母は本当に危険な状態だった…。 [ ・学んだこと]
前々回、日本の救急医療体制の凄さを物語るエピソードを紹介致しましたが、
今回はその後の経過と後日談です。
入院している母親の担当医と始めて面談できることになり、お見舞いを兼ねて
診断内容と治療の経過説明を聞きに磐田市立病院に行ってきました。
結論から言うと、母の希望に従って救急要請をしなかったら、翌日には間違いなく
天国だったそうです・・・(@_@)
救急車で運び込まれた際は、ショック症状だったそうです。
医学用語で言う「ショック症状」とは、血圧が下がって死にそうになることで、身体の組織循環が
細胞の代謝要求を満たさない程度にまで低下するなど、重度かつ生命の危機を伴う病態のこと。
胃カメラの画像を見ながら説明を聞いていて改めて青くなりました。
画像には、胃内壁にある直径2cmほどの潰瘍部分から赤い1本の線が確認できます。
それは胃を取り巻く動脈からの出血で、「ドクドク」とか「ジワー」と言うイメージでしたが、
実際は、「プシュー」と言う感じの大量出血でした。
私「あの先生。この状態で翌日まで持ちましたか?」
医「(笑いながら)いや、無理無理!間違いなくお葬式できたよ!」
私「・・・・・」
私と嫁さんの判断と行動で母親が延命出来たと確信できた瞬間でした。
母親の体重は、平常時で41kg。
通常、体重の7~8%が血液の量ですから、3.3リットル前後の血液が身体を循環して、
身体の各組織に酸素や栄養を運びます。
通常は、全血液の1/3以上を失うとショック症状に至り、1/2以上で死に至るようです。
母親はフラフラしてまともに立てない状態だったそうですが、それもそのはず。
治療は、まず出血部位を電気メスで焼いて止血し、2日間で全血1,500cc。
全血だけだと身体に負担がかかるため、生理食塩水かぶどう糖液かは不明ですが
500cc加えて合計2,000cc注入し、1週間後には正常値になったそうです。
3.3リットルのうちの半分近くが出血して失われていたわけですから、
良くも意識を失わず生きていたものだと思いました。
担当医は、当たり前のように説明してくれましたが、治療時は緊迫していたことが
想像できます。
休日の夜でしたが、正確な診断、適切な治療が行なわれたことで母親は命をつなぐ
ことができたと改めて感謝する次第です。
ほんとに良かったですね^^
最初のお父さんの電話が無かったらと考えるだけでゾッとしますね。
by plusgate (2015-07-30 11:09)
●Ujiki,oOさん、jun-arさん、AKIさん
nice、ありがとうございます。
●plusgateさん
そうなんです、親父がヘルプコールをしなかったらと思うと「ゾッ!」と
しましたね。
なので、「良く電話くれたね!」とお礼を言いました。
親父も「病院に行こうか?」と勧めたようですが、「明日行くから良い!」と
耳を貸さなかったそうで、僕たちに説得させようと思ったそうです。
結果的には正しい選択でしたが、こうして不幸にも亡くなってしまう
高齢者も「少なくないだろうなぁ・・・」と思います。
by 浜松自宅カフェ (2015-07-30 17:04)
大事に至らない判断、すばらしい。
by jun-ar (2015-08-01 07:15)
●jun-arさん
ありがとうございます。
嫁さんの支えも大きかったですから、嫁さんに感謝ですよ。
実はこの後のストレス対策がまた大変で、とてもBlogでは書けないです。
by 浜松自宅カフェ (2015-08-02 23:55)