【重要】生物多様性の深い部分を知って欲しい [ ・学んだこと]
C-CAFEオーナー 木村智子さんからのご紹介で10月10日(土)
SAVE JAPAN プロジェクトによるイベント
生物多様性ってなんだろう?
~自然保護のルールとマナーを学ぼう!~
に参加し、植物コンサルタントの泉健司先生より、「生物多様性」について
丸1日学びました。
会場は、佐鳴湖公園 北岸管理棟
定員は、30名(無料)
朝10時から午後4時までの1日間と言えど、通常行なっているのは4日間分の内容
とのことで、中学生以上の大人を対象に圧縮した内容だったそうです。
■講座スケジュール
10:00 講座スタート
10:20 座学
1)生物多様性の基礎知識(ルールとマナー)
2)事例紹介
12:20 昼休憩
13:20 フィールド見学/佐鳴湖西岸を歩こう
15:45 管理棟に戻る
16:00 終了
「生物多様性」については、このBlogでも何度か取り上げたことはありますが、
正式に学んだことは無かったため参加することにしたわけですが、正直、思っていた
以上に生物多様性とは深いものでした。
一般に知られているのは、
1.種の多様性 ⇒ 色々な生物がいる
2.生態系の多様性 ⇒ 色々な生物が住めるよう多様な環境がある
この2つだけではないでしょうか?
その他、3つ目として強調して教わったのは、
3.遺伝子の多様性 と言う概念。
遺伝子の多様性・・・。
ちょっとわかり難いですよね?
身近な例で言うと、「ヒト」と言う種を保存するためには、 一つがいの男女だけでは
NGだと言えばわかりやすいかもしれません。
つまり、あなたのお父さんとお母さんだけでは、あなたの兄弟姉妹しか産むことが
できませんから、あなたの両親だけでヒトと言う種を保存することはできないと言うこと。
同じように、カワウソにしても、トキにしても1つがいのペアだけでは、種の保存は
できないと言うことですが、さらに深いですよ。
例えば、メダカ。
日本のメダカは、遺伝学的に見ると
北日本集団(キタノメダカ)
と
南日本集団(ミナミメダカ)
の2集団に大別されるそうです。
この2種類は、形態的には殆ど見分けがつかないのですが、遺伝的には
ヒトとチンパンジー以上に異なります。
遺伝的には大きく異なるのに、見分けがつかない程似ていると言うのが大きな問題を
含んでいます。
と言うのも、この2種間は交配が可能で掛け合わせるとハイブリッド種が生まれる
のですが、 ハイブリッド種は子供を産むことができないのだそうです!
淡水魚のこの2種を分けるのは日本の地形で、日本海側と太平洋側で分かれている
のだそうです。
例えば、東京に作ったビオトープのメダカ(ミナミメダカ)を増やそうと、好意であろうと
新潟のメダカ(キタノメダカ)を持ってきて、放流するとその水系のミナミメダカは
絶滅する可能性があると言うことです。
仮に東京のメダカ(ミナミメダカ)が多少残ったとしても、ミナミメダカ種を保存するには
数千以上の遺伝的多様性が無ければ、世代交代をするに従って近親交配が進み
結局は絶滅するわけです(@_@)
ですから、シベリアタイガーにせよ、クロサイにせよ、ホオジロザメにせよ、個体数が減る
と言うことは、種の保存が難しいと言うことを意味しているわけですね。
こんなことを午前の2時間で足早に学び、午後からは佐鳴湖西岸でフィールドワーク。
いわゆる実地勉強しました。
■佐鳴湖公園 北岸管理事務所をスタート
長くなったので続きは次回とさせていただきます~(#^^#)
●AKIさん、Ujiki,oOさん、jun-arさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2015-10-13 19:34)