SSブログ
 ・ドラッグストア移転計画 ブログトップ

無事に移転オープンしました♪ [ ・ドラッグストア移転計画]

今年のGWに高校の同級生から相談のあったドラッグストアの移転計画ですが
この日曜日に無事、リニューアルオープンしました。

Photo_3.jpg
■リニューアルオープンした店内
ここは相談をされた同級生の夫であるご主人の祖父が100年前に薬局を開業された
場所だそうです。
正確には来年4月に100年を迎えるそうで、その前にここに戻ってこられたことに
感慨深い様子でした。


Photo_7.jpg
■改装前の様子(2020年5月)
店舗への改装前は住居として使われていたそうで、今回の移転計画は主力商品の1つ
だった化粧品をメーカーが販売終了したところへ、コロナ禍の外出自粛が重なり20年
以上入居していたショッピングセンターの家賃負担が経営を圧迫することが切っ掛け
でしたから、非常に緊急性を要していました。



5月に連絡を貰った時点では、ショッピングセンターを9月末で退去し、祖父が
開業した地に戻ることを決めていました。
そのため、移転後の売上げ予算を大きく減らした上で事業継続できるよう、最小限の
改装費で店舗を移転させる必要があったため、最初の相談は「低予算で改装工事を
引き受けてくれる工務店を紹介して欲しい!」というものでした。



Photo_5.jpg
■改装前の外観


名称未設定.jpg
■外観夜景
正直、当初予算では今回の工事内容は無理でしたから、コンサルタントとして僕が
最初に行ったのは減らした売上げ予算の商品構成を考えてもらうことでした。
店舗部分の面積は限りがありますから、何をどれだけ展示し、どう言う動線で接客を
するかで、それが明確になって図面化出来なければ、工務店を紹介しても無意味
だからです。



Photo_2.jpg
■リニューアル後の店舗
もう一つ提案したのは、屋号の改称です。
移転の動機は家賃負担を減らすことでしたが、せっかくショッピングセンター
という枠から外れて、 「新たなお客様と出会う機会を得たわけですから、自分達の
強みや提供したい価値を表現した方が良い!と提案しました。


Photo_1.jpg
■最後まで悩んだ小上がり
当初は靴を脱がないでも良いように、全てフラットにしたいと言っていましたが
エアコンの冷媒配管が走っているのと、撤去費用も大きいため小上がりは残す
ことに決まりましたが、靴を脱いでもらうことに抵抗があったようです。
しかし、高齢者にとっては靴を履いたまま上がることの抵抗感が強いことが
わかり、カーペットタイルにすることになりました。



名称未設定.jpg
■記念撮影
リニューアルオープンを記念してご夫婦と建築チームでの記念撮影。
建築の完成はゴールではなく、ここからが新たなスタートになるわけで新たな
想いで10年20年と時を重ねていただき、益々の発展を祈念してこの日は
お店を後にしました。

nice!(6)  コメント(4) 
共通テーマ:住宅

図面で散らかった施主の頭の中を整理する [ ・ドラッグストア移転計画]

GWのご相談から2度の面会打合せと、数回のLINEでのやり取りで、
クライアント側の要望が整理されました。

DSCF4646.jpg
■基本計画図
掛けられる予算が予算ですから、僕も最小限の手間と作業でまとまるため、
ご夫婦で議論しやすいよう、具体的なお題を提供しました。

最初の打合せで現況図を作成するための実測をし、現況平面図と室内展開図を
送りました。


そこで、どんなお客様が来店し、どの様に接客をして、何をどれだけ購入
いただくのか?を話し合って貰いました。


つまり、それを実現するための手段が新しいお店になるからです。

今回の移転計画では、客数と売上げを減らすことを許容した計画なだけに、
利用していただきたいお客様には変わらずに来てもらわなければいけません。

そのためには、そのお客様が何を求めているのか分かっていなくてはいけない
のと、期待している価値を提供できなくてはいけない。


僕自身が、ひなたCAFEで考えてやってきたことを具体例として説明し
経営者としての二人に徹底的に議論してもらいました。


その結果、実に1ヶ月弱で経営としての意思決定が出来、基本計画図でその
確認が出来たため、いよいよ工務店さんにお見積りを依頼することに
なります。

見積書が出てきたところで、やるやらないの判断をするのが次のステップ。
それさえ乗り切れば、工事契約をし、余裕を持って移転計画を実行に
移すことができます。

nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:住宅

高校の同級生からの突然の相談事 [ ・ドラッグストア移転計画]

