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新規事業を企画する際にまず考えること [ ・プロデュースの仕事]

日曜日の昼下がりにジャムを購入するため1組のご夫婦がお越しになりました。

「頼んでおいた梅のジャムをこれから受け取りに伺いたいのですが、宜しい
 でしょうか?あと1時間程で到着します」

1ヶ月ほど前に森町からわざわざお越しに来られたのが最初で、最初にうちのジャムを
手にしたのは都田町のドロフィーズさんだったそうです。
召し上って気に入っていただき、浜松方面に出た際についでに立ち寄られたのが最初
でした。

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■空瓶持参で ※DEAN & DELUCAの水筒は妻の私物です(笑)
今回も前回同様ご夫婦でお越しになりました。
梅雨の休日、晴れ間に昼食がてらのプチドライブだったのでしょうか?

「友達に頼まれていたので、早く来たかったのよ〜♪」と奥様。

遠州森町から我が家までは、片道1時間強の道のりがあります。
用事が無ければ貴重な休日にわざわざ行こうと思う距離ではありません。
でも、前回と同じ満面の笑顔で来て下さった。


一方、DEAN & DELUCAさんのマーケットストアだと東京から福岡まで
一気に距離は伸びます。しかも、DEAN & DELUCAさんの大型店だと数万点の
商品が並んでいて、ジャム売り場にも国内外のたくさんの製品がある中で
うちのジャムを選んでいただいているわけです。


僕はこれまで幾度となく新規事業のプロデュースや新商品の企画を任されて
きましたが、いずれにしてもまず考えるのは、

「この商品(サービスも含めて)を必要としている人は誰かな?」

と言うことです。

いわゆるターゲティングと言うものですが、この議論をキチンとできる人は
意外に多くありません。

また、ターゲティングは一つの仮説でしかなく、実際は微妙に異なるもの。
その兆しを捉えて細かな修正を施し、よりベストなものに導いていかなければ
いけませんが、量産メーカーの場合、その修正がとても難しい。
正確には、メーカーという業態よりも硬直化した組織が邪魔すると言うのが
正しいです。


そのため、自分達の責任ですべてをコントロールしてやってみたかったのが
カフェ起業でした。この経験は建築設計でも大いに役立っています。
プランや内外装の意匠(いわゆるデザインのこと)を考える際はもちろん、
仕上げ材や設備の性能、耐久性、ドアの開き勝手、ドアのぶの形状にまで
及びますから、悩みは最後まで尽きません・・・。

と言う訳で、最後は今、苦心している状況をお伝えしました。


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プロダクトプレイスメントを知っていますか? [ ・プロデュースの仕事]

先週水曜日、お昼のバラエティ番組「ヒルナンデス」を見ていて驚きました。

日テレの水曜ドラマ「知らなくていいコト」の番宣だったのですが、僕が15年前に
プロデュースした製品が写っていたから。
IMG_1977.jpg
■知らなくていいコト/日本テレビ系列 水曜22時
ゴシップ週刊誌の編集部を舞台に、女性ライター役に主演 吉高由里子さん、
元彼に柄本祐さん、上司(編集長)に佐々木蔵之介さん、父親役に小林薫さん
と言う僕好みのキャスティングです。

ドラマを予約して見たところ製品が採用されているのは、編集部の会議室。



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吉高由里子さんの真後ろにある白いパネルがそれ♪

この時の企画時のエピソードを2007年5月7日にブログ記事にしています。
https://todays-cafe-pre.blog.ss-blog.jp/2007-05-19

当時はまだ発売見込みも未定だったし、メーカー勤務の立場としては詳しく書く
ことができなかったのでぼんやりとした記事でした。


もっとも、この時の記事はゼロイチの産みの苦しみの真っ最中で、創造性皆無の
上司に対する不満を吐露したかったのが本音です。



IMG_1975.jpg
ところでこの製品って何なのかさっぱりわからないですよね~?

