ピッカピカの基礎コンクリート [ ・サーファーズ・ニアビーチ・ハウス]
昨年の6月に設計がスタートしたOさんの家は、コンクリート基礎が完成しました。
仕上りの状態が伝わるよう、モノクロで撮影してみました。
エクセレントなコンクリートワークによって、同じ材料(コンクリート)でもこれだけ違うと言う
ことがお判りいただけるでしょうか?
どんなことでも、卓越した仕事というのは感動を与えることができますね。
本当、ベースワイのK君チームはいつもいい仕事をしてくれます。
布基礎(土間コンから立ち上がっている部分のこと)は、お得意の一体打ち。
スラブ(床の部分のこと)と布基礎は、1回のコンクリート打ちで造ってしまうため、完全に一体化
されており、雨水はおろかシロアリの侵入も許しません。
【参考】超絶!スラブと立上りのコンクリート一体打ち
http://todays-cafe-pre.blog.so-net.ne.jp/2006-04-26
では、全景を見てみましょうか。
なんと言うかこう、ピシッとした感じがしますよね?
垂直は垂直!水平は水平!って感じで。
基礎は建物の要(かねめ)ですから、とても重要ですよ。
余分な水を追い出し、密実に仕上げることで硬い石のようになります。
「コンクリートは白いんじゃないの?」 と思っていませんか?
コンクリート中のセメント分が水と水和反応をし、ガラス質の結晶を構築していくため、
十分な水を与えられたコンクリートはこのようなグレーになります。
一方、水が蒸発してしまいセメントが十分に水和反応ができないと、結晶化できなかった
セメントにより表面が粉っぽくなってしまいます。
表面に未反応のセメントが残るのは、外気に触れているため乾燥しやすいから。
今回はコンクリート打設のあと、丁度良い感じにまとまった降雨があり、気温も下がり過ぎなかった
ため、とてもいい感じに仕上がっていますね。
(ひなたカフェの時は、真夏のコンクリート打設だっため養生が大変でした)
ちなみに、コンクリート基礎で重要なのは、硬さ(強度)だけじゃないですよ。
基礎天端(てんば)の水平度も、強度と同じくらい重要です。
布基礎の天端には、土台という木材が置かれ、アンカーボルトで固定されます。
土台にはホゾ穴が開けられており、そのホゾ穴にホゾ加工された柱の末端が差し込まれるわけ
ですから、基礎の天端は建物の形状を作るためのまさに基礎になるのです。
施主のOさんと最初に打合せをした際、ひなたカフェの基礎屋さんの仕事について説明させて
いただきましたが、その価値をすぐに理解されご指名になったほど。
ちなみに、奥様の携帯の待受け画面はこの基礎なのだそうです・・・(笑)
南面を望む。
(あれ?どこの子だ?)
南側は間口3間分の大開口ですから、明るいこと間違いないでしょうね。
しかも、スコーンと何も遮るものがないですから、とっても気持ち良い空間になりそうです。
さて、いよいよ上棟式が迫ってきました。
お餅投げもされるとのことで、精一杯お手伝いしてこようと思います。
携帯の待受け画面はこの基礎~その奥様のお気持ちわかります~(^^)
お餅投げ風景も見ることが少なくなりました★自分が実家のお餅投げしたこと、小学一年生でしたが、はっきり覚えてます♪その家も弟が新築して今はもうありませんが・・。こうして、基礎から順番に写真に留めておけるのはいいですね~。
by 夢空 (2009-02-09 09:39)
キレイ!
コンクリートって美しい!
ビックリしました。白くないんですね~
by JOHN (2009-02-09 11:03)
本当に綺麗で素敵!
仕事でほとんど夜しか見れないので、こうやって昼間の写真を拝見させていただくと改めて惚れ惚れします!
因みに先日までの待ちうけは型(?)が外される前の画像でした。
お子ちゃまも餅投げ、いらしてくださいね!
by sachi (2009-02-09 11:43)
瓦屋根の良い施工と悪い施工の見分け方などの記事も、利害関係が無くなりそろそろ書ける様な状況に成りつつあります。
「屋根が解るお施主様」を一人でも作っていくことが、BLOGを通した自分の仕事のようにも思いつつあります...。
by たいせい (2009-02-09 15:47)
お久しぶりです!
ベースワイさん、いい仕事してますな!
写真を拝見する限りでは1枚目の天端と2枚目の土間部はレベリング材で仕上げている感じですが、どうでしょう?
あと、型枠はその痕跡と壁面部の気泡痕を見ると、スチールってとこでしょうか?
な~んて、ちょっとプロファイリングしてみました(^^;
ま、いずれにしても丁寧な仕事です。あっぱれ!
コンクリートはその配合や使用する骨材等によっても色合いが変化するんですよ。
まったく同じ材料でも打ち継ぎ部の色目が変わったり...
なかなか難しいです(--;
あ、以上ヲタな話ですんで気になさらぬよう(^^;
by hidenosuke (2009-02-09 18:31)
●カフェオランジュさん
nice、ありがとうございます。
●夢空さん
この基礎はお世辞抜きに「綺麗だなぁ~」と感じたので、
「むしろ、モノクロの方がポテンシャルが伝わるかも?」と思いました。
お餅投げは今でもそこかしこでやられていて、我が家では年間かなりは
上棟のお餅をいただいているため、小学生時代と比べても減っている
感じはしないんですけどね~。
●JOHNさん
浜自カフェのキッチンにはコンクリートの打放し面が露出しているので、
今度いらした時には色を確認してみて下さい。
白ではなくグレイですよ。
建築家の安藤忠雄さんは、このコンクリートの美しさを追求して、有名に
なったと言っても過言じゃないと思います。
(もちろん、建築プランのアイディアもあってのことですが)
●sachiさん
あれ?まだ明るい時には見ていなかったのですか?
だけど本当、良い感じに仕上がっていました!
これであの金額は安いと思います。
子供達は今からやるき満々なのですよ(笑)
今は準備で特に大変だと思いますが、それだけに感激も一入だと
思いますから頑張りましょう!
●たいせいさん
>瓦屋根の良い施工と悪い施工の見分け方
これは俄然、興味ありますね。
まだまだ、たいせいさんにはやるべきことがありそうですね!
●今造ROWINGTEAMさん
nice、ありがとうございます。
●hidenosukeさん
お久しぶりです。冬眠から目覚めましたか?(笑)
惜しい!
一枚目の布基礎天端は確かにレベラーですが、2枚目はさにあらん、
コテ押えですよ。
乾燥ヒビ割れもなく、良い基礎に仕上がっているでしょう?
こういうコンクリートだと、防水モルタルとかなくてもコンクリート自体が
防水性を有しています。
型枠はご指摘のように鋼製型枠です。
K君達は脱型したあと、油で綺麗に拭き取って次回に備えるそうです。
いわば、コックさんの卵焼き専用フライパンみたいなものでしょうか?
コンクリートネタは僕もかなり好きですから、気になさらずに♪
●わかって建築家さん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2009-02-09 23:16)
●hidenosukeさんへ補足
今、公園設計のお手伝いをしているのですが、公園の中にキャンプ場を
作る計画があって、その資料写真としてhideさんのキャンプ記事の画像
を拝借致しました。
木立の中のキャンプと言うイメージにピッタリだったので。
事後承諾をお許し下さいね<(_ _)>
by 浜松自宅カフェ (2009-02-09 23:42)
基礎天端はレベラー仕上げですか?
昔はこれを「左官屋」さんが手仕事で仕上げたものです。
それにしても、一体打ちはやっぱり素晴らしい!^^
by アキラ (2009-02-10 16:11)
●アキラさん
そうです、天端はレベラーです。
ちなみに今でもレベラーを使わないことをセールストークにしている
ビルダーさんがいるようですよ。
レベル差±0だと!(コンサルタントの話でしたけどね・・・)
僕らも検討しましたけど、これ以上の負荷は得策ではないと考えました。
●ijimariさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2009-02-10 22:02)