売れた理由を知る [ ・マーケターの仕事]
先月、とある企業のマネージャーからこんな相談がありました。
M「昨年秋に発売した新商品が思ったように売れないだよ(+_+)
DM送るかお得様回りするかを考えているんだけど。。。」
私「闇雲にやってもお金と時間の無駄ですよ。」
M「そうかもしれないけど今やれることはそんなことしか無いじゃない?」
私「では伺いますが、今までの商品がなぜ売れているか判っていますか?」
M「もちろん!!!
我が社の商品はこういう機能があって、他社に比べてこういう部分が
優れているからだよ。」
私「そう言うことではなくてですね・・・(笑)
『どんなお客様が誰の何のために買ったのか?』ということですよ。
そして、購入されたお客様が実際に使用し、
『期待通りの使い方をしているのか?』
また、『満足しているのか?』が分かっているかということです。
目標が明確でも現在の自身の立ち位置が分からなければ戦略は
描けないでしょ?」
M「立ち位置ね~。
それはそうだが、それがわかれば苦労はしないよ。。。
ユーザー訪問すれば分かるかもしれないけど、滅茶苦茶大変じゃないか!」
私「あくまで仮説ですけど、この商品の購入決定には30~40歳前半の男性が
支配的だと思うんですよ。
一方で50代後半以上の世帯では女性が家族のために購入するのが多い気が
します。ちょっとネットで検索してみましたけど、そういう兆候が現れて
いましたよ。」
M「心当たりがあるよ。確かにそうかもしれない・・・。
だけどそんなことを現実に調べる方法があるのか?」
私「いやいや比較的簡単に出来ますよ♪
もちろん多少の費用は掛かりますけどね(笑)
試しにこんな資料を作ってみました。
こんな風にすれば、社員1ヶ月分の費用で800人のユーザーから誰がどんな
目的で購入し、実際にはどんな風に使っていて、どれ位満足しているかが
わかりますよ。
でもってこのデータから、次の商品開発の方針に活かせるし、販売促進にも
使えますよね?
少なくとも今のように真っ暗闇の海を手探りで進むようなことにはならない
と思いますが。」
M「ナルホド!そうか~。
その程度の費用なら出せるから、是非トライしてみたい。
すぐ段取りして欲しい。」
私「ご理解ありがとうございます!
では、早々に着手するように致します♪」
てな感じで僕の提案が受け入れられ、ある商品のマーケットリサーチに没頭
しています。
昨日、調査会社と最初の打合せを行ない、今日は見積り調整とアンケート設計を
済ませたところ。
今月末には第一報をお届けできるよう、僕の仮説が良い意味で裏切られることを
期待して腕を振るいたいと思っています。
楽しみ~(*^_^*)
●カフェオランジュさん、夢空さん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2011-06-02 00:26)
浜自さんがずっとおっしゃってることですね!
成果が楽しみです^^
by plusgate (2011-06-02 12:30)
●Kojiさん
nice、ありがとうございます。
●plusgateさん
そうなんです。
現在、自分がどこにいるのかわからないと言うことは、広大な海の
まっただ中に放り込まれたのと同じ状況ですよね?
それなのに闇雲に漕ぎ出すのはエネルギーの無駄遣いどころか、
下手すれば死に向かってまっしぐらじゃないですか!
今回の調査は羅針盤替わりになるもので、これでやっと海図が描ける
わけです。
こう例えるとすっごく恐ろしいことだと理解できるはずですが、企業の
マネージャーでさえ見落としてしまっていることが多いんですよね。
今回はビジネス例ですが、自宅カフェ開業や家作りにおいても同じこと。
いずれにしてもこれで何かしら形は見えるようになりますから、データが
出揃ったところで、次の提案に入ろうと思っています。
仮説通りというか期待通りだと良いんですけどね・・・。
by 浜松自宅カフェ (2011-06-02 19:59)
●kuniさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2011-06-04 10:54)