしてトレースする方法をとっています。

一方で、公図は数枚に分かれてしまう事が多いため、画像編集ソフトを使って
切り貼りして一枚にすることが出来ればトレース作業が大幅に捗るため、iPadに
インストールした画像編集ソフトで前処理をしょうと思ったのですが、思う様に
できずお手上げ状態でした(笑)

9-2.公図.jpg
■2枚に分かれた公図の写し
ライトイエロー部分が計画地で、2枚の公図を一枚に合成したいわけです。
AdobeのPhotoshopの作業経験があれば、何となく取組みやすいようですが
Windows系のビジネスソフトとは設計思想が全く異なるため、何をどう
したら良いのか皆目見当が付きませんでした。

そこで、前職の後輩Yちゃんにメッセンジャー経由で教えてもらいましたが、
やはりどうにもならないため、無理を承知で休日に時間を取ってもらい自宅に
お邪魔して手取り足取り教えてもらいました。


すると・・・


名称未設定.jpg
お〜!これがやりたかった♪
建築写真では必須の台形補正やレンズの歪み補正も可能だと分かりました。


今回講師を務めてくれたYちゃんの夫であるM君も、僕と同じ職場で一緒に
仕事をした関係でした。しかも、今回、僕がお邪魔することを知ったN君が
わざわざ僕に会いに来てくれて、元職のOGOBが集まったプチ同窓会に
なりました。(年齢は圧倒的に僕が上です)


最初は1時間だけレクチャーを受ける予定だったのが、気付けば雑談や近況
報告で4時間も過ぎていました。しかも6〜7割は僕がしゃべっていた様に
思いますが、「みんなムラマツさんと話したがっていたので、楽しかった
ですよ」と優しいコメントを返してくれてホッとしました(╹◡╹)

僕も他業界のとても気になっていたコアな情報を色々と教えてもらえて、
とても参考になりました。
やはり、年齢や性別、社会的なポジションよりも事実を知っていて、明確に
伝えることができる「友人」こそ大切な資産だと実感しました。

今度は、ガーデンBBQに呼んでくれるそうなので、とても楽しみです。

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【言葉】ユーザーメッセージもプロダクト [ ・学んだこと]

投稿予約しておいた記事が自分の不手際でアップされていなかったので、
今日読んで響いた言葉をご紹介します。

ユーザーにどんなメッセージをどう伝えるかも含めてプロダクトである

出典は、本日(9/12)配信の日経ビジネスオンライン記事。

「顧客の声だけで感動サービスはできない」
~成功する起業アイディアの育て方(中編)~
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19nv/00124/00037/?P=2&mds
(読むには会員登録が必要です)

メーカーで商品企画を担当していた頃から、常にあれこれ試行錯誤しながら企画
していたこともあり、提供する側として情報(メッセージ)の質は常に意識して
いましたがこの概念は無かったのでハッとしました。

そうか~、メッセージもプロダクトだと捉えて社内での共通概念が出来れば
チームメンバーの意識も違ったかもしれないですね。
(もっとも、この言葉を本質的に理解できばの話ですけど…。)

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初めてのコンクリート診断士試験 [ ・学んだこと]

昨日は初めて取り組んだ「コンクリート診断士試験」でした。
4月に受験資格を得るための丸2日間の講習を受け、GWより空いている週末を
すべて試験勉強にあてて頑張りました。
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■2018年度問題用紙(※試験終了後に持ち帰る事ができます)

18年前に合格した一級建築士試験以来、まとまった時間を勉強に費やしたと
思います。

試験当日も朝から名古屋に入り、コメダ珈琲で最後のまとめを行ない、開場と
共に試験会場入りし、正味3時間半の試験を終えました。


結論としては、駄目でした~(笑)
最後の問題を見るまでは、「これはいけるかも?」と真剣に期待してしまい
ましたが、勉強結果の自己分析としては6~7割の出来で臨んだ試験でした。