世界最大の楽器メーカー ヤマハ株式会社の調音パネルと言う製品ですが、
良く見かける吸音材とは特徴がかなり異なります。


音(この場合は空気伝搬音のこと)と言うのは、「波」の性質上、反射音と
重なり合うと大きく聞こえる場所と打ち消しあってしまう場所ができます。

特にこのシーンの様に壁際でしゃべると、自分の声と背面からの反射音が
重なってとても不快な響き方を感じるため、使用シーンとしては非常に正しい
と言えます。


吸音材は音を吸うことで残響過多を軽減させるわけですが、一般的に広く普及
しているグラスウールなどの多孔質な吸音材は高域だけを吸い、低域を吸う
ことは出来ません。

そのため、吸音材を入れ過ぎると綺麗な高域は響かず、不快な低域だけが残る
音場になりがちですが、この調音パネルは125~4000Hzと言う広い帯域に対し、
平均吸音率30%と言うマイルドな吸音力を持つため、豊かな響きを損なうこと
なく正確に音源を再現することができます。


とまあ、効果がとてもイメージし難い上、正しく音を再現したいと言うニーズ
自体が少ないため、販売にはとても苦労を伴いました。


タイトルの「プロダクトプレイスメントを知っていますか?」ですが、この様な
商品はTVCFや雑誌広告を打っても中々認知されにくいため、美術協力と言う形で
TVドラマや映画のシーンに使ってもらう事で市場への認知を広めるPR手法の事。
(CMとPRは意図がまったく異なります)


僕が企画の責任者とした当時は、住宅用として開発を始めたものの最初に採用
されたのは、実はグランドピアノの調律室というプロの現場でした。

そこから録音スタジオや評価試験室などで徐々に採用が始まったのが11年前。
僕は当時、ヤマハ(株)のグループ会社であるヤマハリビングテック(株)に在籍して
いて、ヤマハ(株)と共同で調音パネルの製品化に漕ぎつけました。


2010年4月にすべての権利をヤマハ株式会社が引き継ぐことになりましたが、
当時の営業チームに引き継ぐ際に「10年はかかりますよ!」とお伝えして後を
託しました。


産み出すのも大変でしたが、それを育てるのがまた大変。
良くもくじけずに今まで続けてくれたと思います。
価格を見ると一見高額ですが、マーケティングコストがとても重いはずですから
代替品が存在しない現状を考えると、実はコスパが高い製品なのです。


この商品を担当したことで、「俺にはメーカーは合わないなぁ」と認識し
建築設計やランドスケープデザインの世界に戻ろうと決めたターニングポイント
になりました(笑)

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まずビジョン。コンセプトに従って実行。 [ ・プロデュースの仕事]

先日、かつての仕事仲間からFacebook経由で、

「ムラマツさんに相談があります!」

とメッセージをいただき、数回やりとりをしたところで、「それならば」と言う
事で会って話をすることになりました。

で、訪れたのがココ。

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■ヤマハ企業ミュージアム「イノベーションロード」内部
ヤマハ株式会社、130年間の歴史とこれからを知る事ができます。
https://www.yamaha.com/ja/about/innovation/



さて、今回の相談は今から13年前に遡ります。

2007年5月19日に書いたブログ記事です。
「商品プロデュースの仕事」

当時僕は某楽器メーカーのグループ会社である住宅設備メーカーで商品企画
新規事業担当をしていました(2017年5月末まで)
その時に技術を商品にプロデュースする仕事を担当した時に、書いたのが上記の
記事です。

着手から3年後の2008年に販売可能となったため、まずはテスト販売期間を
設けてお客様の反応を確認していました。
しかし、2010年に経営トップが変わり、新体制となる際に事業の取捨選択から、
すべての権利を親会社に委ねることになりました(元々、特許は親会社のもの)


それから8年。
その親会社はとてつもないマーケティング費用と開発費用を使い、その製品を
さらに進化させてくれました。

僕が携わったのは2005年10月から2010年3月までの期間で、単なるアイディア
だったものを何度もの試作を重ねて、工業製品にし、正式に販売できるように
しました。

言ってみれば、種に水を与えて芽生えさせて苗にするまでと言うイメージですね。



前置きが長くなりましたが、プロデュースと言う仕事って何をやったのか、
周囲の人間も良くわかっていないと思います。

図面を描き上げたわけじゃなく、モノを作ったわけでもないため、とても
説明しにくい仕事です。

携わった人は他にもいるのですが、僕に相談が来たのはそれを世に出したのは
僕だと言う事だけは知っていたから。


あれから8年経っていますが、会議室でコンセプトから説明したところ、

「ちょちょっと待って!圧倒されたのでメモ取りたい」

と驚かれてしまいました(笑)


DSCN3817.jpg
■第二世代の製品と記念撮影
僕の手を離れて久しいですし、大企業としては個人名を出したくないでしょう
から具体的な製品名と説明は控えておきますね。

2008年に販売を始めた当初は、誰も知らない。カタログは無い、展示も無い。
誰に聞いてもその存在が知られていなかったモノが、企業の歴史に刻まれたのを
この目で見れたのが嬉しかったです。
恐らく、技術者だけ、設計者だけでは、「商品」として誰でも入手できるモノには
ならなかったと思います。それ自体がプロデューサーの役割りだと思います。


予約すれば一般の方でも入場できますから、次回は社会見学を兼ねて家族と見学に
訪れたいと思いました。


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既存住宅現況検査技術者登録の1年間延長 [ ・プロデュースの仕事]

改正宅建業法における建物状況調査の他、リフォーム工事着工前の況検査や
既存住宅売買瑕疵保険の加入に際して必要な現況検査など、インスペクション業務に
携わるための資格制度が来年度から少し変更になるようで、今年は移行期間となる
ことから現行制度の登録証有効期間が暫定で1年間延長になりました。

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■新しい登録証(左側)と古い登録証(右側)
有効期間が3月末までだったため、新しい登録証で延長がなされ、移行のための
講習会(有料)を受講する必要があります。

仕事になるかどうかはまだわかりませんが、世の中の方向性としてはこうなる
でしょうから、受講しておこうと思っております。


まずは実際に1物件やってみないと何とも言えないですね~(笑)


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「フューチャーセッション in 浜松」の成果発表会 [ ・プロデュースの仕事]

2022年あるべき浜松の姿を探るためのワーク、「フューチャーセッション in 浜松」
6~7月の計3回、延べ1.5日間にそれぞれ60人近い参加者の想いを集結させて行なった
成果発表会が行なわれました。

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■浜松にぎわい協議会 河合さんのご挨拶
今回の成果発表会は、セッションのファシリテーターを務められた東芝さんとリコーさん
が代表して行ないました。

 

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■フューチャーセッション初日のレジュメ
フューチャーセッションが始めての方のために、目的とプロセスの簡単な説明があり、
2日目、3日目のワークで得られたアウトプットの内容を説明していきました。

こんな感じで20枚弱のスライドにまとめられたものを、約1時間で説明していきます。

まとめのスライドはこの日初めて拝見しましたが、僕ら参加者は丸々1日半ドップリと
使って話し合っていますから、内容についてはまったく違和感はありませんでした。


僕達のチームがまとめたアイディアを説明終えたところで、

「こんな説明で間違いなかったでしょうか?ムラマツさん!」

とのいきなりのフリ(笑)

いや、もちろん間違いないですが、全8チームのアイディアを上手く代弁されるものだと
感心して見ていました。

 

ところで、今回の成果発表会のメインゲストは、鈴木康友浜松市長でした♪

DSCF5279.jpg
■市長コメント
フューチャーセッションのプレゼンを一通り受けてのコメントをいただきました。
嬉しかったのは、僕らのチームのアイディアについてポジティブな言及をされたこと。
励みになりますね。


フューチャーセッションも、1stステージが終了したばかりで、まだフレームワークの段階。
最終的には具体的なビジネスとしてまとめなければならないですから、まだまだ!
でも、面白いので主体者として取り組んでいきたいと思っています♪
 


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【ひとり言】最近の状況 [ ・プロデュースの仕事]

クライアントへのちょっとした提案のつもりが、上から下までプチブレイクの
様相を呈してきた(笑)

お陰で、年明けから北は北海道、南は鹿児島まで集められた工務店の方へ、
説明に伺うことになりました。

説明資料やらカタログ、展示方法のディレクションに加え、発展形の企画立案の
ため、あちこち引きずりまわされています。

日経BPケンプラッツからの要請で、ひっそりこっそり入れたプレスリリースを
入れたようですが、控えめなタイトルの割りにアクセス数が多かったみたいです。

さて、どうなることやら? 


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【いよいよ始まります】まずは無料ガイダンスから [ ・プロデュースの仕事]

9/17本日付けの中日新聞朝刊9面の静岡けいざい欄にこんな記事が掲載されました。

中日新聞2015.09.17朝刊.jpg
■交流スペース会員募集
以下、記事の要約です。

浜松市中心市街地の商業者らでつくる「浜松まちなかにぎわい協議会」と
「浜松まちなかマネジメント」が、11月1日、にぎわい創出に向けて交流スペース
「Any(エニィ)」を遠鉄モール街ビル(浜松市中区千歳町)に開設する。

6階建てのビル1階(126㎡)に開設し、コワーキングスペース(=シェアオフィス)、
カフェコーナー、ワークショップ、作品展示のための3つの交流スペースがある。

ワークショップは、雑貨作りや地元カメラマンが教える撮影技術などいろいろな
内容の講座を予定する。

 

