昭和3年開業、全9室の小さな温泉旅館(後編) [ ・山梨県、長野県]
信州 松本市で昭和3年に開業した小さな温泉旅館へ宿泊した際の後編記事です。
今回は、本館共用部のインテリアを中心にご紹介します。
元々この地は奈良時代から続く温泉地で、江戸時代は城主専用の温泉地だったそうです。
四代目の曽祖父が仲間と資金を出し合って温泉を掘り、昭和3年に温泉宿を開業し、
ひ孫にあたる30歳になったばかりの若き四代目が高級リゾートホテルで有名な那須の
二期倶楽部と銀座の料亭で修行をした後、松本に戻って曽祖父の意志を引き継ぐことを
決心をし、現在は3代目の父親と一緒にお料理を提供しています。
ひなたCAFEとは歴史も重みもまったく違いますが、重い責任を背負いながらも歴史の
刻まれた建物をどう活かして行くのかにとても興味がわき、2年ぶりの独り旅の場所に
選ぶことにしました。
経営目線で客観的に観察しているもあり、そのまま文章にしてしまうと興醒めしてしまうと
いけませんから、詳しいコメントは敢えて致しません。
次回の「お料理編」で、宿名とHPをご紹介しますから、貼り付けられた写真からあれこれ
想像して楽しんでいただければと思います♪
■本館 談話室の読書コーナー
宿泊者の客室は、昭和7年に建てられた景色の良い「別館」を中心に営業
されているそうですが、生憎と埋まっていたため本館での宿泊となりました。
本館の階別ゾーニングは、
1階/浴室、談話室、朝食の個室及び玄関、帳場
2階/夕食のための個室
3階/宿泊室
となっており、別館とは1階の渡り廊下でつながっています。
■本館 玄関ホール
玄関の暖簾をくぐると玄関ホールです。
正面に見える振り子時計の左側がお勘定をする際の帳場になっています。
宿泊費はチェックアウト時の支払いですが、カードは使用できません。
■本館2階廊下と階段
宿泊室はこの上の3階になりますが、ナント2方向に階段が設けられていました!
建築の最低基準を定めた建築基準法施行は昭和25年。
ホテル、旅館の場合、宿泊室の合計が100㎡を超えると2方向避難が義務付け
られていますが、昭和3年の建築で自主的に設けていたことになります。
(ただし、2階から地上階へ通じる階段は1つだったと記憶しています)
その意図が避難目的なのか、サービス目的なのかは不明ですが、余裕のある
階段幅にも少々驚きました。
それと本館のお部屋は、洗面トイレは別となっております。
■本館3階 階段ホール
窓からの景色は特筆すべきところはありませんが、夜、湯上りや食事後に
ご夫婦で取り留めのない会話をしている光景が目に浮かびませんか?
■別館 客室 ※昭和7年増築
別館には合計4つの客室がありますが、生憎とお部屋の中には入れませんでした。
いや今思うと、「チェックアウトの際に見せてもらうべきだった・・・」と後悔中(T_T)
■本館1階 談話室 ※旅館のHPよりお借りしました
談話室は各お部屋から浴室へつながる動線上にあり、湯上りの待合せに利用したり、
くつろぐスペースとなっています。
トップに使用した読書コーナーは、この背面側にあります。
昭和レトロを上手く活かしていると思いましたが、僕自身が昭和生まれなため
懐かしいだけかもしれません。
うちの子供達だったらどう感じるでしょうか?
次回は、夕食のお料理(朝食は撮り忘れました)を簡単にご紹介したいと思いますので、
セイムタイム、セイムチャンネルでお会いしましょー!(くどいなー)
●jun-arさん、chihoさん、miel-et-citronさん、いっぷくさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2013-08-01 18:21)
●夢空さん、有城佳音さん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2013-08-02 13:44)
●yanasanさん、今造ROWINGTEAMさん、hiroさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2013-10-08 09:54)