上手くはまれば可能性ありのBかC評価でしたが、最後の問題を見て9割まで
上げないと受かるレベルにはならないと思いました。


では、どんな試験なのか簡単にご紹介しましょう♪

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■4択問題の一例
ポストテンション式プレストレストコンクリート壁体に内蔵されている
鋼製シースに充填されているグラウトの状況を「衝撃弾性波法」により
調査した時の、正しいスペクトル波形を選ぶ設問です。

v=f×λ
の公式を知っていれば、解ける問題ですがこれ書いていて間違いに気づいて
しまいました(笑)



こんな問題が40題あり、時間配分を四択に2時間、記述2問題に1時間半と
しました。
が・・・、基本的にここがまず間違いだったようです。

恐らく、四択が1時間半、記述は1時間×2題がセオリーなんだと思います。


で、肝心の記述問題です。

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問題Aは、昨今の社会問題を提起し、それとコンクリート診断士の関係性と
改善点を提案させる問題です。

それでは、今年の問題Aです。
「国内では製品検査のデータ改善や偽装行為が社会問題となっています。
 これらを踏まえて、以下の問いに合計1000字以内で答えなさい。」

問1 コンクリート構造物の診断における信頼性確保のための取組みとして、
   技術的観点と倫理的観点のそれぞれから、あなたの考えを述べなさい。
問2 コンクリート診断士としての自己研鑽のあり方と人材育成のあり方
   のそれぞれについて、あなたの考えを述べなさい。


中々良い問題ですよね~。
正直、これはかなり自信がありました。

これまで10年以上、BlogやFacebookで記事を書いたり、企画書を書いて
企画を動かしてきましたから、求めている事はある程度想像できましたし、
書きながら文字数を合わせる事にもある程度自信がありました。


一方、問題Bは、建築向けと土木向けに分かれています。
自分はASR(アルカリシリカ反応)が苦手のため、ASRではない方を選択する
つもりでいましたが、それ以前の話だと思いました。


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■問題B-1(建築)の一部
どういう問題かと言うと、コンクリートの仕様と簡易調査の結果を元に、
躯体劣化の原因仮説と裏付けるための具体的な調査方法、そして今後35年間
使用するための対策を立案すると言うものです。

劣化事象は4つほどあり、それぞれについて原因を推察できないと調査方法の
立案も対策も述べられるものではありません。
今年の問題はコレでしたが、他にも無限に問題を作成できますから、知識
レベルを9割程度に引き上げないと対応できないように感じました(笑)


公共発注の劣化診断は「コンクリート診断士」の存在の有無で仕分けられ
ますし、実際に行った業務もこんな感じでしたから本当に大変でした。
幸いにもコンクリート診断士の方が業務遂行のヒントをくれたため、何とか
こなせましたがそうでなければ、太刀打ち出来ませんでした。


今回の記述Aはまさにそこを問う問題で、コンクリート構造物は社会資本と
して建設されたモノであることを肝に銘じる事が重要だと言うこと。

劣化を見落としたり、劣化程度の判断を間違えたり、間違った対策をして
しまうと、社会インフラとしての機能が停止するばかりか何の罪もない
人命を失う事にもつながりかねません。
そのために、日々の研鑽が必要であり、携わるスタッフへの意思徹底や
教育が必要だと言うことを述べました。


試験の難易度が高いことは良くわかりましたし、意義も分かりましたが、
さーて、来年も受けるかちょっと悩みますね(笑)

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建築家が仕掛けるわらしべスキームで空き家再生 [ ・学んだこと]

表題のタイトルは、2/7配信の日経アーキテクチュア電子版で日経BP社が付けた
もので、設計者で住宅オーナーの白坂さんが名付けたのは「ヤドカリプロジェクト」
フランチャイズ展開を意識し、商標登録も済ませています。
【ご参考】日経XTECH記事「長期優良スペックに改修、自ら居住して売却

空き家になった住宅をこれから必要とされる性能に再生し、付加価値を付けて転売し
「ヤドカリ」のように移り住むことを、わらしべ長者になぞって「わらしべスキーム」
と評したようです。

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■ヤドカリプロジェクト第一弾/がんばり坂の家
設計者の白坂さんはと初めてお会いしたのは昨年7月。Facebookでスケルトン
状態での現場見学会開催の記事を見たのがきっかけでした。

