長く趣味を楽しむための家作り [ ・デザインと設計]
家を出るまでの準備時間30分、川原について乗れる状態になるまでの準備が
15分でした。
駐車地点でパックラフトを準備し、水辺まで担いで歩き1時間ほどパドリング
の練習と川下りの練習。身体が出来ていないのに無理して続けると肩を壊す
恐れがあるので、もう少しやりたいのを我慢して片付けし昼食。
こんな感じで長年憧れだったカヌーが現実のものとなったわけですが、
大事なのは安全に無理なく続けられること。
自宅に戻ってからの片付けまでが遠足ですから、このあたりも検証しました。
■芝生の庭で再度展開
空気で膨らませるインフレータブルカヤックですから、穴が空いて空気漏れを
起こしてしまったらすぐに使えません。
そのため、砂や砂利を洗い流し、海水で遊んだ場合は塩分を洗い流します。
なお、小さな穴程度であれば補修パッチを充てて自分で修理できます。
■タイルデッキテラスで陰干し
強い直射日光は劣化を早める原因になるため、UV保護剤を塗布していますが、
それでも直射日光は極力避けた方が良いでしょう。
立て掛けて水気を切り、乾燥させたらリビングに取り込んで綺麗に畳んで
納戸に収納しておきます。
準備と片付けに時間がかかり過ぎると面倒になってしまい、いずれやらなく
なってしまいます。
そのため、新たにモノを所有する場合、無理なく続けられるかを考えて
収納スペースと動線を確保してから、購入や譲り受けることを決めて
います。
家庭菜園スペースをコンクリート土間へ [ ・デザインと設計]
■家庭菜園をコンクリート土間へ
入居後は1.5坪に満たない小さな家庭菜園でしたが、ナスやピーマン、アスパラ
などを作っていました。
しかし、南に面しているものの日当たりが悪く水や肥料管理が追い付かず、
アスパラガスも採れなくなったことから、コンクリート土間へ改修して利用し易い
空間にすることにしました。
■コンクリートミキサー車から一輪車で運搬
新築時に基礎工事を担ってくれた、基礎屋のベースワイさんに今回も
コンクリート工事をお願いしました。
家庭菜園は写真右手の奥にあり、ベースワイの社長自ら一輪車で運んで
くれました。
「えっ!生コンクリートってポンプで圧送するんじゃないの?」
と思ったそこの貴方!
生コンを圧送は専門の工事会社が担います。少しばかりの生コン圧送でも
高額なポンプ圧送費が必要になりますから、リフォームなどの少量打設の
場合はコンクリート業者さんから必要な生コンを配送してもらい、人力で
運んだ方が早くて安くなります。
■コンクリート打設完了!
タンピングして余分な水を追い出したら、表面を金ゴテで押さえて
水勾配を取りながら均します。
ところで、コンクリートって乾かしてはいけないって知っていましたか?
コンクリートとは、セメント、砂、砂利、水、薬剤(混和剤)を練り混ぜて
硬化させたモノですが、コンクリートが硬化する過程は意外に知られて
いません。
セメントは水と化学反応を起こして周囲の砂や砂利を抱き込んで、
大きな結晶を作っていきます。流動化しやすくするためにも水は必要ですが
そもそも硬化するためにも水が必要なんです。
暑い時期は、化学反応(水和反応)により水和熱が発生して、コンクリートが
発熱します。すると水が蒸発してしまい、セメントが反応しきれずに未反応
のセメントが白い粉として残ってしまうわけです。
駐車場の出入口部分もコンクリート舗装にしました。
車が通行できるようになるまで5日程掛かるため、分割して施工すること
になりました。
■コンクリート養生中♪
コンクリート打設した日の夜から、良い具合にまとまった降雨がありました。
硬化が始まっているため、大丈夫だとは思いましたが念のため自宅にあった
防草シートで養生をすることにしました。
この工事が完了すると、駐車場に敷いた砂利が道路に出にくくなるでしょう。
こんな感じで少しづつですが、完成した住まいを進化させています。
ウッドデッキをタイルデッキに改修しました。 [ ・デザインと設計]
浜松では珍しく小雪が舞う寒い日でした。
それから17年が経過し、ウッドデッキが経年劣化で朽ちてきたこともあり
シロアリの懸念がある木部を先に撤去して貰ったのが今年の6月。
それから仕上げ材料の選定を行ない、タイルデッキとすることにして原寸の
サンプルを10種類ほど取り寄せて、妻と話し合って1色に絞り込んで
正式に工事の発注をしました。
■完成写真
お施主さんへの提案用のイメージ写真です。日常の使い方ではありません(笑)
キャンプブームでアウトドア用品を持つ家庭が増えたため、キャンプ以外に
家庭で庭を使った提案としてです。
昨年春の単身赴任用に購入したローチェアです。
ウッドデッキでも変わらないはずなのに、タイルデッキとしただけで
なぜか使い勝手が良くなり驚きました!
