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オイカワに婚姻色が現れたよ♪ [ ・ビオトープのある研究所]

ビオトープに放流した魚類調査のため、今年の春に捕らえた稚魚を自宅の小さな水槽で
飼っています。


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■20㎝角のフレームレスガラス水槽
昨年のGWに購入した際はビオトープに放流する前のモツゴを育てていましたが、
ある程度大きくなったため、ビオトープに放流してあげました。

その際に泳いでいる稚魚をタモ網で捕らえてみたものの、メダカの稚魚ほどの大きさ
だったため、魚種が特定できませんでした。
そのため、自宅の小さな小さな水槽に入れて半年ほど大事に大事に育てたところ、
特有の姿が現れてきました。


Photo_0.jpg
■オイカワのオス
大きく長い尻びれと鮮やかな青い魚体に黄色の横縞(魚類は頭を上にして縞の
方向を判別します)が見えて典型的なオイカワのオスの姿を現してくれました。

オイカワは泳ぎが上手で素早いため、水槽での飼育は難しいと聞いていましたが
仔魚から育てたせいか、今のところ小さな水槽に適応してくれているようです。


毎週末の水換えは正直面倒ですが、容量6Lととっても小さいお陰で水換え自体は
30分もかからずにできるため何とかお世話できています。
濾過フィルターもあれこれ試したところ、ペット屋さん御用達の「水作エイト」
効果が高いと思いました。

オイカワは子供の頃、近くの川で釣って遊んでいましたが水槽で飼育してみると
餌を与えると飛びついてくるためとても可愛いいし、銀色の魚体にLEDライトの
光がキラキラ反射してとても綺麗なため、アクアリウムで人気だと言うのも
頷けます。


河川なら15㎝程度まで大きくなる魚ですから、もう少し大きくなるまで育てて
元のビオトープに戻してあげようと思っています。

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初夏の花が咲くビオトープの植栽 [ ・ビオトープのある研究所]

今回も「ビオトープのある研究所」の定点観測です。
未明にまとまった降水量があったため、早朝の様子を写真に収めてきました。


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■研究所の正面玄関からの眺め
昨年植え付けた都田川のアシとガマが繁茂してきました。
水生植物は稚魚の隠れ家になりますし、成魚の産卵場所として重要。
また、水中の栄養分を除去してくれるため、水質改善をしてくれます。



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■グランドカバーも育ってきました♪
天竜杉の木道を散策し、植生の繁殖状況を確認していきます。



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■ホタルブクロ
名前から勘違いされる方もいらっしゃるかもしれませんが、食虫植物では
ありません。里山に自生していて5~6月に花を咲かせてくれます。



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名前知らず
葉の色形は良く見るのですが、花の名前が分からず。



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■名前知らず


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雨上がりの早朝、雨露に濡れる植物が美しくて、しばし見とれてしまいました。


昨年よりも植生が豊かになってきましたが、これから2年、3年後にもっと自然が
豊かになると思いますから、これからがますます楽しみです。

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カモの夫婦が水浴びに来ました♪ [ ・ビオトープのある研究所]

「ビオトープのある研究所」の定点観測です。

植生や水生生物の状態確認をして帰ろうしたところ、突然、バサバサ
と言う大きな音がした方向を見てみると、、、

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カモの夫婦が水浴びに来ていました♪
恐がらせないよう、少しづつ近づいてみましたが逃げる様子は無く、
水を何度被って毛づくろいをしたりスイスイと泳ぎ回って
いました。



DSCF4555.jpg
野鳥は詳しくありませんが、羽の色からどうやらカルガモのようですね。
魚を食べるのか気になりましたが、そんなそぶりはありませんでした。
くちばしの形状からしても素早く泳ぎ回る魚を捕獲するのはまず無理でしょう。



DSCF4566.jpg
■夕景
休日は、循環ポンプの運転を辞めているようです。
勾配を設けていないため、WL(ウォーター・レベル)は水平に保たれて
全面に水が満たされるようにしています。

近隣への心配事は、蚊の幼虫「ボウフラ」でしたが、ここの魚影の濃さを
考えると羽化する前にすべて捕食されてしまうでしょう。
それ程、小魚達にとっては安全な環境なんだと思います。


水生生物にとって安全な環境を用意すれば、魚は爆発的に増え、それらを
狙って、サギ類やイタチなどが訪れると考えました。
施工中に放流する魚は既に多数確保してありましたから、池底や護岸の
構造をそれらに合わせることにした判断が的中したようです。

まだ一年間は経過していないのと、自然界は何があるか予測できませんが
生物生息域としてのビオトープに着々と向かっているようで、ホッと
しています。

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最初の春を迎えたビオトープの様子 [ ・ビオトープのある研究所]

庭のコナラが一斉に芽吹いたこの週末、我が家の庭は淡い緑に包まれていて、
一年で最も気持ち良い時間を過ごすことができる季節になりました。

久しぶりに何も予定が入っていない週末となったため、最初の春を迎える
「ビオトープのある研究所」の様子を確認に行ってきました。

DSCF4463.jpg
■4/11(土)15時頃の様子
昨年10月以来、半年ぶりの訪問ですが、心配していたのはビオトープ池に
放流した魚達のこと。
と言うのも、保護しておいた魚を放流したのは昨年7月末でしたから、魚達に
とって厳しい季節である冬を無事に越せるかでした。

結論から言うと、最初の懸念は杞憂で終わり一先ず「ホッ」としました。

天竜杉の木道を歩くと昨年秋に確認できた時と同じように無数の魚が泳ぎ
回っていました。

特に心配していたのは、泳ぎ回るため水槽では飼いにくいオイカワでしたが、
多くの群れを確認できたばかりではなく、明らかに昨年よりも大きく育って
いました。



DSCF4457 (2).jpg
■ハクセキレイ
河原を訪れる野鳥として有名なセキレイの仲間です。
この野鳥はかなり頻繁に確認できます。



DSCF4460.jpg
■満開のコデマリ
我が家のコデマリはまだまったく咲いていないのですが、ここではほぼ
満開状態でした。



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■コナラの新緑はこれから
ヤマモミジは既に多くの葉を展開していましたが、コナラの芽吹きは
これからと言う状況でした。


さて、これまでの記事をお読みの方は当たり前のように読まれていたと
思いますが、これまで「ビオトープ」と言うと「ビオトープ=池、湿地」
と言う図式でした。

そのため、「ビオトープを造りたい」と言うと「池」や「湿地」と言う
モノをDIYや建設工事で造成して終了。モノが完成したら目的物を
引き渡し、あとの運用は施主自身で行なうと言う流れが主流だと思います。


しかし、このプロジェクトで僕が目指したのは、人為的に造成した自然
環境で野生動物が、人の手助けを必要とせずに再生産をし、さらに他の
種を引き寄せて生物多様性を実現することでした。

現在の日本では、設計事務所や建設コンサルタントの責務は、あくまでも
「モノ」を造るまでですから、今回もそれ最大の壁となりました。
幸いにもクライアント社長が僕を信頼して託してくれたため、95%は
当初の目的と達成できたと思います。

でも、実際にできると新しい課題が見えてきます。
次に作る機会のために解決策を考えておきたいと思います。

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台風後の点検 [ ・ビオトープのある研究所]

今回の台風19号は、予想通り甚大な被害をもたらしました。

進路が当初の予報よりも東ルートを通ったため、浜松方面への直撃は免れたお陰で
静岡県中西部では大きな被害の報告は聞いていません。

中心気圧と大きさから防風を懸念していましたが、実際は進路の先で大雨を降らせる
形となり、沿岸部よりも内陸部での豪雨により大河川の流下能力を超えました。


今回は偶然、東よりのコースを通った結果であり、昨年のように西よりのコース
であれば、天竜川が千曲川と同じ惨事になっていたかもしれないのでとても
他人事とは思えません。