地元浜松市中区鴨江のご出身。
有名なアトリエ系設計事務所で設計チーフまで務めたそうですが、独立を決意し
地元浜松へ戻ることにし、独立第一弾として、日本中で問題となっている空き家対策
への解決策として、実際に具現化するために自らの住宅として作ったのが、今回
オープンハウスを行なった「がんばり坂の家」となります。



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■ファサード
浜松市中区鴨江3丁目と言う立地は、浜松市中心街にほど近く利便性があり
ますが、住宅が密集したエリアでこの住宅も勾配10%超の坂の中腹にあります。

僕は今回、ロードバイクで向かったのですが、とても登り切る自信がない激坂で
そんなことから「がんばり坂の家」と名付けられたようです。


この住宅は築58年の木造平屋建てをネットで見つけて購入し、一旦、柱梁の状態
まで解体し、新たに作った鉄筋コンクリート基礎の上に乗せ、長期優良住宅認定を
受けたそうです。
そのため、フラット35で全額借入れをしたとしても、月々8~9万の返済となり
賃貸家賃相場とも十分見合う価格になるとのこと。



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■セミナーの様子
こちらはフローリング部分のスペースで、右手側は土間スペースとして
多様な使い方ができるようにされています。



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■土間スペース
土間にはインターロッキングを使用していました。
理由は単純に「その方が安かったから」(笑)

今は、設計事務所スペースとして活用していますが、次のオーナーには
ジュエリーショップ、個人学習塾、アトリエなどの使い方を想定されて
いるそうです。
お話を伺っていたら、ひなたCAFEを設計した当時が蘇ってきましたね~。



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■南面の庭側から
南側は半間分、広げたそうで、建築工事費用は外構、設計費用を除き、税込みで
1,130万で交渉中とのこと。
土地建物の仕入れは今回入っていませんが、最終的に2,500万円で売却できれば
プロジェクトとしては目標達成とのこと。



今回は、一般の方向けへのセミナーが前半に開催されましたが、建築関係者も
多く参加したこともあり、後半はBIMソフト「ArchiCAD」の説明会も発売元の
グラフィソフト社さんが行ってくれました。

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■BIMソフト「ArchiCAD21」セミナー
BIM導入は2012年頃から考えていて、失業期間中に使えるようになろうと思って
いたところで、白坂さんと出会い色々と教えてもらいましたが、如何せん結構な
投資になるため、RevitにするかArchiCADにするか悩んでいたところでしたが、
これについても明確な説明を聞けて、ArchiCADで進める事は決めました。

現在はまだ必要に迫られていませんが、いずれ導入をしないといけない事になりそう
ですから、資金とPCの準備をしておきたいと思います(笑)

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2017年 安藤忠雄展-挑戦ー [ ・学んだこと]

9月27日~12月18日まで東京乃木坂の国立新美術館で開催中の国立新美術館
開館10周年記念安藤忠雄展ー挑戦ー」を見てきました。

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■光の教会の原寸展示
交通費を使ってはるばる行ったのは、これを体験したかったから!

安藤忠雄展に行くのは、今回で2回目ですが一般のお客さんで一杯でした。
建築と言うよりも、安藤さんの言葉によるところが大きいのだと思います。


個人的には、20数年前の展示会の方がプロ向けと言う感じで得られるものは
多かったですが、長年疑問に思っていたプロジェクトの経緯がわかったのは
良かったです。



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■光の教会 外部
屋内の展示物は撮影できませんが、こちらは撮影OKです。
会期はあと10日あまりですが、もし行こうと思っていたのに忘れていた人は
今週と来週がありますから、時間を作って行ってみては如何でしょうか?

