父の死から学んだこと [ ・学んだこと]
3/26(土)13時過ぎのこと。
弟から電話があり、「入院中の父が急変し亡くなった」と連絡を受けました。
突然の訃報に多くの方が驚かれましたが、僕達家族にとっては既に心の準備が
出来ていました。
昨年1月に救急搬送後に入院し、軽い脳梗塞だったことが判明して以降は、昨年12月に
再入院するまでの間、免許を更新させない、自動車を運転させないための闘いが
続きました。
しかし、それも昨年末にインフルエンザに罹患したことが切っ掛けで脱水状態になり、
腎機能が低下し、心臓、腎臓、肝臓、肺などの主要臓器の機能が低下し、ようやく生きて
いると言う状況が続いていました。
生命機能を維持するために必要な栄養と水分補給のための点滴注射を嫌がり、
美味しくないと病院食を嫌がり、MRI検査を嫌がり、逃げ出そうとする患者であったため、
そのたびに妻である母親が呼び出され、長男である僕に「もしも・・・」のための同意を
求められてきました。
逐一、病院から連絡が入り、見舞っている母親や実弟と連絡を取り合うわけですが、
判断できない(しない)母親に変わり、その判断の中心には長男である僕がいなければ
と思っていました。
僕の妻は長男の嫁だから動くわけで、弟も義妹もまずは僕ありきだろうと思ったから。
僕が率先して動き、判断しようとする姿勢が無ければ、責任のなすり合いになることは
容易に想定できましたし、葬儀の席では参列者の方に「長男の正規です」と胸を張って
挨拶をするには後悔しない対応をしなくてはいけないでしょう。
実際、母親は本当に良く介護をしてくれましたし、妻も弟家族も、僕の娘達も良く
やってくれましたから、全員が達成感があったように思います。
最終的に父親は心不全で亡くなり、看取ったのは母親だけですが、苦しまず老衰と
言っても過言ではないでしょう。
■告別式当日
孫や親せきに囲まれて。
正直なところ僕達家族にとっては反面教師な父親であり、最後の最後まで我がまま
いっぱいな生き方でしたが、近親者だけで葬儀を執り行なうことにしたにも関わらず、
多くの方が見送りに訪れて下さいました。
ただ、それでも僕は故人にとっての実の息子であり、血を継いでいることをこの一年間で
とても意識するようになりました。
娘達も「死」の意味がわかる年齢になっていましたから、死への尊厳、葬儀の意味などを
学んで欲しいと思い、色々な体験をさせることにしましたが、それ以上に日本の家制度に
ついて考えるようになりました。
それまで漠然と理解していた「家(いえ)」ですが、大河ドラマ「真田丸」では戦国武将達が
何を求めて戦っているのかが何となくわかってくるようになりました。
父の死からまだ3日間しか経過していませんが、濃密で深い時間を過ごすことができ、
消化するまでにはまだしばらく掛かると思いますが、より深い精神世界を知ることが
できました。
この経験は、家作り、商品作り、ビジネス提案に活きてくると確信しています。
心労とお察しします。お悔やみ申し上げます。
by jun-ar (2016-03-30 07:01)
この度は心よりお悔やみ申し上げます。
長男として自覚し、しっかり行動されたのですね。
御父様も病気を抱えつつ家族皆に迷惑をかけつつも
最期までしっかり看とってもらえ、そして皆に送り出されて、
幸せな人生を全うできたのですね。
死と向き合うことは辛く、悲しく、重たいことです。
あまり無理なさらず、気持ちのままに過ごしてくださいね。
ねね
by 今造ROWINGTEAM (2016-03-30 10:17)
●jun-arさん
心温まる励ましのお言葉、本当にありがとうございます。
家族の死から高齢化社会に向かう家づくりのための、大きなヒントを得る
ことができました。
by 浜松自宅カフェ (2016-03-30 18:02)
●ねね@今造ROWINGTEAMさん
温かな励ましのお言葉、心に染み入ります♪
ちょっと格好つけて書きすぎでしたね。
妻はもちろん弟や義妹、従姉妹、近隣の方々など多くの方に支えられて
きたことが実感できました。
自分一人で生きているわけではないことを知っているつもりでしたが、
思っていた以上に人に支えられていることを知りました。
家族の死から、残された者は多くのことを学ばなければならないですね。
by 浜松自宅カフェ (2016-03-30 18:06)
●yamさん、banpeiyuさん、剛力ラブさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2016-03-31 11:07)
ご冥福をお祈りいたします。
僕も長男ですので、いずれそういう日がやってくるんだろうなと思いました。
しばらくはご家族とゆっくりしてくださいね。
by plusgate (2016-03-31 15:08)
●plusagateさん
お悔やみのお言葉、ありがとうございます。
僕が小学生の頃、祖父母のお世話について、父親が電話で
「長男なんだからちゃんとヤレ!」と伯父に激怒していたことが、忘れられ
なかったんですよね。
父親としては僕に対して意図していなかったのでしょうけど、結果として
活きた教育になったわけですね。
設計活動をされているからすぐに理解されると思いますが、「誰かが
代わりに考えてくれる」ことは無いですし、仮にそういう状態になったら
家族からは見放されたことになりますから、かなり強く意識して望み
ました。
この後は不動産の所有権移転問題に取り組まなければなりません。
雀の涙程でも不動産ですからね(笑)
by 浜松自宅カフェ (2016-04-01 09:33)
●Tommy88さん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2016-04-01 09:34)
ご冥福をお祈り申し上げます
私自身も2月半ばに父が永眠
今もいろいろな想いを重ねて
一人娘としてあとあとのことに向き合う日々
お気持ちお察し致します
by chiho (2016-04-01 16:18)
●chihoさん
そうだったのですか!!
こちらこそお悔やみ申し上げます。
小学生の頃は、「親もいつかは死んで居なくなるんだなぁ」と考える
ことが多い、変な子供でした。
そんなことを考えながら、寂しくて悲しくなっていたわけですが自分が
成長するに従い、次第にそんな感情は抱かなくなりました。
娘達が祖父の病状を心配し、僕の健康を気遣う気持ちもとても理解
できますから、その感性を大事にしてあげたいと思います。
by 浜松自宅カフェ (2016-04-01 18:47)
●ネオ・アッキーさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2016-04-04 19:55)