■タイルの規格寸法は300×300
一間幅なので通常なら6枚張りますが、我が家は少し違います。
長いこと悩んでいたディティール。
タイルデッキテラスは4坪の吹抜けに沿って、L型配置されています。
そこには一間幅のFixガラスが入っているのですが、1階床レベルにサッシ枠を
落としていてサッシ枠の下に木材の「土台」があります。
木材は乾燥していればいつまでも強度を持ちますが、湿潤状態が続くと
腐朽菌により朽ちてしまうため、常に乾燥状態を保つ必要があります。
そこで、タイルデッキと土台(板金の内側)の間に通気とメンテ用の溝が
必要になるため、通気可能な蓋として100mm幅の歩道用SUSグレーチング
蓋を入れることにしました。
そこまでは決めたものの、グレーチングの受枠を入れることが出来ないため
どうやって支えようか悩んでいたわけですが、ここは現場の知恵を借りようと
監督に相談したところ、「硬質ゴムで支えたら如何ですか?」と提案を
受けてようやく工事着手となりました。
写真の出隅部は、地震時に大きな引張力が発生する重要な部分。
これまでは木材が張られていて、確認が大変でしたが今後10年、20年と住み
続ける上で必要な工事だったと言え、使い勝手も向上し早めに決断して
良かったと思います。
庭にテントを張ってオープンな個室を作った♪ [ ・デザインと設計]
中学時代の友達から「友達の家に集まろう~♪」と誘いがあるようですが、
「辞めておくよ!」と断わる娘を不憫に思った妻が、イベント出店用のテントを
立ててオープンな個室を作ってあげたそうです。
■庭で勉強する次女
この時期の庭は、コナラの新緑が展開し、柔らかな緑に包まれてとても
気持ち良いんです♪
これまでも、キャンプ用のテントやタープを張って庭キャンプを楽しんだ
ことはありましたけど、テントにサイドスクリーンを付けた事で個室になり、
キャンプ用のテーブルと椅子を置いてオープンな個室になりました。
我が家にはお年頃の娘が二人いますが、いずれにも個室はありません。
ですが、親子関係は悪くなく、車で買い物に行くときも同行してくれます。
中学時代は部活動で勉強を疎かにしたせいで、高校受検に苦しんだ経験から
僕が言っていた意味をようやく理解し、勉強する意味に気付いたようです。
雑木の庭と自宅兼カフェと言うコンセプトは、自宅を作る際のモチベーション
になっていました。
自宅建築を企画した16年前は、東南海地震までは想定していましたが、
多くの人がそうであるように、今回のような世界的感染症まではイメージ
できませんでした。
(ドイツでは8年前に新型コロナウィルス感染症によるリスク想定をし、
国会に提出して各州で対策を始めたそうです)
子供が大きくなったことで、家に込めた親の想いを感じ取ってくれたら
嬉しいですね。
子供室が無いとどうなるか? [ ・デザインと設計]
我が家にはいわゆる「子供室」がありません。
敢えて作らなかったのではなく、もともとローコスト住宅で店舗(カフェ)併用住宅として
床面積を店舗部分に使用したことから、プライベート空間への予算が割けず作れなかった
からです。
「どうしても必要となったら仕切って子供室を設ければ良い」と思っていました。
そのため、子供が小学校に上がったところで勉強コーナーを設け、寝室替わりに築6年目に
ロフトを新たに設けました。
■2011年11月現在の様子
長女小4、次女小1の時でした。
僕と嫁さんの書斎(ワークコーナー)の背面側に子供達の勉強机があり、その上部に
ロフトを新たに設けました。
その後、長女は現在中3となり思春期となり、次女は小6でこれから思春期を迎えることに
なりますが、この様子だと個室としての子供室を作る必要はなさそうです。
これについては、僕も嫁さんも「子供室が無い家に住んだ経験から、いけるんじゃない?」
と言う淡い期待を持っていたもののどうも大丈夫そうです。
今回ブログ記事にするにあたり、長女を塾へ迎えに行った際に車の中で聞いてみました。
私「うちって子供室無いけど欲しいと思ったことない?」
姉「思ったことあるよ!なに?妹から言われたの?」
私「そうじゃないけど、どう思っているのかなと思って・・・」
姉「今でも欲しいとは思っているけどね」
私「そりゃそうだよね!子供室が無くてゴメンよぉ~(>_<)」
もちろん、「子供室なんて無い方が良い!」と思っているわけではなく、
ベッドルームとしての子供室は有った方が良いと思っています。
でも、それも親と子供との関係次第であって、
「子供室は無くても案外大丈夫じゃないか?」
と思っていました。
そして子供との親子関係作りについてはある仮説があって、 娘であったとしても
「子供室が無い」ことについては、問題にならないのではないかと思っていました。
実際、娘は思春期を迎えましたが、深刻な親子の確執はなく仲良くやっていますが、
かと言ってけっしてあまあまな父親ではないですよ。
親子関係と子供室の有無には「あまり相関はないのではないか?」と考えて
いましたが、まだ参考になるレベルではないかもしれませんね(笑)
焼肉はウッドデッキで焚き火を楽しみながら [ ・デザインと設計]
焼肉を食べる機会はそれほど多くありませんが、年に数回は自宅でもいただきます。
しかし、家の中で焼肉を行なうと匂いが染み付いてしまいますから、ウッドデッキに
七輪や焚き火台を出して、炭火や焚き火で焼肉を楽しんでいます。
■焚き火台M/スノーピーク製
炭火だけの場合は、七輪が圧倒的に便利で経済的ですが、庭木のコナラを剪定した際に
たくさんの枯れ葉や小枝が出たため、それらを処分しGWにあまり遊んであげられなかった
子供達のために焚き火を楽しむために焚き火台を使用しました。
■セッティング完了
食事の1時間前から火熾しを始め、不要な枝を燃やしながら焚き火と炭火の
用意をします。
今回は、炭火よりもナラの焚き木を多く使用したため、直火での焼肉となりました。
直火は肉の表面が焦げる割に中に火が通り難いためお勧めできませんけどね。
ホルモン材料は、浜松では有名な岩田屋さんで購入しましたが、岩田屋さんは
日曜が定休日のため、前日の土曜日のうちに仕入れておきました。
■焚き火も楽しもう♪
暗くなってきたら、 焚き木を加えてキャンプよろしく焚き火タイム。
子供達は、マシュマロを焼いて食べるのが楽しいらしく、お小遣いで用意
していました(笑)
こんな家の楽しみ方は都内に住んでいた時は逆立ちしても無理でしたが、せっかく
地方の戸建てに住む選択をしたわけですから、積極的に活用しないと勿体無い
ですよね~。
デザイナーズ住宅って何のこと? [ ・デザインと設計]
電話でご予約いただき、愛知県からひなたCAFEにお越しになられたUさんとの会話から。
浜自「新城市からいらしたのですか?どこでうちをお知りになったのですか?」
Uさん「ブログをずーと読んでいて・・・」
浜自「そうだったのですか?ありがとうございます<(_ _)>」
Uさん「ところで、外壁ガルバリウムですよね?今日は風が強いですけど、まだ音鳴りしますか?」
浜自「今日位の風では鳴りませんけど、昨日の様な強風だと鳴りますよ~」
Uさん「うちもガルバリウムを張ろうと思っているので・・・」
(この後、内装材や厨房設備についての会話など)
・・・と言うことでお読みいただいていたのは、浜松自宅カフェBlogだったようです(笑)
吹抜け上部の窓ガラス掃除 [ ・デザインと設計]
ひなたCAFEにいらしたお客様から時々次のように聞かれます。
「吹き抜けの大きな窓ガラスはどうやって掃除するのですか?」
今回はその答えです。
外窓掃除をしている状況 ※ひなたカフェBlogの画像とは少し違いますよ!
