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災害時用日常生活用水確保のトライアル [ ・耐震強度、地震対策]

今年元日の能登半島地震を機に改めて我が家の防災対策を考え始めたことは
お伝えした通りで、非常用コンポストトイレの製作と同時に進めていたのが
日常生活用水の確保でした。

これについては新築する前からの課題で壮大な案ばかりで、中々現実的な案が
見いだせなかったのですが、今回の能登半島地震で考え方を大きく変える
ことにして「全く無いのではなく少しでも備えること」としました。

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■ローリータンク500L
これまでは20トン単位の貯水量を想定していたため建築的手法だけで模索
していたため、数百万円単位の予算を確保しないと実現しない案でしたから
個人の住宅としては実行不可能でした。

しかし、エコキュートの貯湯タンク相当でも無いよりマシと考えを変え、
農業資材に範囲を広げて調べてみると、ローリータンクと言う資材がある
ことに気付きました。


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■上水を給水中
昨年秋に使わなくなった家庭菜園のスペースに土間コンクリートを打設した
ことで、貯水タンクを置くことが可能なスペースが産まれたため、500Lの
貯水槽を2台設置すれば1トンの貯水が可能だと気づきました。
あとは、採水方法を検討しポンプなどは使わず、水頭差だけでホースから
バケツに採水することにして、貯水量1トンを5万円で実現可能だと
分かったため、まずは1基を導入し耐久性や減水などの確認をすることに
しました。

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■1インチバルブと25Aホースニップル
写真はタンクの下部に取り付ける、排水用バルブとホース差し込み用のニップル。
タンクとは別売品のため、それぞれ別個で購入しシールテープを入れて
取付けました。

常時は上水を貯留しておき、災害で断水になった際には25mmホースをニップルに
差し込んでバルブを捻れば水位差で水が出てきます(実証済み)


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■500L貯水完了
この他には、雨水タンク、ステンレスタンク、木製タンク、プレキャスト貯水槽
などを検討しましたが、いつ来るか分からない地震災害のための対策なので、
震度7で転倒や使用不能にならないこと、今年中に対策できる費用で収まるもの
としてローリータンクで試してみることにしました。

また、大震災後で街がシッチャカメッチャカになっている状況では、チマチマ
したものでは使用に耐えられだろうと思い至るようになり、直感的かつ大雑把に
使用できそうなモノとしてみました。


最終的に1トン(1000L)を貯留する予定ですが、妻と2人分、水を節約して
使用しても平均40L/日としても25日分しかありません。
都内で暮らしている娘達が一時的に帰省したとしたらその半分。
以前の自分なら「全然足りないじゃん!」と却下していましたが、備えないより
マシと言うことでまずはこれで試行してみることにします。

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