僕は、ここのワークショップスペースで、Wlilから始める起業支援講座を担当する
ことになりました。 

有料の講座本番前に、まずは無料ガイダンスで講座の内容について1~1.5時間
ほどお話しますから、それを聞いてから本講座に申し込むか決めていただきます。


嬉しいことに、A4一枚の企画書を見ただけで受講希望者が見つかったり、デザインの
講義をするマツヤマ・デザインの松山社長より

「ムラマツさんのアレ良いねぇ~♪手伝わせてもらいたいくらい!」

とお褒めのメッセージをいただき、

「えっ!何で知っているの?」

と驚いたほど。


中身を詰めるのはコレからですが、ひなたCAFEで自主的に行なった
「建築基礎講座」である確信を得ていますから、成果が出ることは間違いないと
自負しています。 

 

まずは、無料ガイダンスを11/14(土)夜7時~8時半
11/22(日)昼1時半~3時の2回行ないます。
(内容は同じものです)

考えているのは、講座を楽しく受講してアウトプットを積み上げていくうちに自然と
企画書ができて、「まるたま市」で最初の出店できるように進めたい!


でもって、そんなクリエイティブな仲間を作っていければ楽しいと思うんです。 
シルバーウィーク中にHP告知用の文章を作成しますから、今月末から10月上旬には
AnyのHPにアップされると思いますから、是非チェックしてみてくださいね~。


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【独り言】著作物について [ ・プロデュースの仕事]

2020東京オリンピックの公式エンブレム決定に関する一連の騒動を見て思ったこと。
誰が悪いとか、ここが問題だったとか評論家的な意見を述べるつもりはありません。

なぜなら、新国立問題もそうですが、大きく報道される前から一部の関係者から聞いて
知っていたこともありますが、それ以外で私が入手し得る情報源は建築専門誌とTVなど
のマスコミ情報のみだからです。


僕自身、公共施設の設計をしていた時でも、マスメディアを賑わす案件に携わったことは
何度かありますが、メディアに出てくるニュースはほぼ本質を突いていないからです。

参考にWikipediaに書かれている情報を見てもそれは同じでした。


新国立競技場問題も、仕事の裁量と責任区分がわからない中で、選定委員が悪いとか
JSCが悪い、大臣が悪いと言ってもそれが正しいかどうかもわからないです。
複合的な要因で、問題は一つに絞れないと言うのが僕の印象ですが、それでも、
防ぐかもっと早い段階でうつ手はあったと思います。 

それには初期段階で問題の質と大きさを見極め、回避するために誰をどのタイミングで
どう使うか?と言うことを見通す能力と、実際にそれらを動かす行動力が必要ですが、
それらが一元化されずに分散化していたことが根本的な原因ではないかと感じました。

 

話をタイトルの「著作物について」に戻しますが、ニュースを見る限りですが、
デザイン事務所及び運営委員のプロセス設計とリスク管理が気になりました。

 

今回と同じような例は、僕個人でもあります。

例えば、「ひなたCAFE」のロゴですが、これは人づてに紹介を受けた個人のデザイナー
に依頼してできたものですが、その方は企業にいたインハウスのデザイナーでした。

10案の提案を受けたものの、経営会議では採用に至らず、最後の一案として提案
されたものが「ひなたCAFE」のロゴデザインになりました。


手描きのイラスト(ちなみに著作権審査はしていません)に、文字フォントを組合せた
ものですが、使用を開始するにあたりある問題が発生しました。

その文字フォントは、「フリーフォントですから誰でも無料で使用できます!」
かのデザイナーから説明がありました。


しかし、気になってフォントの使用条件をよくよく読んでみると、

1.フリーフォントと言えど、著作権を放棄したものではないこと。

2.個人で使用する分には、誰でも無償で使用できること。

3.商業利用の場合は、相談の上、使用料を払うこと。

が明確に記載されていました。


そこで、事業主である妻にこういう指示を出しました。

「フォントの著作権を保有するデザイン会社に連絡をし相談をすること。
 それと、利益見込みから、支払うことができる報酬を算定し、権利保有者の
 合意の上で指定口座に振り込むこと」

実は、私たちが行なったこれらのことは、依頼した個人のデザイナーは知りません。 

 

その他、大会エンブレム問題で報道されたように、他の方がブログやHPに掲載した写真
を使用させてもらうこともあります。
このブログでも引用する場合がありますが、できる限り出典を記載するように勤めています。
(もし、記載の無いものがあったら教えて下さいね)

また、建築の作品写真を広告ではないにしても商業的に利用させていただく場合は、
直接発信者を訪問し、目的と用途を説明し、承諾を得て使わせていただきます。 

 

