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人工湿地の水循環システムを計画する [ ・ビオトープのある研究所]

現在、設計を担当させていただいている「ビオトープのある研究所」です。

クライアント社長は外構のビオトープに「湿地」を設ける事を要望しています。
そのためどのような「湿地景観」をイメージしているのかをお互いがハッキリと
確認できることに集中してきました。

DSCF9791.jpg
■湿地景観のイメージ
最終的に決まったのは、こんな感じの湿地景観でした。
これは浜名湖に注ぐ河川の一部が湿地化した箇所で、河川のように護岸はなく、
湿地の外周にはコナラなどの落葉広葉樹主体の雑木林に囲われます。


さて、求められていた湿地景観のイメージがハッキリしたものの、設計者として
これをどう図面化するかに悩んでいました。
それ以前に、どうやって工事管理をし、その品質を確保し、適切に工事費を
見積もるようにするか?

さらに、経営者が2代、3代と代替わりした後もビオトープが維持管理できる
ようにしなくてはいけないわけで、今年に入ってから何度もスタディを重ねて
きました。



それらの難題をすべて解決するアイディアが沸いたのが先週のこと。

半ば興奮気味に一気に図面を描きあげたところ、

「おっ!、これはいけるんじゃないか?」

と確信を持ったところで、打合せのアポをとりイメージを具現化するための
課題を説明し、僕のアイディアを説明しました。


IMG_0982.jpg
■アイディアの一部
湿地とは「水が流入するものの排出され難くく、水が滞留する地形である」
と言う本質に戻って、建築、土木工事で造ることにしました。

つまり、ここの人工湿地の要点は「土地(計画地)」における水循環システムを
構築することになるわけで、そこに生物生息域(ビオトープ)と言う自然環境を
付与させることで実現すると説明をしました。


僕の提案に対しクライアント社長は大いに納得いただけたようで、意匠設計者
として最初の関門を解決したため、設備設計者と打合せを行ったところ、

「オトープをどうやって作ろうか自分達でも議論しましたけど、この方法は
 理にかなっていて上手くいくと思いますし、面白いですね!」


とお褒めの言葉をいただき、アイディアに大いに自信を持てました♪



施工中の状況もダイナミックでかなり面白い写真になりそうですから、今から
とてもワクワクします。


nice!(8)  コメント(2) 
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コメント 2

浜松自宅カフェ

●soramoyouさん、鉄腕原子さん、@ミックさん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2018-04-13 13:38) 

浜松自宅カフェ

●jun-arさん、yamさん、Boss365さん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2018-04-16 15:25) 

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