大型連休2日目の月曜日早朝のこと。
枕元のスマホへのLINE着信音で目が覚めました。

友「ムラマツ君、ちょっと長い文章になるけど良いかな?」

私「良いよ~」(何だろう?ちょっと胸騒ぎ)

友「今営業しているドラッグストアを移転しようと思うんだけど、どこか良い
  工務店さん紹介してくれない?」

私「良いけど。どんな工事で予算は?」

友「お金は殆ど掛けられないの。
  本当はムラマツ君に頼みたいところだけどね。」
私「心当りは3社程あるけど、この情報量じゃ絞り切れないし頼まれた方も
  困るだろうね!」

しばしLINEメッセージでのやり取りをした後、電話に切り替えて詳しく話を
聞かせてもらった。


私「あのさぁ、建設と医療って結構似ているんだけど、今の要望を聞く限りじゃ
 『お腹が痛いから、どこか安く手術してくれる外科医を紹介して!』って
  言っているようなものだよ!」

友「・・・。」

私「実は明日、そっち方面にサイクリングに行く事になっているんだよ。
  工務店の社長とね(笑)
  だから、サイクリングが終わったら帰りに立ち寄るよ。」

友「え~、本当に?助かる~!じゃあお願いします」


サイクリングの相手は、工務店の社長とは言え高校の後輩にあたる人。
あるイベントで偶然一緒になり、意気投合して何かと情報交換する関係になり
昨年春にロードバイクを購入したことから、浜名湖サイクリングを楽しみ、
今年も1年ぶりにサイクリングを楽しむ事にしていた。

1年ぶりに会ってサイクリングを楽しみながら、コロナの影響や今後の
社会変化の予測など深い話を数時間会話し、別れた後で友人が夫とで経営
するドラッグストアに向かって事情を伺いました。


経営上の相談のため、まだ詳しいお話しは差し控えますが、僕は小さいながらも
自宅カフェを起業し、手作りジャム屋として妻をプロデュースし、メーカーで
19年間、新規事業開発に携わってきた経験があるため、様々な切り口で質問を
したところ、とてもまだ企画書を書ける状況ではありませんでした。


そこで、まずは移転先の現場を見せてもらうため、同級生の夫と移転候補地
へ向かいました。

DSCF4575.jpg
■エステルームになる予定
工事の予算は100万。
話を聞いている限りだと最低でも200~300万は掛かる内容ですから、
このままではまず相手をしてくれる工務店は無いと言うことを伝えました。


「戦略的にやりたい!」と言っているものの、世の中で言われる『戦略』
殆どは『方針』か『要望』止まりで、良くても『戦術』を超えない。

PRとアピールを混同している人も多いし、マーケティングとセールスを
きちんと定義している人も少ない。


僕の提案は、「まずは100万の予算で目的を達成できるよう、情報の整理
をしないといけない。これが出来ないといつまでも移転先の準備ができないか
大幅な予算オーバーになるか、目的を達成できない工事になってしまうかの
どれかになるだろう」と伝えました。


長年、経営者としてお客様に接してきたお二人ですから、すぐに理解され
僕の提案を受け入れてくれました。

計画地と工事の内容から、サイクリングで一緒だった工務店さんに依頼
することも決めたので、工務店さんが見積りをできるように情報を整理する
お手伝いが始まりました。

nice!(7)  コメント(1) 
共通テーマ:住宅
 ・ドラッグストア移転計画 ブログトップ