秋は家族で山形県「月山」山麓の公園へ [ ・ランドスケープデザイン]
1992年（平成4年）7月1日に開通した、山形新幹線とほぼ時を同じくして山形県から
受託した公園設計の仕事の話です。
山形県との契約は山形出張所でしたが、実務は東京本社。
公共事業は、技術的な難易度があるとかの特別な理由がない限り、地元企業に発注します。
そのため、山形県内に事務所を構える設計コンサルタント会社を指名して入札するわけですが、
現地事務所は県のOBが営業行為をするためだけですから、設計コンサルティング業務は
仙台支店か東京本社のスタッフで対応していました。
しかし、発注者側（自治体）との契約に含まれる交通費は、自治体の県内までとなるため、
東京から山形までの交通費は自社負担ということになります。
■奥奥羽山系レクリェーション都市 弓張平（ゆみはりだいら）公園
http://business4.plala.or.jp/yumihari/park_top.html
計画総面積150ha（ヘクタール）と言う、途方もない公園の第一期工事分として、
約5020haの実施設計を担当しました。
※150haは民間施設を含むもので、公共整備エリアは114haです。
上位計画（元となる計画案）は某T社による基本計画で、その内容を受けて、
他エリアの実施設計を別の設計コンサルタント会社であるS・K社が、全体基本設計を
合わせてまとめると言うものでした。
それまでも、新潟県の公園設計を担当したことはありましたが山形県は初めて。
距離的なこともそうですが、この計画地は出羽三山の一つ、月山の麓ということで
積雪4m以上ということと、1業務の設計エリアが50haというのも初めてのこと。
50haと言うと東京ディズニーランドとほぼ同じ面積。
設計密度はまったく異なりますが、「広い」ということは図面も大きく、図面枚数も合わせて
増えますから、業務量を考えると気が遠くなりそうでした…(＠_＠;)
そんなわけで、初めての山形、広大な面積、天然のブナ林を活かした公園計画など、
たいへん尽くしで思い入れも大きいのですが、一方で僕が公共事業の設計を
「もうこんな仕事辞めよう！」
と思わせたプロジェクトでもありました・・・。
重い話は後日にするとして、1992年夏頃に設計契約をし、僕が担当するようになったのは
その年の秋頃だったでしょうか？
1992年度内の設計委託業務でしたが、設計がアップしたのは翌年1993年11月。
この仕事を皮切りに山形県のランドスケープデザイン業務を毎年受託することになり、
公園2件、道の駅2件を担当致しました。
中でも、大江町にある道の駅おおえは、嫁さんが基本計画を行ない、僕が実施設計を
担当したプロジェクトでした。
そのため2000年11月の紅葉シーズンに、嫁さんと二人で山形県と宮城県内で、
僕らが携わったプロジェクトを観て回るツアーをしたワケですが、その時に
「次回は子供と一緒だね！」
と約束しました。
幸いにも2人の子供を授かり、長女が小5になった今年。
3.11の復興の一助になることを願って、この秋は家族4人で、
山形～石巻、松島の旅♪
をすることに決定しました(^^)v
この12年の間に、家族が増え、自宅を建て、カフェオープンと人生観を変える出来事があり、
一方で僕らが携わった公園の樹木がどうなったかを観るのがとても楽しみです。
現場の自然はこの12年間で大きく変化しているだろうし、自分達の感受性も大きく変化して
いるわけですから、前回とはまた違った受け止め方をできると思うのです。
ひなたCAFEの今後を考える上でも、一度、原点に帰ってみたいと思います。
1995年11月に撮影したリバーサルフィルムより
ランドスケープデザインの仕事は写真にしにくいのですが、少しでも雰囲気を
伝えられるよう頑張ってみます・・・（笑）
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1992年ごろ弓張平の修景施設予算付け用のデザインをした事がありますよ。現調に行ったのを思い出します。
by jun-ar (2012-09-24 06:47)
●jun-arさん
意外なところで接点があり驚きました！
建築設計事務所で「修景施設」の予算付け用デザインですか？
どこだろう？
また、事務所に遊びに伺いがてら、お話し聞かせて下さいね！
by 浜松自宅カフェ (2012-09-24 09:28)
その頃僕はまだ高校生。最近やたらその時代の話題で困惑してます（笑）
僕もそろそろ原点回帰の旅でもしようかと思う今日この頃です＾＾
どういう感じ方をされるかまた楽しみにしています＾＾
by plusgate (2012-09-24 11:05)
●plusgateさん
当時、高校生か～。。。
バブル知らないわけだよね～（笑）
元々は原点回帰の旅だったわけではないのですが、考えを巡らせて
行くとどうもそういうことになることに気付いた次第です。
自然の儚さと逞しさを教えてもらった場所だけに、どんな風に迎えいれて
くれるのか今から楽しみです♪
それにしてもjun-arさんとも間接的につながっていたことがわかり、
かなり驚きました。
by 浜松自宅カフェ (2012-09-24 13:22)