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今年もTEDxHamamatsu2017に参加しました♪ [ ・学んだこと]

この日曜日は、今年もTEDxHamamatsuにパティシパントとして参加させて
いただき、8名のスピーカーのトーク、パフォーマンスを見る事ができました。

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■8名のスピーカーと企画運営責任者の河口オーガナイザー
今年で3回目となるTEDxHamamatsuですが毎回、トークのクオリティが高く、
聴きごたえがあります。
これも、心底TEDトークが好きな河口さんだからこそボランティアスタッフも同じ
想いで運営をされているからだと思います。

事実、過去2回のスピーカーは後に仕事の依頼が増えたり、NHK他のマスメディアに
登場したりで、このTEDxHamamatsuを足掛かりに飛躍されている方が多いこと
からもわかります。


今回も色々なトークに魅了されましたが、今の自分にとって最もツボだったのが
医師医療機器ベンチャーキャピタルの創設者でもある池野ドクターのトーク。

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■大人気ドクター池野とXポーズでの記念撮影
ドクター池野は、浜松市の高塚のご出身(すぐ近くです)で、小学生の頃に
父親が心臓の病気で倒れた事がきっかけで医師を志し、自治医大に進まれ、
卒業後は佐久間町で9年間の僻地医療に従事されたそうです。

高齢化率27%の中山間地での3年間で100名の方を看取ったそうですが、
ある80歳代のおじいちゃんを看取った際に言われた言葉で人生が変わったそうです。

「人生は長いようでいて短い」

「実行した失敗は後悔しないが、やらなかったことに後悔する」

と言われ、衝撃を受けたそうです。


僕も以前、多くの患者さんを看取った医師が書かれた本で

「人は死の直前、(やれたのに)やらなかった事に最も後悔する!」

と言う事を知り、過去に照らし合わせても同じ体験をしていたことから、
大きな決断をする際の拠り所としていました。


僕が今年5月末に、19年間務めたメーカーを辞めて建築の道に戻ろうと決めた
のも自分の残り少ない時間を考えたからでしたから、今このタイミングで直接
このメッセージに触れることができたのは本当にラッキーでした。



池野ドクターは、佐久間町の住民の温かさに触れ、「このまま佐久間町で医療
活動を続けても良い!」と思っていたそうですが、米国の大学に留学できる機会が
あることを打診された際、3年間無報酬と言う条件(その当時、3人にお子様と
奥様がいらしたそうです)を飲んで、米国スタンフォード大学に行く決断を
されたそうです。

しかし、3年が過ぎ、日本へ帰国する段において、そのまま慰留されることになり
現在もスタンフォード大学の医学部に在籍されることになったそうです(^^)v


池野さんのメッセージは、到底ここで説明しきれるものではありませんが、いずれ
YouTubeに動画が公開されますから、ぜひ動画でご覧いただければと思います。



最後に・・・

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■TEDxHamamatsuの運営スタッフ
今年のTEDxカンファレンスの運営スタッフは総勢80人だそうです。
彼ら自身でスピーカーを発掘し、一緒に15分程度のプレゼンテーションに
まとめあげています。

彼らの存在無しでは今回のスピーカーが発表する場は提供できないわけで、
その多大なるご苦労に本当に感謝する次第です。

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建築物省エネ法(住宅編)の告示解説講習会 [ ・学んだこと]

久しぶりの東京出張で、住宅では2020年から適合が義務付けとなる「建築物
省エネ法」の告示解説講習会を受講しました。

2ヶ月前に発行された、通称「新緑本」の告示について、執筆者自ら説明をする
講習会とのことで会場は満席でした。

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■講習会プログラムとテキストの「新緑本」
東京会場でのみの開催で、出席者には第三者機関から多数参加していたようです。
その割には、前半部分は知っていることばかりで、

「これならわざわざ出張料を払って来るほどのものでも無かったのに・・・。」


と思ったほど。


それでも参加したのは、企画の主旨を直接聞きたかったことと、終了後に直接質問
できること。



実際、ある工務店の社長より、「二世帯住宅向けにZEHをやりたい!」と伺って
いたため、二世帯住宅の設計手法について確認しようと思っていました。


その他、「吹抜け」の扱いについても曖昧だったのですが、吹抜け部分は高さ2.1m毎に
1層と数える事が判明し、給湯エネルギーにも影響することを知り驚愕しました。
これは他に質問した人もいないので、知らない人多いと思います。



2世帯住宅の設計手法については、幸いなことに東日本住宅センター(株)で指導する
側の方が、原理原則論を教えてくれましたのでかなり理解が深まりました。
3万近い出張経費は正直痛手ですが、迷ったり差し戻されるロスを考えると安い投資
だと思って受講してきました。

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