壮観!9人の左官職人によるシラス壁仕上げ [ ・ホームシアターの家]
この土日は、高千穂シラス壁の仕上げ工程の日でした。
大面積を一気に塗り上げるため、左官職人さんが他の工事の日程を調整し、
9人が集結し、一気に仕上げてくれました。
■作業の様子
仮囲いがあるため、少し見えにくいかもしれませんが、2階、3階部分に6人の
左官職人さんが入っています。
材料を塗る人、材料を中継する人、地上で材料を練る人。
3人1組が3パーティで合計9人。
左官仕事が少なくなっているため、これだけの左官職人さんが集まる現場はそうは
ないかもしれませんね。
この工程は設計段階から懸念されていたことで、3階から2階までを同じ仕上げで
一気に塗れるのか?
途中に見切りを入れることも検討しましたが、まずは理想形で進むことにしました。
仕上げの作業工程はこうです。
■下塗りが完了した状態
コーナー部分に薄い見切り材が入っていて、これを定規にして塗り厚を確保していきます。
これなら誰の眼にも一目瞭然ですから、「薄い」「厚い」と疑心暗鬼になることも
ありませんね。
下塗りにはメッシュ(網)が入っていて、 材料が脱落や剥離しないよう、補強筋の役割を
しています。
■仕上げ工程
観ているだけなら簡単そうなんですけど、実際にやってみるとこんな風に平には行きません。
夏の暑さでどんどん硬化が進みますから、材料供給から塗り付けは時間との勝負です。
■スチロールゴテ仕上げ
最初に袖部分で要求通りの塗り方をして最終確認してもらいますが、仕上げは
施主判断ですから、すぐに来てもらって確認してもらいOKをもらいました。
近くで見ると思っていたよりも粗い印象ですが、引いてみるとこれくらいが丁度良いと
実感したところ。
施主さんも画像やカタログでしか、仕上げは見ていない中での判断ですから
まずは「ホッ」とした様子。
■材料練り
昔と違って左官材料も製品化されていますから、ミキサーに材料を投入して水で練る
だけかもしれませんが、その日の温度、湿度で加える水の量は多少違いますし、
供給のタイミングとても重要です。
■仕上げる
塗り子さんが3階と2階に分かれて指示を出し、材料をジャストタイミングで練り上げ、
ロープで階上へ上げて休憩のタイミングまでに一気に仕上げていきます。
■とにかく塗る、仕上げる
そのために収まり部分の各所には、予め専用の見切材が入れられています。
仕事は段取り八分と言われるのはこういう時にこそ活きてくる言葉ですね。
作業工程をすべて見ていたかったですが、そうもいかずに中抜けし、夕方外構の打合せに
来た頃には初日の仕事が完了していました。
左官屋さんも初日の仕事を終え、地上から建物を見上げながら、
「仮囲いが外れるのが楽しみな形状ですね~!」
と嬉しい一言。
いつの日か、何かの折にふらーと現場の前を通って「俺がやった仕事♪」と誇らしげに
思うんだろうなぁ。
ますます仮囲いが外される日が待ち遠しくなってきました(#^^#)
連携プレーですね。
職人さんのプライドが光る良い仕上がりになったようで
なによりです(・∀・)
by ゆつき (2014-06-02 16:15)
●jun-arさん
nice、ありがとうございます。
●ゆつきさん
見事な連携プレーでしたよ♪
段取りと手際の良さそのものが施工品質なんですよね。
良い仕事してくれて一安心ですし、見ていても安心感がありました。
●chihoさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2014-06-02 20:59)
そとん壁ですよね?昔一度だけ使ったことがあります。
風合いがいいんですよね~^^
by plusgate (2014-06-03 14:56)
●plusgateさん
そう、そとん壁です。
私も始めてですが、確かに良い風合いですね。
施主さんよりメンテナンスが少なくて鋼板壁ではないものを当初から要望
されていて「そとんはどうでしょう?」と相談があり、全員で講習会に参加
しました。
この後の経年変化、御熱環境への影響などを継続的に見ていきたいと
思います。
by 浜松自宅カフェ (2014-06-04 09:04)