温暖化は気温上昇と言うイメージが強いですが、実際は海水に太陽エネルギーが
蓄えられることで起きるわけですから、台風のエネルギー源が温かい海水温である
以上、台風の大型化や雨季の大雨は常に起こりうると言う認識を持つべきでしょう。


さて、、、

台風で心配していたのは自宅だけではなく、これまでに設計させていただいた
住宅や建築もやはり心配が付きまといます。

今回は、今年7月末に完成したばかりの「ビオトープのある研究所」の雑木の庭が
風で倒れていないか?建物に損傷を与えていないか?ビオトープ池の魚は無事か?
と気になっていたため、台風一過の朝、応急処置の準備をして自主点検に向かい
ました。

DSCF3599.jpg
■台風一過 ※2019年10月13日 9時半
雑木も建物もビオトープ池も大丈夫で一先ず「ホッ」としました。

一巡してみたところ放流した魚もほぼ無事でした。


せっかく来たので魚の様子などを細かく見ていると、クライアント社長より
声を掛けられました。



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案内をしてくれるオーナー社長

「実は樹が4本倒れていたんだけど、ゼネコンのY監督と造園屋の大将が
 見に来てくれて、応急処置をしてくれたんだよ♪」

この対応にも正直「ホッ」としました。


言われて対応するのではなく、自ら対応してくれればより信頼につながります。
施主にとっては大きな買い物ですから、建設業ではこうしたアフター対応が後々
大きく返ってくるんです。

問題は逃げずに誠心誠意対応することでしか解決できません。
設計担当者として最も心配していた事が杞憂で終わって良かったです。


被災された方々も何とか乗り切っていただけたらと思います。

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ビオトープを再定義する [ ・ビオトープのある研究所]

今から丁度2年前に「ビオトープのある研究所」の設計担当者となり、打合せを
進めていくと「ビオトープ」をキチンと定義出来ていないことがわかりました。

お施主さんは、人生において自分よりも大先輩である上、経営のトップです。
設計担当者として適任では無いと判断されれば、即座に交代となります。

幸いにしてこれまで担当者として駄目だと言われた事はなく、むしろ問題物件の
代打として事態を収束させる役割りを担う事が多かったので、お施主さんの
言葉を真摯に聴き、その言葉から本当の要求を引き出す事に時間を割きました。


幾度となくイメージの擦り合わせをし、お互いの理解が深まったところで
実施設計図を作成し、施工会社選定のためゼネコン各社に見積り依頼をすると
思った通り「ビオトープ」の認識が間違っていました。

従来のビオトープの認識は、「池」や「湿地」と言うモノ

であるのに対し、僕が提案したのは「人為的に作った自然環境と生態系」。


「池」や「湿地」などの構造物ではなく、概念的なものであるため理解しにくい
ものでしたから、ここは急がずに時間をかけて理由や考え方の共有を図って
いきました。

しかし、工事で造るのはやはり構造物ですから、写真などの映像では
こんな風に表現されます。
ビオトープの定義1.jpg
■2019/9/29 早朝の様子
水の中の魚の様子や野鳥が来た様子は前回、前々回の記事にした通りですが、
建設行為によって得られた物はこんな風に見えるだけになります。


しかし、都田川中流部のワンドに生息する水生生物を保護すると決めた事で
護岸や河床、池底の構造が決まり、玉石の大きさや配置、水流の速さが
決まってきました。



ビオトープの定義3.jpg
■ジャカゴ護岸
鉄線で編まれた網籠に大き目の割栗石を詰めたものを蛇籠(ジャカゴ)と
言います。本来は河川の護岸保護のために使用されるものですが、水生生物
にとって最も重要なのは水縁の構造と多様な環境です。

モロコやモツゴのような小さくて弱い魚は、外敵から身を守る場所がとても
重要です。このように身を隠す場所がそこかしこにあれば、魚の数は爆発的に
増えるはずと考えましたが、1ヶ月で正しかった事が裏付けられました。


