SSブログ

子供の水遊びで親が知っておくべきこと [ ・浜松市内]

衆議院選挙当日の日曜日、夏の暑さが残っていたため、2週続けて川遊びに行きました。

夏休みに殆ど遊んであげられなかった事への罪滅ぼしと言う意味もありましたけど、
先週、気田川で泳いだ際に気掛かりなことがあったため、それを確認すべく比較的近場の
阿多古川へ家族と泳ぎに行ったわけですが、今回は自身の反省を踏まえ、
水難事故につながる恐れのあるヒヤリ・ハットについて書いてみたいと思います。
CIMG0045.jpg
■知り合ったお兄ちゃんと網で魚を捕ろうとする子供達

ヒヤリ・ハットとは、重大な事故には至らないものの、直結してもおかしくない一歩手前の
事例の発見をいい、文字通り「突発的な事象やミスにヒヤリとしたりハッとしたりするもの」である。

しかし、重大な事故が発生した際にはその前に多くのヒヤリ・ハットが潜んでいる可能性があり、
ヒヤリハットの事例を集めることで重大な災害や事故を予防することができる。
そこで、あえて各個人が経験したヒヤリハットの情報を公開し、蓄積または共有することによって、
重大な災害や事故の発生を未然に防止する活動が行われている。

ハインリッヒの法則「重大事故の陰に30倍の軽度事故と300倍のニアミスが存在する」
ということを示したものでこの活動の根拠となっている。
【出典】ヒヤリ・ハット-Wikipediaより抜粋

 

先週、気田川で泳いだ際に気になっていた事とは、次女が水を怖がっていなかったこと。

長女はそれなりに泳げますが、次女はまったく泳げないのに浮き輪を着けているとは言え、
足が着かない場所でも笑いながら流されていったからです。

次女は、ToBiO(トビオ)が出来てから水泳教室に通い、少し自信が着いたところへ水遊びの
楽しさを知ったばかりでした。


何となくそのことが気になり、「このままじゃイケない!」と思っていたわけですが、
今回のヒヤリハットは、ホンの数秒間の出来事でした。

 

 

先に来ていた若者グループの内の一人が、子供の写真を撮っていると親しげに話し掛けてきて、
網で魚を捕ろうとしている娘達と楽しく遊び始めました。
背中に絵が描いてはありましたけど、とても人懐こく、深い場所では次女を背負ってくれて
子供に対する基本的な配慮をしてくれました。

今回は妻も来ていましたが、疲れがたまっていたせいかイスに座って日陰で休んでおり、
泳ごうとはしません。
僕は基本的に川遊びが好きですから、お兄ちゃんに子守りを任せ、シュノーケリングをしながら
水中の魚を追っ掛けていました。

その内、そのお兄ちゃんがトロ場(流れが緩やかな深い場所)に長女と次女を連れて来た後、
次女をコンクリート製のテトラポッドに腰掛けさせたのを見て、

「お兄ちゃんが近くにいるし、嫁さんも子供達を見てくれているだろう・・・。」


と思い、僕はその近くで川に潜ろうとしました。

 

しかし、、、やはり少し気になって子供達を見ていたところ、そのヒヤリハットが起きました。

 

次女がテトラポッドから降り、スルスルと川の中に入っていくのです。
足が着くプールなら水に浮かぶことができますが、息継ぎはおろかまったく泳げない次女。
お兄ちゃんと長女はテトラの間の魚に集中していて、次女の行動には気付いていません。

しばしその様子を眺めていたのですが、アップアップとするものの、
声を出して助けを呼ぶわけでも暴れるでもなく、ブクブクと息を吐きながら静かに沈んでいくのです。
(もちろん水を飲む前に引き上げ、事無きを得ましたけど・・・)

 

この間、10秒も経っていなかったと思います。

 

もし、たった10秒でも気付かずにいたら、そのまま次女は水底に沈んでいたでしょう。
写真でもわかる通り、透明度が高い水でしたから、仮に発見が早かったとしても呼吸器に入って
しまったらと考えるとゾッとします。

AED講習で人工呼吸や心臓マッサージの練習はしましたが、実践経験があるわけでは
ありませんし、幼児の場合は気管に水が入ってショックを起こすことも多いようです。

 