ホースで水をかけた後、業務用伸縮ポールの窓ウォッシャーに洗浄液を浸してゴシゴシ擦り、
再度ホースで洗い流した後、水切りワイパーに取り替えて仕上げます。
■窓ウォッシャーと水切りワイパー ※ウォッシャーのモップは取り外して洗うことができます
手ごわいのはクモの巣でコイツでからめてバケツで洗います。。。
ホースで水をかけるのですが、ズブ濡れになるため海水パンツとTシャツで作業します。
そのためこの大掃除は夏季休業中の定例行事なのです。
室内側は水をかけることができないため、このような掃除は当然できません。。。
作業性を良くするために、キャットウォークやバルコニーを設けるのが通常ですが、
コストと意匠の面から覚悟を決めて辞めたわけですが、当然このような状況になるわけです(笑)
掃除面積は、高さ5m×幅1.82m×4スパン=36.4㎡
掃除時間は、2時間程度かかります。
うちの様なファサードを望まれる方も多いのですが、建築側で掃除の手段を講じておくか、
或いはこのような大仕事が発生することを覚悟した上でご決断下さいね~。
ひなたカフェを作る上で建築設計者としてどう考えたか [ ・デザインと設計]
ひなたカフェと言う業態を作るには、色々な人の協力があって初めて実現しました。
ここで敢えて業態と言ったのは、単なるコーヒーショップや飲食店にしたくなかったからですが、
今回は建築設計者の立場で簡単に述べてみようと思います。
写真提供 by JOHNさん
カフェの経営者として、企画時に僕と嫁さんがまず最初に決めたのは、
と言うものでした。
この時点では、コンセプトと言うよりも方針と言った方が正しいでしょう。
”小じゃれたカフェ”と言っても、利用するお客様によってはイメージするのはそれぞれで
まったく違いますからね。
事実、カフェを開業する前に何人もの人がいらっしゃいましたが、
「これは浜自カフェさんの家であって、僕らが建てたいのは別のインテリアです」
と何度も言われましたし、その通りだと思います。
その後、元ランドスケープデザイナーとして、建築士として、マーケターの立場で
僕が考えたカフェとしての建築デザインコンセプトが、
言葉としてきちんと表現したのは2006年3月のことですが、2004年9月に立地を決める際には、
頭の中にはかなり具体的なイメージとして確立していました。
時間優先で物事を進めてしまったため、建物が竣工し3ヶ月が経過した2005年4月1日に
浜自カフェBlogを立ち上げたわけです。
その後、ブログの反応を参考にさせていただきながら、各部(建築だけに限りませんけど・・・)を
作り込んでいきました。
浜自カフェは建築工事費が2000万円に満たないローコスト住宅(建築)ですが、
材料、仕上げ、施工とも本物を採用しました。
その理由は、浜自カフェに来ていただくお客様のイメージが、国内各地を旅行したり、
海外旅行も当たり前にする感度の高い人だったから。
当然、色々な体験や経験を重ねている方なワケで、そういうお客様の利用に耐えられる箱(建築)
にする必要があると考えていました。
しかし、予算には限りがあるわけで、面積を極限まで抑えるため所有するモノを減らす
ライフスタイルに変えて行きました。
以上、カフェオーナーとして、事業の企画者として、設計者として、
これまで考えて決めてきたことを大まかに述べてみましたが、今後、建築投資を行なって何かを
しようと考えている方に少しでも参考になればと思います<(_ _)>
浜自カフェ設計チームのこと [ ・デザインと設計]
これまで詳しく触れてきませんでしたけど、僕の本業は建築設計ではありません。
本業はあくまで商品プロデュースであり、浜自カフェのオーナーです。
今までのお施主さんはそれを承知の上で、建築設計を依頼してくれるため、
設計事務所のY君に実務支援をお願いし、二人三脚でさせていただいています。
また、場合によっては僕が信頼する地盤の専門家T君や
優秀な商業建築デザイナーH君の手を借り、依頼にお応えしています。
今回は浜自カフェ設計チームのパートナーであるY君との仕事の進め方について、
少しだけお話をしてみようと思います。