建築のデザイン(意匠)についても、我が家を紹介して以降、参考にされただろう
建築をあちこちで見るようになりました。

中には「参考にさせてくださいね!」と言ってくれたり、わざわざ富士から見学に
来られた板金屋さんもいらっしゃいましたが、それらはパクリとは思っていません。

 

「デザインをパクられた!」

と思うかどうかの境界線って、そのデザインを創作した人への配慮があるかどうか?
が一番大きい気がします。 

個人住宅ではそんな程度かもしれませんが、国家プロジェクトの業務を受託する場合、
それら繊細な配慮をすべてのビジネスプロセスで欠かさず漏らさず行なうことが
仕事を請けるための条件のように感じました。 


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街に埋もれた「魅力」を掘り起こす [ ・プロデュースの仕事]

今年秋から始まる予定の「モール街ビル(仮称)プロジェクト」のその後。

8/29(土)に開催された「モール街ビル(仮称)まち歩き&交流会」に
参加致しました。
 

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■モール街ビル(仮称)改修計画模型
今回の参加した31名に、このビルの1階部分にはどんな機能があり、どんな方達に
どのように利用してもらいたいか?と言う説明がありました。

そこを使用する側が負担する費用や賃料などの説明の他、3グループに分かれた
テーブル毎に自己紹介とどんなことをしたいのかなど各自が説明しました。


非常に興味深かったのは、僕の隣に座っていた高齢の女性の発言。
静岡市から裁縫を教えるために浜松に来ているそうですが、静岡市に比べると
浜松市の方が裁縫を学びたいと言う人が圧倒的に多い
と言うこと。 

商業都市である静岡市と工業都市である浜松市市民性は大きく違う
良く言われますが、それは男性だけでなく女性についても言えるとのこと。


僕の提案はこれに基づいたものだったわけではありませんが、結果としてニーズが
ありそうな印象を受けた感じでした。

 

DSCF4758.jpg
一通りの説明を受け、現在急ピッチに進む改修現場を見学することができました。

元パチンコ屋さんだった建物を、遠鉄百貨店が立体駐車場として購入したそうで、
その低層部分をオフィスとクリエイターが集まるスペースとして提供したいそうです。

ロケーションと価格が中々魅力的でした(#^^#) 

ここのワークショップスペースを活用する企画案を、僕と嫁さんそれぞれが提案
したわけですね。

 

DSCF4751.jpg
その他、江戸時代から続く古い街中を散歩しながら、ガイド役の方が面白そうな
お店を紹介してくれました。 

それらの中で僕が個人的に気になったお店は、、、

1.昭和レトロな喫茶店(決してカフェではない)

2.中華そば屋さん(決してラーメン屋ではない)

3.ミリタリーショップ(手裏剣も投げられる)

4.親子丼屋さん(本来は親子丼屋さんではない)

 

DSCF4754.jpg 
■鳥料理屋さん
江戸時代から営々と続く狭い路地に埋もれているように存在する
これらのお店を一つ一つ検証するのも楽しそう♪
 

 

次回はぜひ、ここの親子丼を試してみようと思っています\(^o^)/ 


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現地現物から原理原則を考える [ ・プロデュースの仕事]

最近、提案する企画と言う企画がどれも動きだしてくる様相を示してきた。

企画には本当に小さなものから、妄想とも思えるような大きなビジネスにつながりそうな
案件もあるけど、何より採用される確率がとても高い。


それはきっと、

現地現物を見て、そこから原理原則を考えるから

だと思う。 

 

そして、自分の経験と年齢から、クライアントの課題がわかるようになってきたこと
が大きい。

先日、A4一枚にまとめた企画書を見たWEBデザイナーの友人から、絶賛のコメントを
いただきました。

彼の会社は、既存のクライアント企業のメンテナンスだけで手一杯なため、基本的に
新規の仕事を請けないようにしているのですが、僕の超簡単な企画書を見ただけで

「あの企画、手伝いたいくらい!」

というコメントをくれました。

「えっ、何でそう思ったの?」 

と質問したところ、

「村松さんの企画書を拝見したら、すごくしっかりした道筋が付けられそうだなぁと
 感じました。
 ぼくなんぞの力でよろしければ未来の息子としてもちろん協力します^^」

と返してくれました。

企画書自体は簡易なものですけど、内容は深く深く考えてあり、実現性が高く
成功確率をあげるためのプロセスですから、自信があって書いていますけど、
あれだけの内容からそこまで汲み取れるセンスが凄いと思いましたね。


とまあ、わかる人にはわかる、単なる「独り言」ですから気にしないで下さいね~。 


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