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子供達に責任の取り方を教える [■我が家の子育て]

先日、春休み中の子供2人を連れて浜松科学館へ行った時のことです。浜松科学館.jpg
■浜松科学館 http://www.hamamatsu-kagakukan.jp/
住所:松市中区北寺島町256-3
電話:053-454-0178
設計:仙田満+環境デザイン研究所

最寄りのコインパーキングに駐車してから科学館を訪れたのですが、バックで出庫する際に、
誤って道路の街路灯に車の後部バンパーをぶつけてしまいました(T_T)

車の損害はバンパーに軽く傷が入っただけで済んだのですが、次女が


「ヒビが入っていたよ!」


と言うのです。


「街路灯にヒビが入るワケないだろう?」


と思って近づいてよく見てみると・・・。

 

 

 

IMG_1005.jpg
がーん!ステンレスパイプの車止めがぶつかり、御影石にヒビが入っています・・・。

「うわー、これは簡単に弁償できる金額じゃないぞ!」


と言う状況でした。

公共の駅前広場道の駅を設計していた経験からですが、
駅前など景観に配慮したメインストリートに設ける街路灯やサインは意匠的に凝ったモノを
採用するのは良くある話。

この場所はバブル期最後の名残りだったこともあり、かなり豪華な意匠の街路灯が
採用されているのです。

 

破損の状況から見ると照明灯の中心部には鋼管が入っていて、御影石の外装材を
施したモノのようですが、もしも一基全交換となったら200~300万円コースのはず。
外装の交換だけだとしても、安く見積もっても30~50万円はかかるでしょう。

幸いというか当たり前ですが、任意の自動車保険に加入していますから、補償費用は
物損事故として対応できます。

 

では、「いつ、どうやって事故処理をするか?」考えたのですが、街路灯基部に貼ってある
プレートを見ると管理者は「浜松市」となっています。
時計を見るとまだ16時半。

まだ市役所は空いていますから、
この足で子供達と浜松市役所へ出頭しようと決めました。


私「今から警察と市役所へ行くけど、おとうさんと一緒に来てくれる?」


姉「え~!怖いからヤダヤダ・・・。」


妹「(しばらく考えた後で)私は良いよ~」


姉「逮捕される?」


私「逮捕はされないよ(笑)」


妹「みき、目をウルウルさせるねー」


姉「うち貧乏だから、一生懸命お願いしたら許してくれないかな?」


(子供達なりに一生懸命、減刑してもらう方策を考えてくれます)


私「公共施設は市民のモノだから謝っても許してくれないんだよ!
  だけど、人に危害を与えたわけじゃないから、修理する費用を支払えば
  許してもらえるよ」


姉「誰に言うの?警察官?」


私「最初は管理している浜松市役所の人だけど誰かはわからないから、
  それをまずは教えてもらわなくてはいけないな!」


(市役所に着き、制服を着た警備員の姿が見えるとおびえる娘達)


姉「車の中で待っていて良い?」


妹「私は行っても良いよ~!」


姉「じゃあ私も行くよ!


受付カウンターに2名の女性がいたため、


「アクト通りの街路灯を破損させたのですが、どこに伺えばよろしいですか?」


と相談すると、


「アクト通りですと中土木になります。
 左手奥を左に曲がっていただきますと中土木になります」


とスンナリ教えていただけました。
中土木のカウンターで声を掛け用件を伝えると、担当職員を紹介されましたので、
地図で場所と状況を説明。

 

名前と住所、連絡先を聞かれましたので、名刺を渡すと担当の方も名刺を下さり、


「結構な額になると思いますから、保険に入られているなら保険を使われた方が
 良いですよ!」


と助言があり、保険会社を聞かれたため東京海上日動だと答えると、


「では、損害担当の方がいるはずでから私に連絡をするようお伝え下さい」


と担当職員の方が名刺を下さいました。

 

そんな感じで、市役所ではものの10分もしないで終了したため、
子供達も少々拍子抜けの様子でした。


姉「お父さん、お金たくさんかかるの?払える?」


私「たくさんかかるけどこういう時のために保険に入っているから、
  保険会社が替わりに費用を払ってくれるんだよ♪」


姉「保険ってすごいんだねー!
  私も大きくなったら入ろうっと!」


その日のうちに保険代理店の担当者に連絡し、状況を説明すると、


「では、私の方から連絡しておきます。
 明日、保険会社から連絡があると思います」

 

とのこと。

 

翌朝、携帯に保険会社の損害担当スタッフのHさんから連絡があり、


「私が今後一切の窓口を務めますのでご安心下さい!」


と言う心強いお言葉。

これで所有者である市民、管理する市役所にも迷惑を掛けることはなくなるし、
子供達にも責任を全うする姿勢を見せることができたことでひとまず安心。

後は街路灯の修理が完了したところで、子供達と一緒に確認に行き、担当職員にお礼を
申し上げに行こうと思います。


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コメント 3

plusgate

浜自さん、偉いです!
こういう場合、ほとんどの人が放置してしまうように思います。
同じようなことがあれば、見習いたいと思います^^
by plusgate (2012-04-02 10:15) 

浜松自宅カフェ

●jun-arさん
 nice、ありがとうございます。

●plusgateさん
 事故をしない方が偉いので微妙な気分です(笑)
 実際は僕もかなり揺れましたよ。
 「なかったことにしよう!」とも考えましたが、子供達に「逃げる大人」と
 思われたくないと思ったことが最大の理由ですが、しっかり対応すれば
 「後々嫌な思いを残さずに済むなぁ」と思い、決断をし実際にやってみると
 これが全然面倒ではなかったので逃げなくて本当に良かったです。

 うちの保険会社さんの場合、事故証明も不要でしたから警察の立会い
 も不要でしたから本当にこれだけで済んじゃいそうです。

 でも、それではあまりにも勿体ないので、もし同じような状況になったと
 しても、plusさんのように考えてくれる人が一人でも増えてくれればと
 思って恥をしのび記事にすることにしました。
by 浜松自宅カフェ (2012-04-02 13:19) 

浜松自宅カフェ

●カフェオランジュさん、chihoさん、夢空さん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2012-04-04 21:58) 

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