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非常用コンポストトイレの試作 [ ・耐震強度、地震対策]

少し前に予告と言うか想いを述べましたが、今年元日の能登半島地震の
教訓を活かすため、非常時用トイレの準備を始めました。

基本仕様の策定に約1ヶ月。その後、具体的な資材探しを始めて、主要な
資材を決めて購入し、先週は初回の試作を行ないました。

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■初回試作した非常用コンポストトイレ
基本的な仕組みはこうです。
便槽として60リットル程度の容量を持つ深型タライを使用し、上部に普通便座を
乗せただけのものです。
当然、これだけだと臭気が家の中を漂ってしまい、到底継続的に使用できる
ものではありません。

コンポストトイレを色々と調べると、基本は大便と尿を分離させることが第一で
次に大便を脱水させつつ、堆肥化させることらしい。
そのため、深型タライの前側に尿受けの漏斗と尿タンクを置き、便槽には
もみ殻かおがくずを敷いて、用を足したら発酵促進剤を少量振り掛けてもみ殻、
おがくずで覆うことにしました。

初回の試作では、尿受けの漏斗が大きすぎた他、便座の固定方法に問題が判明
しました。

そこで・・・

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便槽全体を覆える板材に便座を取り付けることに決定。
次回試作用の図面を作成しました。(まだ修正途中です)
板材は、シナベニヤかJパネルを使おうと思っています。

初回の試作前には上手く行くだろうと思っていましたが、実際にモノを作って
見ると機能性に無理があり、停電や余震のある状況下で使用することは無理だと
確信しました。


板材の加工を友人に依頼し、完成したら衛生的に継続使用できるかの確認を
してみますが、何しろモノがモノだけにかなり勇気がいる実験ですから、
慎重を期して臨みます。恐らく、妻が帰省する期間になると思いますから、
結果はかなり先になると思います(笑)

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バイクガレージのあるサーファーズハウス [ ・建築設計]

昨年8月にご契約いただいた(仮称)バイクガレージのあるサーファーズハウス
上棟したため、近くに来たついでに立ち寄ってみました。

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■バイクガレージ
DINKsのオーナーさんで、お二人ともにオートバイツーリングサーフィン
が趣味のご夫婦で、週末を静岡県の自然で豊かに過ごすための専用住宅です。

お二人ともにストレスが高い職場であることがうかがえたため、
平日に家を出る際や仕事を終えて帰宅した際に、サーフボードが出迎える
玄関ホールを提案しました。


敷地の間口から、バイクガレージとサーフボード倉庫が並ぶファサードを
イメージし、ウェットスーツやサーフボードで飾られた玄関から帰宅します。
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■サーフボードが迎える玄関ホール
敷地条件は北側接道のため、サーファーズハウスのアイコンである
カバードポーチを「道路側ではなく南側にしたい!」と初回から明確に伝え
られていました。

初回提案のコンセプトは、その後の実施設計でも変わらず踏襲され、
着工となりました。昨年は3件のサーファーズハウスのご相談をいただき、
すべて実現する予定です。


僕自身が自然遊びが趣味で、高ストレスな職場だった時に自然遊びで
ストレス発散していたため、その経験や価値観が共感いただいたと
思っています。

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能登半島地震から学び活かすこと [ ・耐震強度、地震対策]

今年の元日16時10分頃に起こった能登半島地震
その時は、浜松の自宅2階で洗濯物を取り込んでいる最中でした。
地震に気付いたのは1階のキッチンにいた妻。
初期微動(P波)を感じることなく、大きめの主要動(S波)を感知したため、

「これは遠方で大きい!」

と直感しました。

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■日経アーキテクチュア 2024年2月8日号
日経アーキテクチュアは2回連続で、能登半島地震の特集記事を組んで
くれています。

実は、昨年秋ごろから我が家の防災準備を強化しようと思案中で、
連日のニュース報道から今やるべきことが絞り込まれてきました。
静岡県で生まれ育った自分は、1975年に巻き起こった東海地震説により、
小学生時代から絶えず、大地震災害に怯えて生きてきました。

その後、東海地方だけに止まらず、東南海、南海エリアまで範囲が広がり
南海トラフ巨大地震へと広がっています。


そんな経緯から、自宅を設計する際、耐震性能はマストと考え、
耐震等級4+相当(建築基準法で求められる2倍弱の壁量)としました。
その後の、東日本大震災、熊本地震、能登半島地震から等級3を満たせば、
本震および余震に耐え、生活に支障が無いことが実証されました。

耐震性能の次は、長期間の停電への備えとして6年前に4.9kwの太陽光発電
設備を新設し、2年前にリン酸鉄リチウムイオン電池のポータブルバッテリーを
備え、実生活での使用を検証しています。


今回の能登半島地震から、次にやるべきと決めたことは
 ①長期間使用できる水を殆ど使わないトイレ
 ②日常生活用水の準備

この2つを現実的な手法(具体的なモノと導入費用)に落とし込むことで、
この1ヶ月間、あれこれ思案していましたが概ね方向性が定まりました。
5万以内の予算で試作品を作り、実証試験を行なってみようと思っています。

防災用トイレの準備はこれまでもしてありましたが、固めるタイプのため
長期間の使用には耐えられないと今回の地震で確信しました。
昨年から色々と思案していく中で、コンポストトイレが理想形だと思い、
それを安く簡単に作れる方法を模索していて、一つの形がまとまった
ところです。

いずれにしても実証試験をやってみないと、本当に使用できるかどうかは
分からないし、余震時でも使用できないといけない。
実際に出来てみれば「えっ、こんなものなの?」と思われるかもしれませんが、
安く作るにはありふれたモノを組み合わせるのが一番だと思っています。


いつ、お披露目できるかはまだ分かりませんが、4月までには試作を終え
実証試験を行なってみようと思っています。


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