今回のことでハッキリとわかった事は、

 ①ホンの数秒で事故に繋がり兼ねないこと

 ②溺れる際でも、まったく音が出ないこと

 ③人が多い時ほど、気をつけること(→お目付け役を決める)


そんなことがありましたが十分注意して遊べば川遊びはとても楽しいし、川遊びを通じて
水場で遊ぶ際の自己防衛術を教えていきたいと思っています。

 

さて、、、 

 

そんなことがあった後、子供達はお兄ちゃんのお蔭で魚を捕る事に成功したようです。
CIMG0049t.jpg
18㎝はあろうかと言うオイカワのメス
お兄ちゃんも凄く嬉しそうでした♪
(この後すぐに川にリリースしていました)

 

で、僕はと言うと・・・
CIMG0053.jpg
シュノーケリングをしながら、20㎝超の大アユを狙っていました(笑)

もちろん、捕まえることは出来ませんでしたけど・・・(T_T)

 


nice!(10)  コメント(16)  トラックバック(0) 

nice! 10

コメント 16

denn

そうなんすよ^^;目は離しちゃいけないんす^^
これが 一番大変なんです・・^^
by denn (2009-09-01 11:05) 

hidenosuke

「ヒヤリハット」なんだか懐かしい響きです。
背筋が凍るような場面ですね。
私も昔海で溺れかけて、必死こいて足のつく場所まで泳ぎ戻ったことがありますが、本当にぞっとします。
その時も周りの友人達は気付いていませんでしたから、意外と周囲に人がいても視界に入っていないもんなんですよね。
でも、おっしゃるようにこれで水辺から遠ざけてしまっては、今の「あれはダメ、これもダメ」という風潮と一緒です。
ちゃんと危険を理解して遊べばいいことだと思います。
最後の違う意味で必死な1枚は笑えます(失礼)
by hidenosuke (2009-09-01 17:41) 

浜松自宅カフェ

●dennさん
 恥ずかしながら、目を離しそうになってしまいました。
 ホンの数秒が命取りになることが判りましたから、胆に命じて
 妻ともこのことはしっかりと話し合いました。

●hidenosukeさん
 メーカーや施工会社、運送会社など危険がともなう企業ではヒヤリハット
 教育を受けますよね!

 記事では私が事故を未然に防いだような感じに受け取られるかも
 しれませんがそうではなく、子供を事故に巻き込んだ親になったかも
 しれないと思っています。

 最後の一枚は、ジッと息を殺してアユを追っている時のものですが、
 そんなトンマなアユは居ないんですね・・・。トホホ。
by 浜松自宅カフェ (2009-09-02 00:03) 

macoto

いや。ありますね
ヒヤリハット
乳児でもあるくらいですから
大きくなるともっと
KYKは大事だと思います。
私も小学校2年生の時
台風の日に、同級生の女の子と
橋から、激流を眺めていて19時になり
親が探し回り、見つかり
ぶん殴られた記憶があります。
生きていて良かったです
by macoto (2009-09-02 17:03) 

plusgate

うちは同じように家族で川遊びをしていて、
8コ下の弟がまだ3歳くらいの時に
僕が弟を見ておくように親に言われてましたが、
遊びに夢中で、一瞬目を離したら、うつ伏せで浮かんでました。
すぐ親が助け、大したこともなくてよかったんですが、
兄の責任ということで、いまだにその時のことを言われます。
気をつけなくてはいけませんね。



by plusgate (2009-09-02 17:42) 

浜松自宅カフェ

●macotoさん
 ぶん殴られたと言うところがアキラさんらしい(笑)
 だけど、親になってみるとその気持ちわかりますよね!
 実際、台風シーズンになると増水した川や田んぼを見に行った人が
 毎年のように事故にあっていますから、何事もなくて良かったです。

●plusgateさん
 > 一瞬目を離したら、うつ伏せで浮かんでいた・・・。
 リアルに想像しちゃいましたよ。
 うちの娘は殆ど音も無く沈んでいきましたから、ゾッとしました。

 当時11歳だったとは言え、今だに言われてもねぇ~。
 いや、親の責任だと思いますよ、僕は。
 恥をしのんで自戒の意味で記事にした次第です。
by 浜松自宅カフェ (2009-09-02 20:22) 

やま

うちもBBQやキャンプに行った時など、現地で出会ったおにいちゃんおねえちゃんによく遊んでもらうのですが、今思えばその時は遊んでもらっているからと・・・
正直気がゆるんでいたと思います。

とても他人事とは思えない記事でゾッとしました。
by やま (2009-09-02 23:07) 

浜松自宅カフェ

●やまさん
 お久しぶりです。
 そう言っていただけると恥を晒して、記事にした甲斐がありますよ!
 言っていることがわかるようになると、親としても気が緩むんですよね?
 それを自分に良いように解釈してしまうのだと思います。(僕がそう)

 やまさんもアウトドア好きですし、気をつけていただくに越したことは
 ないと思います。
 ちなみに竜洋海洋公園でキャンプした際も、誰も気付かずに次女が
 迷子になっていたこともあり、車に轢かれなくて良かったと思いました。
 本当、お互い気をつけましょうね! 
by 浜松自宅カフェ (2009-09-02 23:57) 

ijimari

☆ゾゾゾ~
きをつけないと><
by ijimari (2009-09-03 20:15) 

JOHN

読んでぞっとしちゃいました。
気をつけなくてはいけませんね。
友人と子供連れで遊びに行くこともありますから、肝に銘じます。

浜松在住時、舞阪あたりで遊泳禁止の場所なのをわかっていて
ちょっとだけ、足先だけのつもりで海に入ったらいきなり深くなっていて。
水の中でぐるぐるまわってしまい、めちゃめちゃ慌てました。
洗濯機で回される洗濯物の気分でした。
ま、大人の場合は自己責任ですけどね…^^;
by JOHN (2009-09-05 13:48) 

たいせい

 昔長良川で川下りをしていたときに、沈して危うくテトラに吸い込まれそうになったことがあります。
(普通の岸なら反流があるのですが、テトラは水を吸いこみますので貼り付けられたら脱出不能。)

 私自身は恐らく浜自さんと同じだと思うのですが、「危険なところに近づかせないのではなく、実際に経験して危険を解らせる」と言う姿勢で子どもには接したいと思っていますが、これってリスクもあるのですよね...。
by たいせい (2009-09-05 14:25) 

浜松自宅カフェ

●ijimariさん
 甥っ子さん、姪っ子さんと遊ぶ時は気をつけて下さいね!
 ホンの一瞬目を離しただけで、水底に沈みますから。

●JOHNさん
 家族以外でキャンプ行く時は要注意ですね。
 親にしてみれば、「子守りが出来た」と喜ぶのが普通で、注意が散漫に
 なるケースが多いと思いますから。

●たいせいさん
 おっしゃるように水遊びの楽しさを覚えてしまったので、怖さを教える
 必要性を強く感じました。
 親と言えども、24時間目を見張るわけにもいきませんから、
 「これ以上は命が危険!!!」と感じるセンスを身に付けさせたいと
 思っています。

 ただ、その過程で起こりうる危険性を熟知しているわけではないため、
 今回のようなこともあることを知ってもらいたかったわけです。
by 浜松自宅カフェ (2009-09-07 00:03) 

浜松自宅カフェ

●hajimeさん
 現在磐田市にお住まいなのでしょうか?
 私の実家も磐田(旧、豊田町)にありますよ。
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2009-09-07 09:25) 

しゃくとりむし

こういう時って起こっている事がスローモーションで見えますよね。
我家は、今年プールで下の子の浮き輪が転覆しましたが、
ほんの2.3秒のことが20秒くらいに思えました。

傍にいた夫は一瞬固まってましたが、
私は考えるより先に手が動いて子どもを抱き上げていました。
普段は反射神経わるいんですが・・・・・・自分でもびっくりです。

by しゃくとりむし (2009-09-12 09:26) 

浜松自宅カフェ

●しゃくとりむしさん
 そう、ほんの2~3秒だったと思います。

 でも、「このあとどうなるのかな?浮かんでくるかな?」と様子を眺める
 余裕はありましたよ。
 浮かんでこない様子を見て、「水を飲む前に助けなくては!」と思い、
 抱き上げた次第です。

 子供のためには普段出ない力が出るものなんですね~(笑)
by 浜松自宅カフェ (2009-09-12 23:16) 

浜松自宅カフェ

●berudenさん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2009-09-30 23:28) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました