創造と革新への取り組み [ ・ホームシアターの家]
土曜日もほぼ定例化している現場打合せでした。
川沿いの桜並木は満開を過ぎたところ。
■樹齢40年を超えた桜並木
この住宅地は浜松市が40年前に開発した地域とのことですから、このサクラもその時に
植えられたものだと思います。
オーナーさんはこのサクラを眺めることができることを願って土地を決めました。
■3階北側窓からの眺望
電線が邪魔ですが、 オーナーのお子様達はこの窓から景色で朝を迎えるわけです。
羨ましい・・・。
さて、今回の打合せは1階リビングシアターの天井に仕上げを決めることでした。
設計当初、音響設計のためのコンサルタントに依頼するかを相談しましたが、
「そこまでは必要としない」とのことで、オーナーと二人で「こうだよね~!」って感じで
進めてきましたが、やはりできる限りのことをしておきたいと思い、急きょ音響の専門家に
相談しました。
軽く相談とは言え、この音響の先生と言うのが実は凄い人でして、300を超える音楽ホールの
音響設計に携わった方で、現在は静岡大学の客員教授を務める川上福司先生。
代表作に東京国際フォーラム音楽ホール、八ヶ岳高原音楽堂などだそうで、
ラファエル・ビニオリ氏や吉村順三氏と協働したそうです・・・。
年一回程度、川上先生のオフィスを訪ねて3~4時間程度、雑談をするのですが、
研究室でもある先生のオフィスには手づくりの試作品が無造作に転がっていて、 説明して
くれ本質的な理解は到底無理ですが、凄いことだけはわかります(@_@)
今回も図面を元にやろうとしていることを説明したところ、基本路線は間違っていなかった
のですが、そのためには「シアタールームの天井はこうでないと勿体無いよ!」と
なかなか取組み甲斐のあるご提案をいただきました。
こういう住宅は見たことないよ!
あとは建築屋さんの腕の見せ所だね~♪
と言う感じです(^_^;)
その提案を施主のYさんに説明したところ、
「これは面白い!」
と気に入っていただけたため、翌日、監督の田中さん、鈴木棟梁と打合せを行なって、
実現の可能性を検証し、最終決定の打合せをするのが土曜日の会議でした。
■打合せ中
なかなか難しい工法のため、4人で意見を出し合いながら実現の可能性を見出していき、
性能、施工性、メンテナンス性、コストの点から検証していきました。
音響設備ではなく、建築で音の響き方を整えるため、インテリアとしても特徴のある空間に
なると思います。
相談を受けた当初から、
「国外のホームシアターユーザーにも提案できるものを目指しましょう!」
と伝えましたが、 これはそのためにお金を使いましょうと言う意味ではありません。
一般の方が少し頑張れば出来る範囲で、閉じ籠らないで済むホームシアターの
提案と言う意味でした。
今回の打合せもそうですが、施主はもちろん工務店、設計者のすべてがアイディアを
出す事で高いハードルを越えて、見たことが無い世界の実現に向かっています。
ビジネス書や安い経営コンサルタントは「創造的であれ」とか「革新的な●●●」と気楽に
言いますが、実現するには思い込みとも言える目標に向かって地道に突き進むことでしか
成しえないと思います。
■FRPグレーチングの色決め中
3層吹き抜け部分には、FRPグレーチングを嵌め込んで光を取り込み、熱を家じゅうに
回そうと考えています。
こちらも掛かるコストとインテリア、使用感から決定していきました。
ここも完成がとても楽しみな取組みです♪
●夢空さん、くらいふさん、yanasanさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2014-04-08 00:03)
●jun-arさん、ティナちゃんさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2014-04-08 09:01)
これはまた楽しみが増えました。
拝見するのが楽しみです^^
by plusgate (2014-04-08 10:22)
●plusgateさん
是非、見に来てください。
ランドスケープ、建築、映像、音の融合と自然エネルギーを最大限活用した
次世代の住まいだと自負しています。
僕が持っているノウハウ、スキルに加えて多彩な人の協力で実現に
向かっていますから、何かしらの参考になる部分があると思いますよ。
●chihoさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2014-04-08 20:09)
●yamさん、sora_pさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2014-04-09 13:18)