以上は、ビオトープを再定義した経緯ですが、水田環境を再現したビオトープ
も決して間違いではありません。
しかし、企業の目的からすると、水田ビオトープの場合、地域性を訴求したり
来客の反応を考えると弱いものがありました。(やり方があります)

完成後のお施主さんの反応を見ると、僕の考えを100%理解されていたわけでは
ありませんでしたが、僕の説得に理解していただいた結果、水生生物が自然繁殖
できる環境となり、お施主さんが期待していた以上のビオトープが出来たと
言っていただけました。

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ビオトープのその後② [ ・ビオトープのある研究所]

今回は、お引渡しの日にビオトープ池へ放流した魚達のその後の様子です。

放流した魚は、昨年10月末に都田川水系ため池改修時に保護したもので一年近く
専門業者に預かって貰いました。
(ため池の魚を捕獲保護する際は、ため池管理者の許可をいただきました)

淡水魚専門の業者さんだったのは設計監理する側にとっても幸いで、生き物なら
ではの様々なアドバイスを得る事ができました。

魚類2.jpg
■魚の様子
基本的に臆病な魚ばかりのため、撮影の際は木道にしゃがみ込んで撒き餌で
魚を集め、大きな動作をしないように配慮して撮影しました。

生憎、水中カメラを持っていないため、水面からの反射光が入りにくいよう、
上から見下ろすようにして撮影し、撮影データの補正をして見やすく加工
しました。


この写真に写っている魚の種類ですが、鱗がハッキリとわかる大き目の魚は
オイカワで50匹ほど放流しています。日本各地の河川中流部で普通に見られる
魚で、秋冬になると綺麗な婚姻色で人気のある魚ですが、泳ぎ回る魚のため水槽
では飼育しにくいのですが、十分な広さがあるため元気に育っています。

その他の小さな魚は、タモロコモツゴで合わせて1500匹程放流しました。



魚類3.jpg
■水路部分の魚影
このプロジェクトでは、研究所棟をぐるっと囲むようにビオトープ池を
巡らすことを要求されたため、ビオトープ池とビオトープ池をジャカゴ護岸
の水路で繋いで水を循環させ、緩い流れを設けました。

水流を設けた理由は、様々な水生生物が生育できるようにするためですが、
ボウフラの発生を抑制する効果もあります。


ジャカゴ護岸には大き目の割栗石をすき間を設けて詰めてあり、小さな魚が
いつでも外敵から身を隠せるようにしました。
ジャカゴの効果は絶大だったようで、十分な水量と適度な水流のある環境は魚達
にとって安心して住めると感じたのか、放流後すぐに産卵をし、想像以上に
多くの稚魚が育っていました。

現在の水生生物は、まだ魚類だけですが生物多様性の観点からすると、
貝類やエビカニなどの甲殻類なども入ると、自然環境としてはより安定する
ため、少しずつ助言していければと思っています。

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ビオトープのその後① [ ・ビオトープのある研究所]

建設工事としての「ビオトープ」が完成し、お引渡し日に魚類を放流してから
2ヶ月が経過しました。

「魚が産卵して稚魚が10倍位に増えたよ!」

とお知らせを受けたため、状況確認のため撮影をさせていただきました。

ハクセキレイ1.jpg
■野鳥
「えっ、魚じゃないの?」と思われたかもしれませんが、今回は訪れていた
野鳥のご報告です。
知り合いに見て貰ったところ「ハクセキレイじゃないでしょうか?」とのこと。

尾羽をピョンピョンと上下させる特徴があるので、セキレイの仲間だとは
思います。


ハクセキレイ2.jpg
■野鳥
上記と同じ鳥です。
一つ申し上げたいのは、ここは元々台地にある農地でした。
決してどこかの河川の川原ではありません。
人為的に造成した自然環境(=ビオトープ)だと言うことです。



ハクセキレイ3.jpg
■水辺の野鳥
僕は木道上に座り込んで、210mmの望遠レンズで撮影した光景で、
ビオトープ導入の一つの効果と言えます。


スズメもツバメも野鳥ですが、今までは来なかった野鳥が訪れるようになった
わけで、企画者として一先ず狙った方向性には向かっているようでしたので、
魚類の前にご紹介させていただきました。

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放流した魚が産卵、ふ化して稚魚が増えた♪ [ ・ビオトープのある研究所]

7月26日の完成引渡し日に昨年秋に保護しておいた、モロコモツゴオイカワ
放流しました。

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水中のモヤ~と見える部分が放流された魚群です♪

大きさは5~6cmしかありませんから、1500匹以上と言っても想像したほど多くは
感じられませんでした。


それから3週間を経過した夏期休暇明けのこと。
クライアント社長より近況を知らせるメールをいただきました。

「放流した魚が産卵したようで、たくさんの稚魚があちこちで見られるように
 なりました。印象としては10倍位に増えた感じがします。
 社員も喜んでいて、ビオトープを造って良かったです。」

と言う嬉しい報告をいただきました。



内覧会.jpg
※イメージです
この写真は魚を放流する前の関係者内覧会で、うちの家族に完成後のイメージ
写真を撮影するためにモデルになってもらったものですが、こんな感じで
魚が泳ぐ様子を観察できます。

つい先日は、僕が植えたアシ(葦)の他にガマ(蒲)を植えられています。


僕にとっての想定外は、猛スピードで群泳するオイカワの他、モツゴ、タナゴの
群れがエサを追うシーンを見れたこと。

それと、小さな魚達がジャカゴの割栗石のすき間に身を隠したり、出入りする
様子が確認できて、計画通りに自然環境ができつつあるためホッとしました。

言葉で表現するのは中々難しいのですが、子供の頃から川に立ち込んで釣りを
してきましたが、目にしたことが無い光景で小さな魚ながら大人でも興奮
すると思います。


工事前に放流する魚を決めた事で、それらの水生生物が棲みやすい環境に
変更した事が功を奏したようです。小さな魚達がジャカゴの割栗石のすき間に身を
隠したり、出入りする様子が確認できて、計画通りに自然環境ができつつあり
ホッとしました。


クライアント社長は「想像を10倍超えた!」とおっしゃいましたが、やはり
実際にやってみないと分からない事ばかりです。

自然環境が落ち着いてきたら、淡水エビ、マシジミ、ハゼ科の魚なども増やし、
多様な自然生態に近づけていただきたいですね。

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魚の放流 [ ・ビオトープのある研究所]

完成引き渡しの前に、保護しておいた魚達をビオトープ池へ放流しました。

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■イシガメ
今では中々目にする事ができなくなったイシガメをオーナー自ら池に放流。

子供の頃は良く見かけましたが、最近目にするカメの殆どは外来種のクサガメばかり。
雌雄はわかりませんが、末永く元気に暮らして欲しいと思います。


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■イシガメの擬態
イシガメはその名の通り石に似ているため、どこにいるか分からないと思います。
水中でじっとしていても、息継ぎのため時々鼻づらを水面に出す仕草がとっても
可愛良いんですね♪



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■水合わせ中の魚達
魚は水温の変化に弱いため、放流する前にこうして水温を合わせてあげる
必要があります。
すべて合わせると千匹近い地場産のモロコ、モツゴ(クチボソ)が入っていて、
小さめのオイカワも50匹程度います。
保護中は大きくなり過ぎないよう、必要最小限に止めていたそうです。



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■モロコ、モツゴの放流
弱い魚の習性らしく、群れなして泳いでいきました。

「ようやくこのビオトープに魂が入りましたね!」

と僕が言うとオーナーは、

「本当にそうだね~!」

ととても楽しそうに頷き、魚やカメが泳ぐ様子を追っていきました。


ビオトープは池や湿地の事ではなく、人為的に再生させた生態系の事ですから、
自然が落ち着いて人の手が要らなくなるまでの面倒を見てあげなくては
いけません。
僕自身のライフワークとして、これからも携わって行きたいと思います。

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