SSブログ

佐鳴湖で生物多様性を学ぶ [ ・学んだこと]

佐鳴湖で「生物多様性」について泉健司先生から学んだ件、後半です。

DSCF5382.jpg
■フィールド見学 in 佐鳴湖西岸
座学で学んだ後は、午後からは実際に佐鳴湖のフィールドへ出ての実地検分。

佐鳴湖の歴史に詳しい方(お名前は失念しました)によると、園路より内側は佐鳴湖の
湖底を浚渫(しゅんせつ)した際の堆積物で出来ているそうです。 

そのため、生えている植物は殆どすべて帰化植物なのだそうで、生物多様性の観点
からみると、「不毛な地」と評されるようです。 

 

DSCF5379.jpg
■ゴキヅルの実
ゴキヅルと言う植物で、帰化植物ではなく在来種。
名前の由来はゴキブリと同じで、ゴキブリとは「合器」に「かぶりつく」様子から名付け
られたそうです。

 

DSCF5380.jpg
■合器(ゴキ)の由来通りの実
こんな風に「パカッ!」と気持ちよく二つに割れます。
合器とは蓋付きの椀のことで確かに似ていますね。

こんな何でも無いような草にまつわる話でもとても面白く、中々前に進めません(笑)

 

DSCF5392.jpg
斜面のこんなところも歩きました。

ここは初めて歩きましたが、ボランティアで道を作って下さっている方がいるそうで、
お陰で珍しい竹を見ることができました。 

 

最後に、自然環境面での多様性についてまとめ。

1.都市の多様性・・・ごく限られた種類の生物が暮らしている。
              日本の野生種よりも、帰化生物や園芸品種の方が多く生息。

2. 奥山の多様性・・・日本の在来野生種がほとんどを占める。
              多様な生息環境が、地形や地質、微気候などで形成される。

3.里山の多様性・・・人工環境と二次的自然、残存的自然が入り組んで存在する。 


【回復や保護の手法について】
都市、地方、地域により、残されている自然環境はさまざま。
そのため、生物多様性の観点で回復や保護の手を加えるにしても、闇雲に植物を
植えれば良いわけではなく、地域の特性に合った手法で行わないと効果が少ない。


環境ISOと言われるISO14000では、今回の改正で「生物多様性」が盛り込まれた
ようですから、 企業においても生物多様性について知る必要性があります。
中身は深いですから、今後も継続して知識を深めていかないといけないですね。


nice!(10)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:住宅

nice! 10

コメント 3

浜松自宅カフェ

●jun-arさん、plusgateさん、chihoさん、makimakiさん、AKIさん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2015-10-15 17:56) 

浜松自宅カフェ

●大和さん、シルフさん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2015-10-16 14:56) 

浜松自宅カフェ

●sora_pさん、e-g-gさん、キョチャンのブログさん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2015-11-24 23:06) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました