基礎工事と施主のこだわり(その1) [ ・ホームシアターの家]
「ホームシアターの家」は基礎のコンクリート型枠が外れ、1階の平面が形に
なってきました。
■基礎全体
個人住宅ですから詳しい間取りの解説は致しませんが、お施主さんの住まいに対する
こだわりがこの段階でもしっかり反映されています。
■布基礎一体打ちの基礎
最初から一体打ちを指定されたわけではありませんが、 お施主さんが求めているのは
日常の生活における機能性とオリジナルの意匠(デザイン)、そしてハイレベルの品質を
最適バランスさせること。
言葉で書くと簡単ですが、数値目標なんてありませんから、長時間の打合せはこのレベル
合わせのために費やしたと言っても過言ではありません。
コンクリート基礎の品質とは、強度と耐久性、寸法精度のこと。
基礎天端のレベル(高低)差が水平に近ければ近いほど、その上に作られる木構造も精度
が出てきます。
木工事を担当する大工さんは、こういう基礎を見ると気が張ってきますから、
無言のプレッシャーになりますよね~(笑)
そして、この家の設計は「ホームシアターの家」としてスタートしました。
ホームシアターの一般的な定義は、大画面モニターと音響システムとなりますが、
この家では120インチのプロジェクタースクリーンと9.2chの音響システムですから、
ミニ映画館並みのホームシアターになります。
■シアターゾーン
本格シアターを求められるコアな読者のために参考として記事にしますが、
日本のホームシアターユーザーでここまでされる方はなかなか少ないと思います。
まず、120インチスクリーンに向かって立っていると想像してみてくださいね。
外壁側から2つめの布基礎部分がスクリーンの位置ですが、スクリーンの背後に
変形四角形の空間がありますが、ここが何の空間かわかりますか?
廊下形状のこんな空間です♪
「収納」や「納戸」と思った方が多いと思いますが、ホームシアター機材のメンテナンス
スペースなんです。
スピーカーだけでも9.2chですから、11本ものスピーカーが座席の周りに配されます。
つまり11本ものスピーカーケーブルの他に、Blu-RayプレーヤやLANなどの信号ケーブル
さらに各機材へ電源を供給するための100Vケーブルが配線されるわけです。
ホームシアターをされると大量のケーブル処理とホコリ対策に悩まされるわけですが、
これだけの空間があれば、お掃除も配線作業も楽々できますよね。
我が家のホームシアターにはこんな空間はありませんから、メンテナンスのたびに
何キロもあるAVアンプを引きずり出して、作業しなくてはなりませんから普段はとても
やろうとは思いません。
また、機材のメンテナンス空間だけでなく空き箱の収納場所にもなりますし、
音の響き過ぎを調整するための調音空間としても機能させようと思っています。
これらをホームシアター専用空間ではなく、日常で使えるリビングシアターを
実現させることが最初に求められたことでした。
9.2chの音響体験は画像ではお見せできないのが残念ですが、完成後の視聴会で
僕自身が体験した印象をレポートしたいと思います。
いつ見ても綺麗な基礎ですね~
パッと見て、精度が高いのがわかります^^
by plusgate (2014-01-20 10:11)
職人さんの工事も勿論ですが、写真の構図お上手ですよね!
特に2枚目。
ミニ映画館がどのような工程で進んでいくのか
楽しみに拝見させて頂きます^ ^
by ゆつき (2014-01-20 10:35)
●jun-arさん
nice、ありがとうございます。
●plusgateさん
出来た基礎が綺麗なのはもちろん、現場も綺麗、作業も手際が良い。
わかる方だと、「この基礎が欲しいから頼みたい」と言う指名もある
そうですよ。
●ゆつきさん
さすがです!
2枚目の写真はオリジナルではなく、トリミングしていますが、トップに
使おうと思って撮影していました。
週末はいよいよ上棟です。
頭の中にあるものが、2次元だったものが、1/100模型だったものが
原寸として姿を現します。
by 浜松自宅カフェ (2014-01-20 13:29)
●ゆか蔵さん、chihoさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2014-01-20 19:54)
●makimakiさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2014-01-21 13:38)
●くらいふさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2014-02-01 13:55)