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正解のない「答え」を考える練習 [■我が家の子育て]

GW最終日の夜のことです。
PCを使うためにデスクに座ると、細く切り裂かれた新聞紙が机の上に散らかっています。
新聞紙の中には、刃が出たままのカッターナイフも置きっぱなし(怒)

さらに机の上をよく見てみると、刃の跡が2本ついているではないですか~<(`^´)>
IMG_1369.jpg
■犯人が使用したと思われるカッターとデスクの傷(;_;)
この机は元々、ダイニングテーブルですが、僕が建築士試験を受ける際の勉強机として
BEAMSにオーダーして作ってもらったもので、とても大事に使用しているものです。


BEAMSの家具は製作者の意向で、首都圏4県でしか展開しておらず、僕達が結婚した際に、
唯一購入した家具がBEAMS渋谷店でオーダーした、メープルのキャビネットでした。
その後、浜松にUターンし、試験勉強のためダイニングテーブルを注文したところ、
BEAMSスタッフの方が浜松までわざわざ持ってきてくれたモノなのです。
(キャビネットはひなたCAFE店内の日かげ席に置いてありますよ~♪)

すでに細かい傷がたくさんついているし、今回付けられた傷は深い傷ではありませんでしたが


「これはちゃんと教えておかないといけないな~!」


と思い、翌朝、登校する前の娘達に、問いただしたところ、
小5の長女が泣きながら白状しました。


「ご、ごめんなさい。もうしません・・・。」


「あっちゃんは何で泣いているの?」
 

「お父さんの大事な机を傷つけてしまったから・・・。
 それとカッターを勝手に使ったから・・・」

「お父さんは別に怒っているわけじゃない。それよりもガッカリしたよ。
 あっちゃんはもう小学校高学年だよね?
 カッターマットを使わないで、机の上でカッターを使ったらどうなるかわかるよね?

 この傷は削ればキレイになるけど、そんなつもりはないし弁償して欲しいとも思ってない。
 ではどうしたら良いか、今夜までに考えて紙に書いて見せて欲しい!」

「わかりました・・・」


 

 

その夜、仕事から帰宅しても長女からは何も言ってきませんでした。
しかし、寝る前にオズオズと寄ってきて、僕に小さな紙切 れを渡してくれました。


IMG_1370.jpg
■長女が書いた僕への手紙

 大すきなお父さんへ

 今日は、ごめんなさい。

 お父さんにきょかをとらないでカッターを使ってしまって。

 こんどはちゃんときょかをとってからやります。

 きづつけた分 お手つだいをやります。

 お父さんが“まんぞく”するまでやります。

 なんでもゆうことをききますのでいってください。

 ほんとうにごめんなさい。

 おへんじまってます!

 あすかより」 


元々、正解なんてありませんが、長女は100点満点の答えを出してくれました。

まず、夜までに、考えを紙に書いて、僕に渡すという最低限の約束。
もし、これすらも守れないようであれば大目玉を与えるつもりでした。


また、僕が納得することを書いていなかったら、差し戻すつもりでしたがこれには参りました。
僕の要求を100%満たしていたのですから。


というのも、まず相手(僕のこと)の立場で考えてくれたこと
そして、僕がどうしたら納得するかを考え、僕が満足することをゴールにしたこと。

叱られないようにとか、許しもらえればという、自分本位の考えではなく、相手の立場で
考えてもらいたかったのですが、誰に相談するでもなく一人で導き出してくれました。

これができるようになれば、日常における殆どすべての問題は解決できると僕は考えますから、
この手紙は嬉しかったです。

人は生きていれば必ず何かしらの問題に遭遇するでしょう。
でも、自身でそれを解決する手段を導き出せるのであれば、親はさほど心配しなくて済みますし、
子供達が自身で決めたことは、信じて応援してあげることができますからね。

親が子供にしてあげるべきことって、そんなことだと僕は思っています。


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ゆかぞう

予告通り、今回も素敵な記事ですね。
浜松自宅カフェ さんと子供さんのやり取りの記事、
親と子がじゃなくて、
人と人が向き合っている感じが好きです。
お恥ずかしい話ですが、私は、子供の頃、
NG回答をしてしまったのを思い出します。
買ったばかりのお皿をお店から自宅へ運搬中に割ってしまった時に、「弁償する」と生意気言って、
母にひどく怒られました。
あの時、怒られてよかったと、今は心から思います。

浜松自宅カフェ さんの日々の想いが
あすかちゃんにきちんと伝わっていて、グッときました。
可愛くてたまらないですね

by ゆかぞう (2012-05-10 12:49) 

浜松自宅カフェ

●ゆかぞうさん
 僕自身、子供扱いされたことが凄く嫌だったため、いわゆる「子供扱い」
 はしないようにしているつもりです。
 しかし、「親」と「子供」の関係は変わりませんから、人としてどうあって
 欲しいかを考えて接するようにしています。
 これらの結果がどうなるかはわかりませんが、今のところ変な方向には
 行っていないようなので、このまま続行するつもりです。
 今後も暖かく見守っていただけたら幸いです。

●jun-arさん、カフェオランジュさん、plusgateさん、thisisajinさん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2012-05-10 20:49) 

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